ちょっと聞いてよ 2022年10月6日

クリスマス用にドライフラワーを仕込むなら今!

どうせ冬は来るから

花屋では、ドライフラワーがこれからの時期によく売れる。

それはハロウィンのデコレーションのためであったり、クリスマスリース、時にはお正月飾りまで。家で仕込むなら、今から始めておくくらいがちょうどいい。

日本ソムリエ協会認定ワインエキスパートの花屋。花を売った金で酒を買っている。

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シンプルな花束を作った。

デイリーポータルZの、他の企画のため準備したものなので、そのうち見かけることがあるかもしれない。あのときのあれかあ、くらいに気づいていただけたら嬉しい。

さて、この花束を飾り始めてから、一週間ほど経ったいまの姿がこちらである。

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ちょっとしおしおしてきた。

バラはもう少し咲けそうだが、ユーカリの先端に元気がない。

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ユーカリとはこの葉っぱ。花屋さんの中には、「他の花と一緒に水にいけると、ユーカリはすぐに弱る」という人もいる。

今日はこれらの花をドライフラワーにするための、仕込みをしようと思う。

なぜなら、これから年末にかけての筆者は"こう"だから。

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元花屋だから、リースもお正月飾りも作れるが、去年の冬は年があける瞬間も仕事をしていた。無論なんの飾り付けもできず、季節感をSNSと朝の寒さで感じるだけの日々。

ドライフラワーを使ったクリスマスやお正月飾りを自作してみたい方は、今から仕込み始めるのが良いように思う(年末にかけてお花の相場も上がる)。

筆者がいつもやっている仕込みをご紹介しよう。

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まずは花を束ねている紐をほどいて、種類ごとにざっくりと分ける。
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茎や枝は3〜40cmくらいに切り揃えておくとドライになりやすいし、扱いが楽。
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下から10〜15cmくらいの葉っぱはもいでしまおう。
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一番気をつけたいのがバラ。筆者は自然乾燥のドライフラワーを作っているが、バラはとにかく花びらが多く、水分が抜けづらい。
表面が乾いているように見えても中がカビていることがよくある。
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そこで登場するのがメイク用の小さいハサミ。我が家には花とクラフト用のものが1つ置かれている。
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花びらの渦の中心にハサミを差し込んだら、ぐいっと開く。ちょっと申し訳ない感じがするが、カビさせるよりはマシだ。
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中央の雄しべ、雌しべが見えるくらいに開いたらOK。バラの仕込みはここが肝である。
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麻紐をくくりつけて1回縛ったら仕込みの8割が終了。

本当は1本ずつ結ぶのが良いが、面倒ここに極まれりなため、2〜3本くらいまでは許容したい。

ただし、ドライフラワーは乾燥させた状態のまま固まってしまう。花同士が密集していると、潰れた形で完成するため、写真のように頭1つぶんズラして束ねるとよい。空気の通りがよくなって、カビの防止にもなる。

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こんな感じで、種類ごとに束ねておくと後の取り込みが楽ちん。
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直射日光の当たらない、風通しのよい場所に吊るしておけば仕込み終了。

これからの時期は気温こそ低いが乾燥するため、1ヶ月もあれば余裕で乾くだろう。うっかり早めに乾いてしまったらハロウィン飾りだと言い張ったっていい。

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最近のおしゃれリースはクリスマスカラーにこだわらない。お好きな色のお花を準備しよう。

自宅でドライフラワーを作ってみたい方も、こちらの手順を参考にしていただければ幸いである。

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