餃子界の花形へ挑んでいく
羽根付き餃子ほど「おいしそう」をカタチにしたものはないのではないか。
これが自分で作れるなんてもう夢物語である。教えていただいた作り方はこちら。
えすた・けいさんより(一部記述を省略しています)
1)フライパンは火にかけずに餃子を矢車状に丸く並べます
2)生餃子のパッケージに残っている打ち粉を計量カップに入れてポットのお湯150㏄くらいで溶かします
※打ち粉が残っていなかったら小麦粉を小さじ1/2~1くらいをお湯で溶く
3)フライパンに入れた餃子に小麦粉を溶いたお湯を上からかけ入れます
4)蓋をしてフライパンを火にかけます 強火で4分が目安
5)水が減ってきて糊状になりブクブク泡立ってきたら火を弱めて油をまわしかけます
6)糊状の液がカリカリに水気が無くなり茶色の「おこげ」になってきたら羽付き餃子の出来上がり
これを実践するだけで羽根付き餃子が……?早速やっていこう。
あー、ちょっと待って。この皮のデロデロ感、見覚えがあるよ。
これは、ヤツが来るんじゃないかな。
焦って餃子をフライ返しで剥がそうとするが、なかなか取れない。
あれこれ奮闘して出来上がったものがこちら。
出た!久しぶり!
元・餃子が2回ぶり3回目の出場だ。
妻から「餃子じゃない餃子を作るプロ」「ここまで来ると食べても(口の中で)餃子にならない」「餃子味の新商品の試食をしているみたい」とありがたいお言葉をいただく。
実は作る途中でお湯が多すぎる・小麦粉が少なすぎる気がして、餃子が浸る程度しか入れなかったのだ。
その後にやはり全部入れた方がいいのでは……?と思い直してお湯を全部入れたのだが、手順に沿わなかったことが良くなかったように思う。
これはやり方は何も悪くなく、自分の適当さと慢心が招いた結果である。すみません、また私がやりました。
そもそも上手に焼けない人間なのだから、勝手に判断してはいけない。盲目的にやり方を信じて進むだけだと改めて肝に命じた。
リベンジ・羽根付き餃子
もう1つ、羽根付き餃子を焼くやり方を送ってくださった方がいる。こちらでリベンジしたい。
とれさんより
サラダ油をひいて油から煙が出るまで温める
餃子を並べる
焦げ目を付ける。
小麦粉(羽根の素)とコンソメまたは鶏ガラを溶いたお湯を餃子がひたひたになるまでかける
蓋をする
水分がほぼなくなるまで強火で放置
蓋を取る
ごま油を香り付けにかける
火力を弱め水分を飛ばす
とれさんは浜松市民とのことだ。これは下手なことは出来ない。
緊張しつつ挑戦しよう。
こわがりながらも、ごま油をかける。
フライ返しで剥がそうとするが、またもなかなか入っていかない。ダメか……!?
小麦粉が多かったようで梅蘭の焼きそばのような見た目になってしまったが、羽根付き餃子だ!
おれが、羽根付き餃子を焼ける日が……!
ただただ感動である。
羽根付き餃子が天を舞った。今日という日を羽根付き記念日と定めたい。
最初に失敗したときは、どうやら羽根と餃子の間にフライ返しを入れてしまったのが原因のようだ。
フライパンと羽根の間にフライ返しをねじ込む必要があったのだ。
羽根付き餃子の構造がわかっていなかった。
あと、羽根の部分が茶色くなるまでしっかり焼かないといけないことを学んだ。何事も我慢が肝心だ。
完全に習得出来たのではないか。
デロデロの元・餃子を生み出していたときとは雲泥の差である。
次回がいよいよ最終回、総仕上げとしたい。