干支の生き物を飾りたいのか
干支のものを飾ると縁起がいいらしい。
かつげる縁起は出来るだけかつぎたいところだが、いざ飾ろうと思うと、へびにそこまで思い入れがないことに気づいた。別に特別嫌いではないが、置物として1年飾るほどの愛着はない。
そもそもへびの置物を好んで飾る人の方が珍しいのではないか。でも、「干支」という肩書きによって縁起を手にし、1年だけぐっと好感度が上がっているのだ。
十二支を「干支」という肩書き抜きにして、単純に生き物の置物として飾りたいのかという観点で真剣に考えてみた。
これ以外の、丑、寅、辰、巳、午、未、申、亥は、特別飾りたいわけではないということが分かった。 干支の3分の2である。
せっかくなら、特別好きなものを飾りたい。でも、干支はヘビだ。これは変えることができない現実である。
ならば好きなものにちょっとヘビ要素を入れればいいのではないか。
ということで、私の推しであるイカをベースに干支飾りを作ることにした。イカの種類は、最推しのコウイカにしよう。
出来上がったのはこちら。
へび10匹分、ご利益も10倍ありそうな、ありがたい干支飾りが完成した。
ぬいぐるみ作りは得意だが、今回はいつもと違う方法で作っている。
どのように作ったか説明していこう!
ちりめん細工を作ろう
干支飾りは、定番にならってちりめん細工で作ることにした。
イカとヘビを両方兼ねるので、何色にするか迷うところである。生きているイカはいろんな色に変化するし、ヘビも種類がたくさんある。
調べると、白いへびが多い。神様の使いの神聖さも出るし、イカにも合うので白にすることにした。
いつものぬいぐるみ作りでは、ウレタンで形をつくり、布で包みこんで作っている。でもそのやり方は、伸縮性のある生地でないと綺麗にできないのだ。
ちりめんは全然伸びないので、今回はそのやり方が使えない。
……型紙を作るしかない!!
今まで型紙を作ったこともあったが、それはシンプルな形のものだけだった。
イカは複雑そうだが、愛があるのできっと出来るはずだ。
型紙を作る
まずは紙でイカの形を作っていく。
切ってテープで止める。またちょっと切ってテープで止める、というのを繰り返し、少しずつ理想の形に近づけていく。
紙とテープでものを作ると、童心に帰ることができると気付いた。小学校低学年の図工感がある。大変な作業だと思っていたが、意外とノスタルジックに浸れる時間であった。確定申告の合間にやると精神衛生に良さそうである。使えない領収書があったら、それで何か作ろう。
腕部分をヘビにすることにした。長い腕は触腕(餌を食べる腕)で、短いのは通常の腕である。
これを縫い合わせれば、理論上はイカとヘビのキメラが誕生するはずである。
裁断、縫製
布を切ったら、あとは無心に縫っていくのみ!
へび部分は少し動きをつけたいので、中に針金を入れことにした。
ネットで調べたら、ぬいぐるみ用の柔らかいワイヤーを発見したのですぐに購入。
ハサミで簡単に切れるし、めちゃくちゃ使いやすかったので、今後愛用していくことが決定した。