豆腐売り場に佇むスイーツ
ある日、スーパーの豆腐売り場でとても豆腐とは思えないラインナップに出会った。
ほかの豆腐とは一線を画したパッケージにきれいに二度見した。
誰かが一度カゴに入れたスイーツを適当に豆腐売り場に戻したのかと思ったが、間違いなくきちんと陳列されていた。
値段も1つ168円とお手頃価格。試すしかないと迷いなく購入。
おやつタイムにいただきます
従来の胡麻どうふはわさび醤油や味噌だれをかけておかずの1品として食卓に出るが、今回購入した胡麻どうふはおそらくおやつやデザートとして食べるのだろう。
正しい食べ方がはっきりわからないが、15時のおやつに食べてみた。
まずはなんとなく味の想像がつきやすいショコラ胡麻どうふから。
見た目はスイーツ、素顔は胡麻どうふというギャップにやや及び腰である。
袋を開けた瞬間、チョコレートの香りがふわぁっと押し寄せた。完璧にチョコレート菓子を開けた瞬間の香りである。
しかし、わたしが今から食べようとしているのは胡麻どうふだ。経験のない組み合わせに頭がバグる。
胡麻どうふにチョコレート味のソースをかけるのかと思ったら、胡麻どうふそのものがチョコレート味のようだ。
口に入れた瞬間はやはりチョコプリンだったが、あとから胡麻が猛追してきた。胡麻の香ばしい風味もきちんと残っていて、間違いなく胡麻どうふである。
食感も胡麻どうふ特有のもっちり感があって美味。正直怖いもの見たさで買った節もあるが、しっかりおいしいものに出会ってしまった。
モンブラン胡麻どうふはどうだろう。モンブランと胡麻どうふはまったくの別物だ。
口当たりは胡麻どうふだが、味が完全にモンブランで思わず笑ってしまった。
本家モンブランには悪いが、モンブランを食べたい時これからはモンブラン胡麻どうふでいいとさえ思ってしまった。
モンブランをこの値段で楽しめるなんてコスパが良すぎるし、胡麻どうふなのでカロリーも大幅減。
ちなみにショコラ胡麻どうふは1個89kcal、モンブラン胡麻どうふは1個81kcal、このあと紹介するラムレーズン胡麻どうふは1個86kcalと、ほぼ0kcalみたいなものだった。
明らかにスイーツなのにこのカロリー。スイーツ胡麻どうふを生み出してくれたふじや食品に向かって拝んだ。
そして、購入の際一番気になったラムレーズン胡麻どうふ。
ショコラ胡麻どうふもなかなかの香りだったが、ラムレーズン胡麻どうふはそれをゆう上回った。ラムの香りがめちゃくちゃ強い!
ラムレーズン風味ではなくラムレーズンを食べているのではないかと錯覚するくらい、風味はがっつりラムレーズン。
胡麻はラムレーズンに完敗していてどこかへ消し去られていたので、胡麻がんばれ!君は胡麻どうふなんだろう!と思わずとうふに向かって鼓舞した。
スイーツ胡麻どうふの未来は明るい
スイーツ胡麻どうふは、胡麻どうふの新たな未来を切り開く画期的な商品であると感じた。
ダイエット中はもちろん、日常に食べるおやつとしても大ありだ。
今回試した3種のスイーツ胡麻どうふは、9月〜2月の期間限定商品だそうだ。季節が変わり、別の味が登場したらまたぜひ試したい。