静岡と言えば「天神屋」
静岡と言われて思い浮かべるお店はどんなものがあるのだろうか。ハンバーグの「さわやか」や、浜松餃子の「五味八珍」などが思い浮かぶ。そして「天神屋」なのだ。1954年に静岡市伝馬町で創業した歴史あるお店だ。

天神屋は静岡で30を超える店舗を構えている。もともとは雛人形を作るお店として始まったそうだ。社内のまかないとして、おむすびやいなり寿司を作っていたところ、好評だったので一般販売を始めた。それが天神屋の原点だ。

店内に入れば、お惣菜やおむすびなどがパックに入り売られている。イートインスペースもあるし、定食の販売もある。天神屋を代表するメニューの一つが「たぬきむすび」だ。

まかないとして、ご飯に天かすとネギを混ぜた「たぬきごはん」が作られていた。醤油で味付けされているのだけれど、それが絶妙で美味しい。「たぬきごはん」として商品化して、おむすびになり、看板メニューになっている。


「たぬき飯定食」があるので注文した。もちろん美味しい。ネギ、天かす、醤油の味付けがもうなんというか絶妙。本当に美味しい。この定食には「静岡おでん」も付いてくる。

おでんがべらぼうに美味しい。知ってはいたけれど、私は静岡に行くことがあまりないので頻繁に食べることはできない。ただ食べると毎回思うのだ。美味しい、本当に美味しいと。そこでもう天神屋の静岡おでんを全種類食べようと思う。

静岡おでん!
天神屋のサイトを見ると「25種類のおでん種」とあるけれど、今回訪れた店舗では5種類ほど取り扱いがないようなので、「20種類のおでん種」ということなる。

天神屋では「しぞーかおでん」と名付けられている。「しぞーかおでん」は8月が一番売れるそうだ。帰省で戻ってきた人たちが買うのだ。ソウルフードということだろう。

青のりとダシ粉をふって食べるのも特徴の一つ。また秘伝の味噌もある。それもおでん売り場の横に置いてあるので、好みでかけることができる。先の「たぬき飯定食」のおでんには青のりとダシ粉がふりかけていた。

選手紹介!
ほぼ全種類を買って値段は5000円弱だった。基本的には税込150円で、一部税込180円と税込200円がある。どれも美味しそうなので、全種類買うと決めているので悩まなくてよかった。
以下が、今回食べたおでんの具。











黒はんぺんは静岡おでんを代表する種のひとつ。そもそも黒はんぺんが静岡の郷土料理の一つで、それがおでんに入っているのだ。静岡が凝縮された一品。食べてみると当然美味しい。出汁が黒いので塩辛いと思うかもしれないけれど、そんなことはない。黒さは深みだ。


ミニフランクを食べた時は驚いた。フランクってパリッとした食感を期待するけれど、ここでは違う。煮込まれており出汁が滲み出るような食感なのだ。パリッとしないことに驚き、味の深みにさらに驚く。美味しいということだ。