ちょっと聞いてよ 2023年11月8日

かわいくてうまい「おに弁」が推せる

おにぎりでもない、弁当でもない、新スタイルグルメ「おに弁」。

エビチリからかつ丼まで、5種類のおに弁を試した。

1988年静岡生まれ・静岡在住。平日は制作会社勤務、休日は大体浜名湖にいる。
ダイエット目的でマラソンに挑戦するが、練習後温泉に入り、美味しいものをたらふく食べるというサイクルを繰り返しているため、半年で10kg近く太る。

前の記事:胡麻どうふの新たな未来を切り開く“スイーツ”胡麻どうふ


おに弁を買いに行こう

静岡県浜松市の老舗弁当店・自笑亭が、“おにぎり以上、弁当未満”というキャッチフレーズで斬新な商品を開発していた。

その名も「おに弁」。四角いごはんの中におかずを入れる、新しいスタイルのグルメだ。

おに弁は浜松駅構内の売店や浜松市内にある自笑亭本社店舗で買える。今回は地元民が自家用車で行きやすい本社店舗を訪れた。

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浜松市民にはお馴染みの自笑亭ロゴが笑顔で出迎えてくれる。写真中央の雲はブルーインパルスのスモーク跡

外観は工場だが、看板やのぼり旗が立っていてウェルカムな雰囲気を感じる。

事務所前が売店になっていて、ドアを開けるとおに弁がずらりと並んでいた。

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想像以上にバリエーションが多い!そして見た目がかわいい!

おに弁を生で見た第一印象は「かわいい」だった。弁当を見てかわいいと思ったのは生まれて初めてだ。シマエナガの次にかわいいと思う。(かわいいシマエナガの画像はこちら

かわいいの秘訣はそのサイズ感。おに弁のサイズは横10cm×縦8cmほど、ミニチュア弁当といったところだ。子どもの頃こんな消しゴムあったな…と、本物の弁当を前に余計なことを考えてしまった。

迷い始めると無限に時間がかかりそうなので、気になるものを順に5つ選んだ。

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おに弁ピクニック

せっかくのおに弁だ。天気もいいので外でいただこう。

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色や具のかたちも多種多様。並べるだけでワクワクする

まずはうま煮から。

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ゆかりごはんとうま煮、The弁当の組み合わせ
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おに弁はブリトーのように片手で食べられるのが魅力のひとつらしい。果たして本当に片手で食べ切ることができるのか、注目したい

このかたちをキープするためごはんはさぞ硬めに作られているのかと思いきや、硬すぎず柔らかすぎずとても食べやすい口当たりだった。

弁当らしい具がたくさん乗っていて、まさに“おにぎり以上、弁当未満”を体感するおに弁。一口目からかなりの好印象で、ほかのおに弁への期待が高まる。

次は一番気になっていたカレー。
カレーの本場インドでは手を使って食べるのが一般的だが、このようなかたちでカレーを手で食べる日が来るとは夢にも思わなかった。

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カレーサイドもこんなかたちで食べられるとは予想していなかっただろう

イレギュラーな食べ方だが、具やルーも落ちることなく最後までおいしくいただけた。カツも一口サイズになっているので自分で切る必要もなく、なんだったら皿で食べるカツカレーより食べやすかった。

そしてエビチリ。
これも普通にごはんに乗せただけでは相当食べづらそうな一品。

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エビが大ぶりで見た目はおいしそう

チリソースがエビにしっかり絡んでいて、心配していた食べづらさはまったくなかった。

一口目はもちろん、食べ進めていってもエビチリとごはんがいいバランスで口に入ってきて、この小さな弁当の中に多くの工夫が盛り込まれているんだと感激した。

残すところあと2つ。
食べなれないサイズ感なので、一度に何個食べるのが正解なのかわからない。

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たぶん食べすぎだけど、気にせず焼サバにいく

焼サバという名のおに弁だが、焼サバの下に敷かれたショウガのインパクトが強かった。臭みもなくさっぱり食べられる。

焼きサバといえばこれまた弁当の定番メニューだが、かたちが変わるだけで真新しいものを食べている印象を受けた。

早くも大トリである。この日のラストを飾るのはかつ丼。

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丼なしのかつ丼

わたしの担当編集である橋田さんはかつ丼好きとして知られているが、さすがの橋田さんもこんなかたちのかつ丼は食べたことがないだろう。見た目もかわいいので、誕生日に30個くらい贈りたい。

丼こそないものの、味は完全においしいかつ丼。かつはやわらかくしっとり系、ボリュームもあり食べ応え抜群だった。

おに弁で弁当ビュッフェ

どのおに弁も予想以上に具だくさんで本当に片手で食べきれるのかドキドキしていたが、結論最後まで箸なしで食べきった。

途中不安にかられうっかり空いた手を添えてしまったが、これだけボリュームがあるものを箸なしで食べられるだけでもかなり画期的な商品だと感じた。

今回のように複数個買えば、いろんなメニューを少しずつ食べられて弁当ビュッフェを楽しめる。

値段も250円からと手頃なので、全おに弁を制覇したい。

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食べ終えた後の容器はここまでコンパクトに。ゴミ箱が見つかるまで空の弁当箱を持ち続けなければならないあのストレスがゼロなのは相当うれしい

 

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