今回やってきたのは神奈川県相模原市の相模女子大学。
登場するのはこの4人だ。
角田千枝先生 相模女子大学学芸学部生活デザイン学科教授。パタンナーとして、大手アパレルブランド勤務のあとフリーランスとしても活動。また、交通安全未来創造ラボ(日産自動車)の特別研究員として交通事故防止を目的とした衣服提案や啓蒙活動などを実施中。ファッションについてわからないことがあるたびに助けてくれる。
まいしろ エンタメライター。冬服のトップスが3枚しかない。
古賀さん デイリーポータルZ編集部。どう気を付けても呪われたように似た色やデザインの服ばかり買ってしまう。
安藤さん デイリーポータルZ編集部。ダウンパンツをどうしてもおしゃれに履きこなせないが、温かいので手放せず困っている。
「服は誰でも作れる」と言われて早くもとまどう
久しぶりの大学の講義、まず案内されたのがこの部屋だ。
デザイン系の学部ということもあって、講義室からすでに普通の大学とは違う空気がただよっている。
先生には事前に「新入生が受ける最初の講義をして欲しい」とお願いしていたので、開口一番「みんな、入学おめでとう!」と言われた。
本当は全然入学していないのに、ちょっと嬉しい気持ちになる。
まずは先生に「服を作ったことがある人はいますか?」と聞かれる。
あるわけがないので、「小学生のときキュロットを作りました!」「自分もナップサックなら作りました!」とぎりぎり思い出せた家庭の授業の内容をみんなで言う。
先生はさらに「では、服を作るのは難しいと思いますか?」と聞いてくる。
明らかに不安な顔をしていると、「実は昔は誰でも服を作っていたんですよ!」と言われた。
昭和初期ぐらいから家にミシンがあることが当たり前となり、その頃は日常着が手作りなのは珍しくなかったという。
どうやらこの講義は聞いているだけではなく、「本当にイチから服を作る」らしい。