特集 2020年10月28日

激落ちくんをタイヤにしたミニ四駆で汚れは落とせるか

激落ちくん(メラミンスポンジ)で作ったタイヤでミニ四駆を走らせたら、汚れは落ちるのか……?

お掃除ロボットのルンバが世に出てどのくらい経っただろうか。
我が家でもベッドの下をきれいにするのに活躍している。

唯一ここが良くなればいいのにと思うのは、スピードの遅さだろうか。
もっとパパっと掃除してくれれば……と、部屋をぐるぐる回るルンバを見て思ったりもする。

思い切って、ミニ四駆に掃除機能を付けてみるのはどうか。超高速ルンバになるのではないか。
身近な掃除用具である「クイックルワイパー」と「激落ちくん」を搭載したミニ四駆をそれぞれ作って、汚れを落とせるのかを試してみた。

1987年兵庫生まれ。会社員のかたわら、むだなものを作る活動をしています。難しい名字のせいで、家族が偽名で飲食店の予約をするのが悩みです。(動画インタビュー

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ミニ四駆を組み立てるのがもう楽しい

早速ミニ四駆を買ってきた。

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サイクロンマグナムとハリケーンソニックという車種だ。

僕が小学生のときに買ったのがサイクロンマグナムだった。
ミニ四駆ブームのあのとき小学生だった世代が親になったのを見計らったのか、当時のミニ四駆が復刻されているのだ。

もちろんホイホイ購入したのは言うまでもない。
カゴに入れてレジに並ぶ間、当時はまだ健在だった模型店でパチンコゲームをやりつつパーツを買ったり、近所の空いたスペースに突然出来たコースでミニ四駆を走らせた思い出がよみがえってきた。

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改めて説明書を見ると、ボディにシールを貼るという一番テンションの上がる行程が最初に来ていることに気付く。小学生への配慮よ……!

復刻版なので当時と同じ作りなのかと思っていたら、新しくなっているところがあった。

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特にこの電池を入れるところ。電池を入れたら……
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そのままフタが閉まる。まじか。製品みたいになってるぞ。

テレビのリモコンのフタのように、スライドしたら電池が替えられるようになっていた。
当時はボディを外さないと電池が交換出来なくて面倒だったのだ。年月はミニ四駆の電池交換すらも進化させていた。

これは今回の記事の本筋には全く関係ないのだが、僕と同年代でミニ四駆からすっかり離れている人には衝撃的だと思うので紹介せずにはいられなかった。みんな、進化したARシャーシを買おう。

ミニ四駆を掃除仕様に改造する

電池交換に感銘を受けたところで、掃除機能をどう付けるかが問題だ。

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まずハリケーンソニックには板を取り付け、
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クイックルワイパーを巻いた。

これでホコリをいくらでもキャッチしてくれるだろう。
さらに後ろにも別のクイックルワイパーをセットし、盤石の布陣とした。

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全体像はこのような感じに。後ろのフワフワがサンバの飾りみたいになった。

さらに掃除用であることを示したかったので、シールを作ってアピールすることにした。

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リアウィングには「ホコリとり ワイパー」とアピール。
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フロントには本来このマシンの持ち主である「烈」の文字が描かれているのだが、掃除の「掃」に変更した。

これでホコリを取るニューマシン、ワイパーソニックが誕生した。

もう1台のサイクロンマグナムの方はどうするかだが、先ほどの「掃」の上に描かれていたマークに見覚えのある人がいただろうか。

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これである。

「激落ちくん」に代表される、水で濡らしてこするだけで汚れを落とす、メラミンスポンジだ。
右はダイソーで売られていたメラミンスポンジだが、前面のイラストや「落ち落ちV」という商品名に不安になるのは僕だけであろうか。

ミニ四駆にはスポンジで出来たタイヤがいくつも存在する。
それなら、メラミンスポンジのタイヤがあってもおかしくないのではないか。
走らせるだけで汚れをこすり落とす、夢のマシンにならないだろうか。

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こうして生まれたのが、この「爆落ちマグナム」である。
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リアウィングに輝く「BAKUOCHI」の文字。
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フロントに刻まれているのは「落」の文字だ。
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そして、タイヤにはメラミンスポンジを採用した。

タイヤの形がいびつだが、どうにか走ることは出来る。
メラミンスポンジは伸び縮みしないので、ぴったりタイヤのサイズに合うようにしないといけないのが難しかった。

ワイパーソニックと比べると、こちらの爆落ちマグナムは見た目はシンプルである。
その分汚れを爆落ちさせる実力を期待したい。

意外と使える、ワイパーソニック

2台が揃ったところでいよいよ掃除をさせてみよう。
まずはワイパーソニックからだ。

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テスト用に紙くずを用意した。
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まずはルンバを走らせてみる。

ルンバはしっかりと紙くずを掃除してくれた。果たしてミニ四駆はどうか。

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構えて……レディー、
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ゴー!
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さらにゴー!

当たり前だが早い。猛スピードでゴミが目の前から消えるので、笑ってしまった。

さらに、ルンバは入れないテレビ台のすき間にもミニ四駆なら入れることが分かってしまった。

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どこを通すと効率よく掃除出来るか見定めて、ミニ四駆を発射する。
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汚い写真で恐縮だが、思いのほかホコリが取れた。

すごい。普通に役立ってしまうのではないか。
ミニ四駆を野に放ち、一番効率よくきれいにするルートを探索する楽しみがあった。ビリヤードをしている気分になる。

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ただし毎回救出する必要があるのがやっかいだ。

 

実力は未知数、爆落ちマグナム

クイックルワイパーのほこりを集める力は優秀賞なので、ワイパーソニックはなんとなく上手くいくのではという気がしていた。
問題は次の爆落ちマグナムだ。実力は完全に未知数である。

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手元にホワイトボードがあったので、これを使おう。

ホワイトボードに書いた文字の上を走らせて、文字が消えれば成功だ。
走らせてみると、このようになった。


 

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何回か走らせると、文字が消えてきた。いけるぞ!
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何回も走らせるのが面倒になり、ボードを傾けて滑らせながら走らせることにした。

最終的に爆落ちドリフト走行になった。コースアウトしないようにボードを傾けるのが面白い。
謎のスキルが身についたところで、ホワイトボードの文字はほとんどが消えた。

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これは成功と言ってもいいだろう。

想像以上に消すことが出来た。
これはルンバにも出来ない芸当だ。

大満足だが、さらに難しい掃除にもチャレンジさせたい。

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洗面台に油性マジックで汚れを付けた。

ちょっとドキドキしながら油性マジックで書いた。
事前に少しだけ書いてメラミンスポンジでこすったら消えたので、きっと大丈夫だろう。
これで消せたらミニ四ファイターにもなれるかもしれない。

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レディー、ゴー!
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あれ、これは……。

驚くほど消えなかった。曲面は厳しかったか……!
ミニ四ファイターになるにはまだ早かったので、おとなしく手で磨こうと思う。

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5分間磨き続けたら落ちました。賃貸で気軽に試すのはやめておきましょう。

 


ミニ四駆の良さよ

久しぶりにミニ四駆を作ると、改めて楽しさを実感した。進化もしているし驚いた。
激落ちくんタイヤを装着したミニ四駆をずっと作りたいと思っていたので、今回ようやく念願が叶った。

ただ安易に油性マジックで書くと、敷金というワードがちらつくので注意が必要だ。

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