UFOに心奪われた子どもでした
みんな大好きUFO!
ボクも小・中学生の頃、ガッツリとハマっており「UFOにさらわれたらどうしよう」「あの先生は宇宙人に金属片を埋め込まれているのでは……」などと、ほぼノイローゼのように四六時中UFO&宇宙人のことを考えていたもんです。
ああ、思春期
おかげで、中学校の修学旅行では「誰が好きなんだよ?」的な甘酸っぱ~い話をするべき就寝前に、「ジョン・F・ケネディ暗殺には宇宙人が絡んでいたか否か」で大激論となり、つかみ合いの喧嘩にまで発展していました。みんなノイローゼだったんだなぁ……。
それはいいとして、福島でこんなコンテストが開催されるのです。
宇宙人コンテスト! ……何それ!?
何をやるのか謎だらけですが、どう考えても魅力的なコンテスト……。
これは行くでしょ!
「宇宙人コンテスト」ってどんなイベント?
こちらが会場
ロフトプラスワンとかそういう感じの、もっとアンダーグラウンドなところかと思いきや、すごくちゃんとした会場!
ここで行われる「宇宙人コンテスト」とは……!?
要は、宇宙人の仮装をした参加者が集まり、それを審査するイベントらしいんですが、地方で行われるこの手のイベントって、まあだいたい想像つくじゃないですか!?
まあ、普通はこんなもんですよね
しかし、ここ福島で行われる「宇宙人コンテスト」は予想以上にハイレベルなものでした!
審査員として登場した、前回の「宇宙人コンテスト」優勝者・氏家さんがどんな仮装をしていたのかというと……。
とっても真面目そうなおじさんですが……
うおっと、かなりはじけてらっしゃる。このレベルの仮装が集まるのかーっ!
そして、審査員の面々も相当力が入ってます。
UFOといえばこの人、矢追純一さん
や……矢追純一! 日本テレビの「木曜スペシャル」などでガンガンUFOネタをぶっ込んでいたディレクターですよ。
ボクを、UFOのことばっか考えている子どもにした張本人といっても過言ではないでしょう。
そしてオカルト研究家の山口敏太郎さん
UFOやUMA、妖怪などなど、まあある意味アヤシイ番組や書籍などでよくみかける、ポスト・矢追純一とでもいうべき人!
さらに福島市議会議員や商工会長など、そうそうたる面々
矢追さん、山口さんはともかく、市議会委員は「宇宙人コンテスト」に参加してていいのか!? という気がしなくもないですが、とにかく宇宙人への力の入れ方がハンパないぞ、福島!
そういえば福島市といえば……
「福島」「宇宙人」ときたら、絶対「UFOふれあい館」も絡んでるだろうなぁ~……と思っていたんですが。
やっぱ絡んでましたね。初代館長が審査員として参加&出張UFO物産館で「NO UFO,NO LIFE」Tシャツなどを販売してました
色んな意味ですごい宇宙人が続々と!
さて、いよいよ今年の「宇宙人コンテスト」開幕! どんな宇宙人たちが登場するんでしょうか?
ひとり(?)目は「ぶいぶい星人」
……
わーっ、本気すぎる!
気合い入れて宇宙人の仮装をするっていっても、もっとこう、タコ型の宇宙人とか、頭のでっかいグレイとか、ポップなヤツを想像するじゃない!?
この、オリジナリティ全開のグロイ宇宙人は何事……。
司会者によるインタビューも
——地球人へのメッセージは?
「ブラックホールノ向コウ側カラ来マシタ。コンナ姿ダケドイジメナイデ……。仕事ヲクダサイ」
ここまで本気のイベントだったとは!
「シーマ星人」は、縦縞の宇宙人と、横縞の宇宙人が結婚して……
チェック柄の子どもが産まれた……という設定を紙芝居で説明
全身銀色で、何だかスゴイ「マリルメリヌ・ゲ・モリ星人」
地球の空気はキレイ過ぎるので、このマスクで汚くして呼吸しているそうです
新婚旅行で福島へやってきたという「猫星人」と
添乗員(地球人)
緑いっぱいの星から、自然の大切さを伝えに来た「アルティメット星人」
抱えているのは「アルティメット人形」(友達)だそうです
人類創造の神だという「シューティングスター・うっプス星人」宇宙人どころか神が来た!
天照大神の後輩だそうです。……掟ポルシェじゃないよ!
地球大好き、日本大好きな宇宙人「薺(なずな)代表大使・ユージーン」
ひとつの脳の中に、何人かの人格が同居しているそうです……
さあ、ここまで見てきてもらって分かったと思いますが、この「宇宙人コンテスト」、単に仮装をするだけではなく、その宇宙人の設定などまで細かく考えられているんですよね。
仮装のレベルの高さもスゴイですが、その宇宙人のバックグラウンドまではなかなか考えられないですよ、スゴイ!
そんな中、ボク的にもっとも心をつかまれた宇宙人はこちら。
電動歯ブラシを片手に登場した宇宙人「星人シキ」
この「星人シキ」、地球人が大好きだけど、食べちゃうタイプの宇宙人なんです。
もともとの肌の色は銀色なんですが、地球人を食べると吸収して、じょじょに肌色になっていくそうです
だから太ももに目玉とか出てきちゃうんですよね
で、食事が終わったらハミガキをするわけです
そして優勝者は……
すさまじい仮装&設定の宇宙人が続々と登場した「宇宙人コンテスト」ですが、優勝したのはこちらのチームでした!
星桃士ペルシェイダー
宇宙海賊キャプテン・カブト
宇宙魔神アガベゴス
ちょいとしたヒーローショーもやってくれました
今後、福島のローカルヒーローとしても活動していく予定とのことで、ちょっと完成度高すぎてズルイ感じもしましたが。まあ、順当な優勝というところでしょうか。
審査待ちの間、まったりと過ごす宇宙人たちの姿も味わい深かったです
ハイレベルな宇宙人たちを見続けてテンションも上がったところで、せっかくなんで審査員&主催者さんにコメントをもらいました。
審査員・山口敏太郎さん
「優勝チームのように設定もキメキメで完成度の高いものから、行き当たりばったりでパフォーマンスをしている人まで、色んな宇宙人がいて面白かったですよね。
他県から来ている出場者や、お客さんもいっぱいいたみたいだし。こういうイカれた内容を真面目にやって、福島の復興につながっていけばいいですよ!」
主催者・水木ノアさん
水木「福島市飯森町では昔からUFOの目撃情報が多いので、震災の前からこういうことをやりたいと思っていたんですが、そこに震災が起こっちゃって、宇宙人という視点から、地球に向かって宇宙的なメッセージを投げかけるようなイベントにしたらいいかなと思い、こういうコンテストになりました。
宇宙人になっていたら、ちょっときついメッセージでもいいやすいし、聞いてる方も怒らないじゃないですか。
地球の常識を取っ払って、意見をぶつけ合うしゃべり場みたいなものですよね。出場者もみんなレベルが高いですし、来年以降も続けて行きたいと思います」
そして名誉顧問・矢追純一さん
矢追「みんな一生懸命でね~……完成度も高いし感心しました。出てくる人たちのユニークなアイデアもそうですけど、実際にやっちゃうという勇気がすごいですよね。なかなか人前でできないですよ! こういうパワーこそが福島の復興に役立つんじゃないでしょうか。
まあ、私が知っている本物の宇宙人は、こういうのじゃなくて、ほぼ人間そっくりなんですけどね。気づいてないけど社会に溶け込んでいるんですよ! まあ、人間そっくりの宇宙人じゃコンテストにならないでしょうけど」
さすが矢追さん、本物の宇宙人も知っているんですね!
ちなみに矢追さんは「遅くとも来年までにはロシア政府から宇宙人が存在するという公式発表があります!」という衝撃的な発言もしていました。ま……マジっすか!?
最後に、「宇宙人コンテスト」の様子を動画でご覧ください!
現代の奇祭になって欲しい!
本気で仮装し、本気で設定を考えて作りあげられた宇宙人たち。地方で行われているちょっとしたコンテストなんてレベルではない、見応えのあるすんごいイベントでした。
これは是非とも毎年続けて行ってもらって、参加者も数百人とかになって、最終的には街中をみんなでズドーッと練り歩く、現代の奇祭のようなイベントになっていってもらいたいです。
チョロッとコスプレして騒ぐハロウィンよりも絶対面白くなるはずですよ!