後押しした成功体験とポリッピーセット
まぜるとうまい、という記事ばかり書いている。いちばんうまくいったのは柑橘を混ぜたものだ。
そしてもうひとつ僕の背中を押したのは、でん六公式通販にポリッピーの種類がたくさんあったことだ。
ポリッピーシリーズ13種15袋がセットになっている。Eサイズは縦長の小袋サイズのこと。ちなみにEはエレクトロニックでもエンゲージメントでもなく「とってもE」の略。
話は戻って15袋セットにはポリッピー4種のチーズ味、ポリッピーわさビーフ風味、そんなのもあるんだ。
かつてスナック菓子は牛肉味など上位の食べもの(食べものに貴賤はないにしてもだ)を模すことが多かったが、いまはチキンラーメン味のポテトチップなどスナック同士で模し合っている。
それはまるで渋そば(東急)のカレーそばがC&C(京王)とコラボ!と書いてあったときに感じたリアリズムである。

親戚の家にアマノフーズのフリーズドライのみそ汁セットを送ったところ、その家の小学生が並べて喜んでいたという話を聞いた。その子にはミニカーなどを買い与えていたのだが、みそ汁のパックでも良かったのか。
つまり、人間は、だいたい同じ大きさの色違いのものが並んでいるだけで嬉しいのだ。
だからポリッピー9種類でも十分嬉しい。
全部混ぜる
これらのポリッピーをちょっとずつタッパーに入れてかき混ぜる。



ちなみにこの撮影に同席している橋田さん(あとで味比べのレビューで登場します)はこのサイズの袋菓子は知っていたが、「ポリッピー」という名前は知らなかったそうだ。

「じゃあ橋田さんはなにッピーだと思ってたんですか?!」
と冗談っぽく返したが、それが普通かもしれない。ただそれが普通だと記事の前提が揺らぐのでこの記事はポリッピーを知っている世界に向けて書いている。
食べる
混ぜたタッパーから適当につかんで食べてみよう。

この企画は2月上旬にワーケーションで沖縄に行ったときにやろうとした企画で、このポリッピーたちも沖縄に持って行っていた。でも沖縄で遊び呆けてしまい、そのまま持って帰ってきた。
そこまでして温めてきた企画が、やってみたらそれほどでもないことがだんだん分かってくる緊張感。それをサイレントで表現してみた。個人事業主集めてやることじゃねえぞこれは。

だが、石川さんだけおいしいという感想が出た。「でも、おいしいですよ」と逆説がついていたのが気になるが、ポジティブな感想だった。
いったいこれはどういうことか、食べて出た感想をまとめよう。
・海味鮮とチョコが合わない
・たまに美味しい組み合わせがあるけど、何か分からないので再現できない
・ポリッピーチョコとほかの堅さが違うので食感があわない
・石川さんはおいしい
食感が違うというのはデイリーポータルZの創作料理でよくぶち当たる壁のひとつだ。味ではなく、堅さがあってないと味が絡んでくれないのだ。
でないと、口の中が片方だけが俳優として残るコンビ状態になる(どのコンビか想像しよう)。
美味しい組み合わせもある
このあとは偶然に任せずに、豆の組み合わせを選んで食べてみることにした。偶然採れたイネを栽培し始めたかのような転換だ。弥生時代に入りました。

きっと先人たちもイネと間違えてイモバッタを食べてしまっただろう。そんな試行錯誤の末に見えてきたことがある。


組み合わせを考えたつもりだが、チョコと柿の種は「柿の種チョコ」として販売しているし、海鮮風の豆同士はもともとそういうセットで売っている。


ひと回りした。混ぜると美味しいんじゃないかと気づく前の状態にもどった。
記憶を消されたのか我々は。

(冒頭にもどる)
サクサク甘い
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