ミニ四駆の良さよ
久しぶりにミニ四駆を作ると、改めて楽しさを実感した。進化もしているし驚いた。
激落ちくんタイヤを装着したミニ四駆をずっと作りたいと思っていたので、今回ようやく念願が叶った。
ただ安易に油性マジックで書くと、敷金というワードがちらつくので注意が必要だ。
お掃除ロボットのルンバが世に出てどのくらい経っただろうか。
我が家でもベッドの下をきれいにするのに活躍している。
唯一ここが良くなればいいのにと思うのは、スピードの遅さだろうか。
もっとパパっと掃除してくれれば……と、部屋をぐるぐる回るルンバを見て思ったりもする。
思い切って、ミニ四駆に掃除機能を付けてみるのはどうか。超高速ルンバになるのではないか。
身近な掃除用具である「クイックルワイパー」と「激落ちくん」を搭載したミニ四駆をそれぞれ作って、汚れを落とせるのかを試してみた。
早速ミニ四駆を買ってきた。
僕が小学生のときに買ったのがサイクロンマグナムだった。
ミニ四駆ブームのあのとき小学生だった世代が親になったのを見計らったのか、当時のミニ四駆が復刻されているのだ。
もちろんホイホイ購入したのは言うまでもない。
カゴに入れてレジに並ぶ間、当時はまだ健在だった模型店でパチンコゲームをやりつつパーツを買ったり、近所の空いたスペースに突然出来たコースでミニ四駆を走らせた思い出がよみがえってきた。
復刻版なので当時と同じ作りなのかと思っていたら、新しくなっているところがあった。
テレビのリモコンのフタのように、スライドしたら電池が替えられるようになっていた。
当時はボディを外さないと電池が交換出来なくて面倒だったのだ。年月はミニ四駆の電池交換すらも進化させていた。
これは今回の記事の本筋には全く関係ないのだが、僕と同年代でミニ四駆からすっかり離れている人には衝撃的だと思うので紹介せずにはいられなかった。みんな、進化したARシャーシを買おう。
電池交換に感銘を受けたところで、掃除機能をどう付けるかが問題だ。
これでホコリをいくらでもキャッチしてくれるだろう。
さらに後ろにも別のクイックルワイパーをセットし、盤石の布陣とした。
さらに掃除用であることを示したかったので、シールを作ってアピールすることにした。
これでホコリを取るニューマシン、ワイパーソニックが誕生した。
もう1台のサイクロンマグナムの方はどうするかだが、先ほどの「掃」の上に描かれていたマークに見覚えのある人がいただろうか。
「激落ちくん」に代表される、水で濡らしてこするだけで汚れを落とす、メラミンスポンジだ。
右はダイソーで売られていたメラミンスポンジだが、前面のイラストや「落ち落ちV」という商品名に不安になるのは僕だけであろうか。
ミニ四駆にはスポンジで出来たタイヤがいくつも存在する。
それなら、メラミンスポンジのタイヤがあってもおかしくないのではないか。
走らせるだけで汚れをこすり落とす、夢のマシンにならないだろうか。
タイヤの形がいびつだが、どうにか走ることは出来る。
メラミンスポンジは伸び縮みしないので、ぴったりタイヤのサイズに合うようにしないといけないのが難しかった。
ワイパーソニックと比べると、こちらの爆落ちマグナムは見た目はシンプルである。
その分汚れを爆落ちさせる実力を期待したい。
2台が揃ったところでいよいよ掃除をさせてみよう。
まずはワイパーソニックからだ。
ルンバはしっかりと紙くずを掃除してくれた。果たしてミニ四駆はどうか。
当たり前だが早い。猛スピードでゴミが目の前から消えるので、笑ってしまった。
さらに、ルンバは入れないテレビ台のすき間にもミニ四駆なら入れることが分かってしまった。
すごい。普通に役立ってしまうのではないか。
ミニ四駆を野に放ち、一番効率よくきれいにするルートを探索する楽しみがあった。ビリヤードをしている気分になる。
クイックルワイパーのほこりを集める力は優秀賞なので、ワイパーソニックはなんとなく上手くいくのではという気がしていた。
問題は次の爆落ちマグナムだ。実力は完全に未知数である。
ホワイトボードに書いた文字の上を走らせて、文字が消えれば成功だ。
走らせてみると、このようになった。
最終的に爆落ちドリフト走行になった。コースアウトしないようにボードを傾けるのが面白い。
謎のスキルが身についたところで、ホワイトボードの文字はほとんどが消えた。
想像以上に消すことが出来た。
これはルンバにも出来ない芸当だ。
大満足だが、さらに難しい掃除にもチャレンジさせたい。
ちょっとドキドキしながら油性マジックで書いた。
事前に少しだけ書いてメラミンスポンジでこすったら消えたので、きっと大丈夫だろう。
これで消せたらミニ四ファイターにもなれるかもしれない。
驚くほど消えなかった。曲面は厳しかったか……!
ミニ四ファイターになるにはまだ早かったので、おとなしく手で磨こうと思う。
久しぶりにミニ四駆を作ると、改めて楽しさを実感した。進化もしているし驚いた。
激落ちくんタイヤを装着したミニ四駆をずっと作りたいと思っていたので、今回ようやく念願が叶った。
ただ安易に油性マジックで書くと、敷金というワードがちらつくので注意が必要だ。
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