へそ出しの服を作るには「絶対にへそを出す」という覚悟がいる
渡された型紙は、表と裏の2枚。


ここまで出来たら表と裏をテープで止めて...

思ってた以上に簡単に「服っぽいもの」が出来あがった。小さなマネキンに着せてみると、かなり「服」だ。
無事に完成して安心していたら、「では、次は服のデザインをしましょうか!」と宣告された。

突然センスが問われる事態になった。えりの形なんて、いままで考えたことがないからどう考えていいのかよくわからない。
呆然としていると、「鏡を見ながら考えるといいよ」と言われた。
いま着ている自分の服から考えるとやりやすいらしい。


マネキンはちょうど人間の半分のサイズなので、鏡で「ここを10cm切りたい」と思ったら、マネキンでは5cmのところに印をつければすぐにできる。
それから、目印は「ボディテープ」という貼ったりはがしたりできる細いテープを使った。

最初はおびえて「えりもあまりカットしなくていいや...」と思っていたが、やっているうちに楽しくなってきたので、最終的に「現実だったら絶対に着ない服」を作ることにした。

精密さがいるのかと思っていたが、先生いわく「機械や建物の設計と違って、ファッションは数値に捉われ過ぎず感性でラインを決めるのが重要! それがオリジナリティーになります!」。
その言葉に従って、途中からは長さを測るのをすべてやめた。
「なんかこのへんがいいっしょ!」というところにバンバン印をつけていく。

デザインするのは楽しいのだが、もともとへそ出しを着ないので、切ることにちょっとおびえてしまう。
普段から着ない服をデザインするには、思い切りが必要なのだ。
「絶対にへそが出る服を作るんだ」という覚悟がないと、へそ出しファッションはデザインできないということを学んだ。


デザインすること1時間弱。ようやくそれぞれがデザインした初めての服ができあがった。