特集 2023年9月7日

北朝鮮ガールズバンド「モランボン楽団」の名曲ベスト3(選者:こーだい)

こんにちは、編集部 石川です。

隔週でお送りする「ベスト3を発表します」のコーナー。デイリーポータルZのライター陣に、何でもいいからベスト3を決めてもらうコーナーです。

今日は生き物記事を多数執筆しているこーだいさん……ですが、それとは無関係に北朝鮮ガールズバンドの曲ベスト3を聞きました。

インターネットにラブとコメディを振りまく、たのしいよみものサイトです。

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こーだいさんが選ぶ、「モランボン楽団」の名曲ベスト3

――モランボン楽団って何ですか?

こーだい:2012年頃に結成された北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の国営ガールズバンドです。
当然のことながら社会主義や独裁体制を持ち上げるプロパガンダとしての性格が強いんですけど、演奏や歌などが非常にうまいのでついつい見てしまう......ということをこの10年くらい続けています。世の中がK-POPに夢中になっている間、ずっとNK-POPを聞いていたわけです。

――NK-POP…! 北朝鮮のポップスってあんまり想像がつきません。

こーだい:北朝鮮という国はもともと音楽や芸術の力で国民を鼓舞するということをずっとやってたんですけど、モランボン楽団ができてからいっきに垢ぬけたというか、外国のやり方を積極的に取り入れるようになったところも魅力です。

――どうやって音源を探すんですか?

こーだい:結成当初から映像がYoutubeにアップされていました。
一体だれがどういう経緯でアップしていたのか謎です。ひょっとしたら国外にファンを増やすためのネット工作だったのかもしれません。だとしたらまんまと引っかかってしまったわけですが。
残念ながら2019年頃からあまり活動していないようですが、アップされたコンサートの様子などは今も残っています。

――今日の選曲はどういう基準で?

こーだい:聞いていて元気が出るようなアップテンポの曲で、なおかつできるだけ歌詞の内容が穏やかなものを選びました!

――では3位から、よろしくおねがいします!

【第3位】

『学ぼう』

――これはどういう曲ですか?

こーだい:自分と世の中のために頑張って勉強しよう!という内容の曲です。勉強するのだるいなっていうときに聞くといいと思います。

――ポジティブ。でも日本のポップスにはあまりないテーマですね。

こーだい:この曲に限らないのですが、プロパガンダのために作られたモランボン楽団の音楽には恋とか悩みとかノスタルジーとか、そういった良くも悪くも感傷的な価値観があまり出てきません。
前に進むことこそが美徳なんですね。
『学ぼう』はそういう価値観をとくに強く反映した曲で、しかもそのまま日本にもってきても受け入れられる歌詞の内容だと思います。
アイドルが「勉強しろ」って言ってくれる曲って、なかなかないんじゃないでしょうか。

――たしかに。カルチャーギャップを感じますね。次は第2位です!

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【第2位】

『走っていこう未来へ』

――タイトルがすでに前向きです。

こーだい:素晴らしい未来を自分たちの手で作ろう!という明確なメッセージが刻まれた前向きな曲です。

この曲が公開された頃からだんだんダンスやカメラワークが洗練されてきて、初めて見た時、歌って踊れるアイドルってこういうののことを言うのかと感動しました。

――この曲の魅力は?

こーだい:言っていることは『学ぼう』と似ているのですが、メロディがさらにアップテンポで元気な感じになったところがいいですね。

友達に聞かせたら「これ聞いてたら3日くらい食事してなくても動けそう」と言ってました。

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食事抜きでも働けるかも(無理です)

――ちょっとディストピア感が漏れ出してませんか。次は1位お願いします! 

⏩ 次ページは1位の発表!

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