美しすぎるトイレは営業時間に注意
今回まわった3つのトイレ以外に、伊勢湾岸自動車道 刈谷ハイウェイオアシスのトイレも美しすぎるトイレとして紹介する予定だった。
が、人の少ない深夜の時間帯を狙って訪れたところ、遅すぎて閉店していた。
営業時間のあるトイレに初めて出会った。
最近のサービスエリア・パーキングエリアのトイレはとてもきれいだ。
ひと昔前は正直いってあまり清潔なイメージはなかったが、今はきれいどころか、美しすぎて住めるレベルである。
まるでエステサロンのようなトイレ、近未来的なトイレ、入った瞬間アロマの香りがするトイレ…
そんなサービスエリア・パーキングエリアのトイレを巡った。
ライターの仕事をしていると、高速道路を使って遠方へ出かけることがよくある。
新東名高速道路は道幅も広く走りやすいので好きだ。
さらにいいのは、新東名は開通してまだ10年も経っていない。そのため、東名に比べてサービスエリア・パーキングエリアがとてもきれいなのだ。
今回はトイレという視点から、特にお気に入りのサービスエリア・パーキングエリアをピックアップした。
まずは、NEOPASA清水。
NEOPASA清水は建物の東西にトイレが配置されているが、どちらも同じような造りで両方ともおすすめできる。
漏れそうな方は近くのトイレに、余裕のある方は好きな方を選んでほしい。
入って一番初はじめに目に留まるのが、ロビースペースにあるデジタル時計。
なのだが…
残念ながらこの日は点灯していなかった。
夜しか点灯しないのか?節電のためなのか?表示されていなかった理由はわからない。
天気がよくないと見えない東海道新幹線から望む富士山のように、レアスポットとして捉えることにした。
中に入るとこの美しさ!
鏡の前に椅子が並んでいたら完璧ヘアサロンだ。ここでいつでも営業開始できる。
床もピッカピカに磨かれていて、鏡や照明が反射して写っていた。
清潔感しかない。
さらに奥に進むとこの近未来的なトイレスペース!
個室も“明”と“暗”が分かれたデザインで、色合いや雰囲気はまるでタワマンだった。
NEOPASA清水のトイレは、日本トイレ大賞で「国土交通大臣賞」を受賞している。
受賞時の記事には
とあるが、快適さも、便利さも、楽しさも美しさも想像を超える素晴らしいトイレだった。
わたしの好きな新東名高速道路より、もうひとつ立ち寄りたいのがNEOPASA駿河湾沼津(上り)のトイレ。
NEOPASA駿河湾沼津は、その名の通り駿河湾を一望できるロケーションの良さからたびたびメディアにも取り上げられるが、今回の目的はトイレなので駿河湾は一望しない。
駐車場に入ると目の前にトイレがあるので、多くの人がそのトイレに立ち寄る。
しかし、用を足すことではなくトイレ空間そのものを楽しみたいなら、建物に入って中央のエスカレーターで2階へ上がってほしい。
東京駅にはお金を持て余した大富豪のみが入れる有料トイレなるものがあるが、NEOPASA駿河湾沼津にも“Premium”の文字がつく特別なレストルームがあった。
しかしここは、通常のトイレと変わらず無料で利用できる。
Premiumと謳いながらなんて良心的なトイレなんだ!
気になる中は…
初めて入った時「これがPremiumか…」とひとりでリアルツイッターしてしまうほど高級感があふれていた。
便器が見えなければ、アパレルショップかエステサロンといわれてもなんの疑いもなく信じてしまいそうだ。
ここまででも十分Premiumなのに、さらにすごいのがパウダールーム。
なんてゴージャスな部屋なんだ!
トイレに入ったはずなのに中の仕様がすごすぎて、自分がどこにいるのかだんだんわからなくなってきた。
この時時刻は7時半。
写真はできるだけ人がいない時に撮ったが、入ってすぐは4つある席が満席で、みんなガッツリメイクしていた。
確かにここなら、朝起きてすっぴんからの長時間メイクも落ち着いてできる。
富士山を望みながらさらに東へ進む。
次は東名高速道路 EXPASA足柄へ。
こちらもNEOPASA駿河湾沼津同様、駐車場に入ってすぐ目の前にトイレがあり、そちらのトイレに立ち寄りがち。
しかしわたしが好きなのは、建物内中央にある女性用トイレ。
ここのトイレのすごいところはきれいな見た目だけでなく、入った瞬間アロマのいい香りが漂ってくるところ。
この日のアロマはペパーミント、グレープフルーツ、カボスやパインがブレンドされた『オーシャンクルーズ』 というアロマだった。
アロマの名前までおしゃれすぎる…
ちなみにEXPASA足柄は、同建物内に宿泊施設も併設している。
ビジネスホテルと変わらないくらいの手頃な値段で泊まれるので、足柄付近で宿泊が必要な時はぜひ利用したい。
部屋の名前も「ハイウェイ・シングル」「ハイウェイ・カップル」「ハイウェイ・和室」など、高速道路らしい勢いのある名前だった。
部屋そのものがものすごいスピードで高速道路を走っている絵を想像してしまった。
今回まわった3つのトイレ以外に、伊勢湾岸自動車道 刈谷ハイウェイオアシスのトイレも美しすぎるトイレとして紹介する予定だった。
が、人の少ない深夜の時間帯を狙って訪れたところ、遅すぎて閉店していた。
営業時間のあるトイレに初めて出会った。
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