特集 2022年9月9日

ザ・ループルーム

箱を覗いているつもりが覗かれている

部屋に箱が置いてある。

箱を覗くと、箱を覗いている自分の後ろ姿が見える。

と同時に天井に自分の顔がぬっと現れる。

そんな箱を作ってみました!

1971年東京生まれ。デイリーポータルZウェブマスター。主にインターネットと世田谷区で活動。
編著書は「死ぬかと思った」(アスペクト)など。イカの沖漬けが世界一うまい食べものだと思ってる。(動画インタビュー)

前の記事:メイカーフェアで来場者を賢くした

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なに言ってるのかわからないと思うので実物です

小さい会議室に置かれた箱
これね
この箱を覗くと…
見えるのは
おれだ。箱を覗いている自分の後ろ姿
(この画像だけ別の環境で再撮したので周囲が違いますが気にしないでください)

 このとき、覗いている自分が天井に現れている。

覗いている自分が上から登場
引くとこういうこと
この部屋がこの箱で、この箱がこの部屋なのだ。
部屋がループしている

襲ってこない巨人がただ見てる(しかも自分)という状態である。 

伝わっているか不安なので写真、アニメGIF、イラストなど総動員したが、分かっていただけただろうか。 

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もう戻ってこれないんじゃないか

冗談でこんな部屋を作ってしまったが、ループに閉じ込められてしまうのではないか。会議室から出られなくなったら困る。

そんな心配をしたが、意外に平気だった。

シャイニングのジャック・ニコルソンの真似をする余裕もある

撮影していた住さんが「林さん少しニコルソン入ってますからね」という発言に、「……ディスってる?」と思うほどの現世感は残ってた。 

ただ、急に箱が点滅し始めたときは焦った。向こう側にいる自分がメッセージを送ってきている

しくみと工夫

ループルームはカメラとiPad、iPhone、プロジェクターの組み合わせでできている。私物と備品の組み合わせだ。

015.jpg
構成図

プロジェクタを借りるときに、管理部の人が「外で使わないですよね?」と聞かれた。確かに僕は河原に持ち出しそうである。

「いいえ、時空を超えるのです」と答えると、河原に持ち出す以上に自己評価を下げそうなのでただ否定しておいた。

箱はスチレンボードで組み立てた

 箱に顔を突っ込むと暗くなるのでLEDを入れたのがいちばんの工夫である。

これで覗いた顔を明るく照らしてくれる。

さっき点滅していたのはLEDの点滅スイッチを押したからである。向こう側にいる友だちからのサインではなかった。 

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なぜかたくさん現れた

予想外だったのは、天井に映る自分が入れ子になることだった。

 なんで何人も現れるんだろう?
手前の僕と奥の僕の目線を見比べてほしい。別のところを見ている

たまに表情がずれるのだ。 

後ろの人、前の人の動きに合わせて慌ててまねしてないかな?

などとミステリアスに書いてみたが、カメラからプロジェクターへのディレイが原因だと思う。ひとりだけ子供の頃の自分が出てこなくてよかった。

横にすると覗かれている感覚がよく分かる

覗いているつもりが覗かれている部屋になった。 

つまり、こういうことですかね。

つまり、と図にしてもまったく進んでない感じがするのが今回の記事である。 


タイムマシーンもできる

頭上カメラ→箱のiPadのタイムラグをわざと増やすと、少し前の自分が見えることになる。タイムラグを1日にすると、昨日の自分がはしゃいでいるようすを俯瞰することができる。

そのとき、天井から覗いている自分は1日後の自分である。

天井を見上げると未来が見えるのだ。あ、これタイムマシーンだ。

記憶を消されてなかったら次回は『タイムマシーンを作る』です。

次回が団子食べ歩きになっていたら記憶を消されたと思ってください。 

023.jpg
天井に当てている映像がすぐに台形にもどってしまうのは、世界をショートさせるなというメッセージであろう
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