特集 2018年10月24日

ペットボトルすげぇ

今日からゴミがゴミに見えなくなる。

ここ半年、取り憑かれたように3Dプリンターでいろいろ作ってきました。作ったものの一部はコチラにあります

いろいろ作った結果、『既成品マジですげぇ』という視点を手に入れたので、わかりやすいものとしてペットボトルなどの凄さを伝えたいと思います。

あばよ涙、よろしく勇気、こんにちは松本です。

1976年千葉県鴨川市(内浦)生まれ。システムエンジニアなどやってましたが、2010年にライター兼アプリ作家として自由業化。iPhoneアプリはDIY GPS、速攻乗換案内、立体録音部、Here.info、雨かしら?などを開発しました。著書は「チェーン店B級グルメ メニュー別ガチンコ食べ比べ」「30日間マクドナルド生活」の2冊。買ってくだされ。

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まず、キャップがすごい

ペットボトルのキャップをまじまじと見たことがあるだろうか?僕はあんまりなかった。でも、よく見たら本当に細かい部分までよく出来ているのだ。

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プリントがきれい。

まずプリントが超きれい。これを自分でどうにかしようとするとかなり大変だ。

でもって、内側もすごい。

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メーカーによって形が少しずつ違うけど、どんな組み合わせでも水漏れはしない。

ネジが切られているのだけど、溝が掘られていて寸断されている。ガス抜きのためらしい。炭酸飲料以外もこのようになっている。

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メチャクチャ細かい。ポカリスエットのキャップだがネジが寸断されている。

気密性はキャップの裏にある円形の出っ張りで保たれているようで、これが無いと水が漏れる。

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この出っ張りが重要。ネジはボトルの口をこの出っ張りに押し付ける役割しかない。なのでガス抜きの溝があっても水漏れはしない。

最近のキャップにはスリットがない

ちょっと古めのキャップには、上部に横向きのスリットが入っていた。ガス抜きのスリットなんだけど、最近のキャップには見当たらなかった。

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数年前のキャップ。登山用のボトルに使っていたのでスリットに汚れが入って見やすい。

ネジの溝で十分ガス抜き出来るという事になったのだろうか。新し目のキャップにはスリットがない。

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下が今のキャップ。どう探してもスリットがない。

で、作ってみることにした

まじまじ見てると結構細かくてすごい。自分でも作ってみたくなったので3Dプリンターでやってみることにした。

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デジタルノギスでサイズを計る。

サイズを計ったらCADで設計図を書いていく。最近のCADは簡単なので素人でも半日くらい本を読めば図面を書けるようになる。すごい。

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丸をいっぱい描いて『押し出し』という操作をすると立体になる。

内側には例の出っ張りとネジを作り込む。ネジの作り方はこのページを参考にしました。

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こんな形になった。

このモデルデータを3Dプリンターに送って作る。

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1時間くらいで出来た。
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この時点で、あっ、って思った。失敗。


滑り止めを忘れた

内側ばかり見ていたら、外側の滑り止めを作り忘れてツルツルのものが出来てしまった。

一応閉まるけど容易に開けられなくなる。滑り止めは大事だ。

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かつてこんなに開けにくいボトルキャップがあっただろうか。
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あと、内側のネジが浅すぎた。内径が大きすぎたんだ。

このあと、作り直すこと、3回

外側に溝を作ったり内径を変えたりしたりして2個目を作ってみた。

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2個目の設計。
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作った。
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一応内側のネジもいい感じになった。
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でも締めたら割れた。内径を大きくした分壁が薄くなって強度が下がってしまった。

あちらを立てればこちらが立たず。難しい。

なぜ僕はペットボトルのキャップをこんなに一生懸命作ってるんだろうか(もう分からない)。

017.png
再度の設計変更。

出来た。あっと言う間に見えて、設計して作るサイクルで1時間半くらいずつ経っている。

018.jpg
溝が細かいと造形時間が延びるので溝を減らした。
019.jpg
都合、3回の作り直し。
020.jpg
並べてみても違いがよく分からないだろう。0.1mm単位でちょっとずつ違う。

上手くいったかどうかは次のページ。

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