春、快晴の横浜元町へ
今日僕は、神奈川県は横浜元町に来ています。
洗練された雰囲気が魅力の横浜のなかでも、特にハイソなイメージのある元町は、地元民にも観光客にも人気のスポット。ちなみに我が家からここまでの所要時間は、約1時間半ほど。
そんな元町に今日、なぜ僕がやってきたかというと、
ここを目指していたんですよね。
その目的は、春の新商品、
を食べるため! ……なわけはありません。なぜなら、地元のドトールでも食べられるから。
順を追って説明させてもらうため、いったん話を戻しましょう。
天国酒場の探しかた
僕は以前から、有名な観光地などにあって多くの人が知る「絶景のレストラン」ほどのものではなくて、なんでもない河原とか大きな公園のなかにぽつんとあって、おでんや焼きそばをつまみに缶ビールやカップ酒が飲めたりする茶屋みたいなお店のことを「天国酒場」と総称し、ライフワーク的にめぐる活動をしています。
・参考
「天国酒場」の魅力を語り合う
『天国酒場』(柏書房)
そんな天国酒場候補店の探しかたは、クチコミや「〇〇公園 茶屋」などのワード検索が定番。が、もっと地道な方法があり、それは「Google3Dマップで、大きな川をひたすら上流に向けてさかのぼりながら、川辺にそれらしき飲食店がないかを探す」というもの。まぁ、おあつらえ向けの店が見つかることなんてそうそうないけれど、やらずにはいられないんですよね。
もちろんそれのリアル版。つまり、自分がどこかの川沿いを歩くようなことがあれば、その両岸にテラス席のあるような飲食店がないかを、血眼になって探すこともあります。
たとえばこれは以前、隅田川をゆく水上バスに乗っていて、浅草あたりで見た光景。
自分が水上にいてあんなにもはっきりと飲食スペースが見えるということは、きっと相当な眺めに違いない。そこで地図やワード検索を駆使し、なんとかその店を探り当てたところ、
というような発見にいたるわけですね。ちなみに、残念ながらこちらのお店はその後移転してしまったので、店名などの詳細は省かせてもらいます。
で、あれは昨年、仕事で横浜を訪れ、石川町駅近くの「中村川」ほとりを歩いていた時のことです。相変わらず川の両岸をものすごい形相でにらみつけながら歩いていた僕の目に、こんな光景が飛びこんできたのでした。
とはいえ、僕の守備範囲はあくまで天国「酒場」。お酒が飲めないであろうドトールのことは、メモ帳にはメモしつつ、しばらく後回しにしてしまってました。
だけど日に日に、どうしてもあのテラス席に行ってみたいという気持ちがつのる。それに、ずっと行きたいと思っていた飲食店が、いつのまにか閉店してしまっていたなんて体験も何度もしてきた。う〜ん、もうだめだ! がまんできない!
というわけで、冒頭に戻って先日、わざわざ家から1時間半かけて、石川町のドトールにやってきたというわけだったんですね。
まさかのサプライズ
で、実際に行ってみてどうだったかというと、
2階席なので視界を遮るものがなく、眼下にはゆるやかに流れる川、そして目の前の首都高の高架下に、川面に当たった光がゆらゆらと反射され、目の前にミラノサンドがなければ自分がドトールにいるとは信じられません。笑えるシチュエーションだな〜。
それに加えて、ものすごく嬉しいサプライズも。ここを見つけたのが昨年の夏だったのでまったく気づいてなかったんですが、目の前に生えてるの、桜の木だったんですよ。つまり、
ができてしまうという。
残念ながらそのことを知っていてここに向かったのではなく、偶然この日だったというだけなので、
コロナ禍に突入してからというもの、そもそも「お花見をする」という発想が頭から抜けてしまっていたところがありますが、こういうまったりとした、ひとりノンアル花見というのも、それはそれでいいもんだなと。
あと関係ないけど、
来年もまた来よう
さて、せっかく横浜までやってきたし、あんまりいい気分だし、ちょっと延長戦といきましょうか。
普段ならめったに頼まない甘いものですが、今日はお酒が飲めるわけでもないし、たまにはこういうのもいいかなと、おかわり。
帰り道、あらためて外から自分のいた場所を眺めてみると
よろしければ動画でもどうぞ
と、世の中には意外な穴場スポットってまだまだあるなというお話でした。
ちなみに、こんなに素敵なテラス席があるのに、主に地元の方中心と思われるお客さんたちは特に興味がないようで、店内は満席なのに、テラス席は僕の貸切状態。これってあれと同じだ、「通勤電車から見事な富士山が見えているのに、みんな毎日この電車に乗ってるから誰も興味を示さない」現象。
が、もちろん常連さんのなかには、このテラス席がお気に入りという方もいらっしゃるでしょう。もしこの記事を読んで興味を持たれた方は、ぜひ節度を持って利用してもらえればと思います。