細い道の先にみつけた宝物
細い道はついその先がどうなっているか気になる。
たいていは行き止まりだったり違う道に交差するだけだが、たまにこういう予想だにしない景色に当たることがある。
それはふと宝物を見つけたような感覚で、とても興奮した。
これからも細い道を見つけたら積極的に通らねばと思った。
神楽坂駅から徒歩1分半のところに、とても素敵な公園を見つけた。
巨大な象たちの滑り台が最高なのだ。
正式名称は「あかぎ児童遊園」。
だが、勝手にパオン公園と呼ぶことにした。
どういう所かレポートします!
まずはこのツイートを見てほしい。
パオン公園の滑り台を滑ってみた動画だ。
めっちゃいい公園見つけた pic.twitter.com/bBxEgLFHEv
— デッドオアスマイル小堺丸子 (@pekorinnote) June 25, 2023
この滑り台では、二頭の象の鼻を続けて滑り降りることができる。
ただの一直線ではなく、一度くねりが入ることでスピードの緩急が楽しめるところがポイント高い。
この日はほかの用事があったためこれ以上堪能できなかったが、動画を見返すにつけまた行きたくなり、翌朝改めて再訪することにした。
パオン公園を見つけたのは、たまたまデイリー編集部の古賀さんと一緒に神楽坂駅を目指し歩いていた時のこと。
入り組んだ住宅街で道に迷い、引き返そうとしたときに見つけた。
パオン公園の敷地は全体的に細長い造りで、周りは民家で囲まれている。
よくある公園は見通しが良いものだが、ここは出入口が両方とも狭く、まるで隠れているようだ。
細い道というのはなにか惹かれるものがある。
そこで、誘われるように進んでいったら、あの象たちが現れたわけだ。
パオン公園と勝手に名づけてはいるが、正確にはこちらは児童遊園。
児童たちが健全に遊び、情操を豊かにするのが目的の場所である。
だからなのか、鍵つきの扉が入り口に設置されており、使える時間も決められていた。
※開門時間は午前8時~午後6時(4月~10月)、午前8時~午後5時(11月~3月)
私はちょうど朝8時に訪れたので、門は開かれていた。
平日だったため、通勤・通学の人たちがひっきりなしに通り抜けていく。
普通に「道」としても使われているのだ。
神楽坂という地名なだけあって、この辺は坂が多い。
この2頭の象はその高低差をうまく利用していたのだった。
こんなに楽しい坂道の利用法があったんだなと感心してしまう。
自分がもし近所だったら階段ではなく必ず滑って帰るだろう。
近所の人たちが羨ましい!
なんといっても象のリアル寄りな表情、そして2頭連なっているのがいい。
むかしケニアのサバンナで見た象の群れを思い出した。
まさしくこんな感じで、迫力と可愛らしさが同居していた。
一頭だけだと寂しかったかもしれないが、奥にも控えているところがいいんだよなあ。
それと冒頭にも書いたけれど、2頭の象の鼻をつたうことでただ一直線ではなくて途中でうねりが入って楽しいのだ。
小さい子供でまだ大きい滑り台が怖いという場合でも、ゆっくり行けばいったん真ん中でとまることもできる。
パオン公園の遊具は他に、動物の形の乗り物が4つと、砂場があった。
この動物たちがまた、主張しすぎず大人好みの優しい色合いで素敵なのだ。
という感じでパオン公園は、狭い敷地ながらうまいこと高低差を利用した発想豊かな場所でした!
細い道はついその先がどうなっているか気になる。
たいていは行き止まりだったり違う道に交差するだけだが、たまにこういう予想だにしない景色に当たることがある。
それはふと宝物を見つけたような感覚で、とても興奮した。
これからも細い道を見つけたら積極的に通らねばと思った。
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