なるべく失敗しなさそうなやり方にチャレンジ
前回の焼き方のおさらい。
- 油を引いて餃子を並べてからフライパンの火を点ける。
- 少し経ったら熱湯を入れてフタをし蒸し焼きにする。
- 水分がなくなったら油を回しかけて焼き目を付ける。
焦がしてしまったのは手順3で火が強すぎたのかもしれない。または手順1で焼きすぎたか。
より失敗しなさそうなやり方を試してみよう。
向井さんのやり方
1. フライパンに餃子を並べる
2. そこに水を注ぐ。餃子の下のほうが浸るくらい
3. 蓋をして火にかけ、強火で蒸し焼きにする
4. 水気がなくなってきたら蓋をあけ、上から油を回しかける
5. また蓋をして(油がはねるので)、そのまま強火で少し焼いて焦げ目をつける
という方式でやっています。冷凍でも自家製でもこれでいけてます。もとはなにかの冷凍餃子のパッケージに書いてあった焼き方だったと思います。自己流に簡略化したかも。
前回のやり方と比べると、餃子を初めに焼くという手順がスキップされていていきなり蒸し焼きにするようになっている。
なんだか簡単になりすぎてはいないか。これで本当にいけるのか…?
実質2つしか手順がないぞ。
これでちゃんと出来るのか……?と思っていたが、出来たのがこれだ。
普通においしそうな餃子が目の前に現れた!すごい!
こんなシンプルな手順で出来たのか、と驚くばかりである。
なんと言ってもフライパンに餃子を並べて水を注いでから火を点けるので、慌てることがないのが良い。
「焼き目を付けて……ああ、ぼんやりしていて焼きすぎてしまった!」だとか、「蒸し焼きにするのに熱湯を注いで……そういえばお湯を沸かすのを忘れてた!」などなど、今まではうっかりしていて慌ててしまうことが悲劇につながっていた。
これがないだけで安心感がものすごい。
しかし最初に焼いていないので、味や食感に影響は出ないのかが気になる。
だいぶ上手に焼けてません!?
ずいぶんと偏った盛り付けになってしまったのは、フライパンにお皿をかぶせてパカッと開ける、にあこがれてやってみたら失敗したからだ。
だが、これはもう十分に餃子を焼くことに成功していると言っていい出来栄えなのではないか。
食べてみると自分の舌では最初に焼いたかどうかの違いを感じることは出来なかった。チルドではなく生餃子だとまた変わってくるのだろうか……?
それにしても、最初に焼かないこのやり方は僕にとってはかなりありがたい存在だ。
マリオカートでコースのショートカットを発見したときのような気持ちになった。
全然わからないやり方にチャレンジ
焦がしてしまう危険性が低いやり方で言うと、こちらはどうか。
1)クッキングシートをフライパン大に切り、一度丸め、拡げてフライパンに敷く。
2)小皿に油を注ぎ、餃子を1バウンドさせてシートに並べる。
3)蓋をして軽く焼き色が着くまで弱火で焼く。
4)焼き色が着いたら餃子をひっくり返し、シートの下に湯呑み一杯程度湯を注ぐ。
5)再び蓋をして蒸し焼き。
★紙を使うと、紙ごと持ち上げられるので便利です。フライパン汚れないし。
なんだこのやり方は。これまでとは全然別のアプローチだ。
「小皿に油を注ぎ?餃子を?1バウンドさせて?シートに?並べる?」と、ハテナマークをやたら入れてやり方を復唱してしまった。
餃子を焼く、ということに対して人は様々な工夫を重ねているのだな…!ということを学ばせていただいた。
食べてみると、モチモチ食感でおいしい!
これまでと違って最後に焼き目を付けないので、パリパリではなくモチモチになる。
これは好みによってやり方を使い分けても良さそうだ。
しかしやり方に書いてある通り、クッキングシートを持ち上げて皿に移すのは楽だった。
フライ返しでフライパンから剥がして盛り付けるの、緊張するんだよな……。
餃子を食べすぎて餃子になるかと思ったが、おかげでかなり上達したように思う。
特に今回は失敗する可能性が低いやり方だったのではないか。
焼いている途中に焦りが生まれない、というのは本当にありがたい話である。
余談だがこの撮影の2日後に義実家から餃子のタネが偶然にも送られてきて、夕食がまた餃子になった。
餃子パーティーに次ぐ餃子パーティーである。
そして次回、新たな方法にチャレンジしていく。既に10日間で餃子が3回登板しているが、まだまだ餃子投手にはマウンドに上がってもらわなくてはならない。