【第1位】
『行こう白頭山へ』
――曲名に固有名詞が入ってきましたね。
こーだい:白頭(ペクト)山というのは北朝鮮と中国の国境線上にある山の名前で、パルチザン時代の金日成が根拠地にしていたことがあったり、古くから信仰の対象になっていた聖地のような場所です。日本の富士山みたいなものでしょうか。
その「北朝鮮版富士山」をたたえ、同時に独裁者の金一族もたたえちゃうという曲です。
――1位の理由は?
こーだい:とにかくメロディが壮大です!そしてそのメロディに負けない楽団員の歌声が光る一曲だと思います。歌唱力の高さに引き込まれます。
楽団員の練習時間は一説によると1日16時間と言われていますが、国中から才能のある人を選抜して集めて、1日16時間練習させて自分を崇拝する歌を歌わせてるんだなと。こういうことができるのが独裁体制なのかと感動するやら怖いやらでたいへんです。
――ミュージックビデオを通していろいろなものが見えてくる気がしますね…。
メッセージ性の高い楽曲たち
――最後に、あらためてモランボン楽団の魅力とは?
こーだい:伝えたいメッセージが明確にあると作品に一本筋が通る、というのは創作の世界ではよく言われることですが、そういう意味ではモランボン楽団の歌はどれもが名曲です。
北朝鮮というと日本では何をしているのかわからない闇の国みたいな印象がまだまだ強いですが、こういう洗練された楽団も生み出せるんだという一面を覗いてみていただきたいです!
――どうもありがとうございました。
「ベスト3を発表します」バックナンバー
- 出張先で走ってよかったジョギングコース ベスト3(選者:安藤昌教)
- Eテレ『みいつけた!』のスイちゃんの曲おすすめベスト3(選者:爲房新太朗)
- 自慢の動物モチーフの雑貨 ベスト3(選者:3yk)
- 自分で作ってみておいしかった世界の料理 ベスト3(選者:高瀬雄一郎)
- 「辛ラーメン」だけじゃない! 辛いけど、そんなに辛くなくてめちゃんこ美味い韓国の袋ラーメン ベスト3(選者:西村まさゆき)
- 面白すぎて、相手と険悪になってでもやりたいボードゲーム ベスト3(選者:ほり)
- もう何にも思いつかない時のアイデアの出し方ベスト3(選者:トルー)
- ピンポイントすぎて地味すぎる!超個人的・工具ベスト3(選者:乙幡啓子)
- クイズ!「一見、何に使うのかわからない登山グッズ」ベスト3(選者:松本圭司)
- 「家庭菜園で育てて楽しかった野菜」ベスト3(選者:玉置標本)
- 触るだけで楽しい民族楽器おすすめベスト3(選者:石川大樹)
- 「手ぶらで行ける国」おすすめベスト3(選者:地主恵亮)
- とにかくくっつけたい人におすすめのテープ・接着剤ベスト3(選者:べつやくれい)
- 面白すぎて電車を乗り過ごしたアクションゲーム ベスト3(選者:江ノ島茂道)
- 生活に使える機能的クラシック音楽ベスト3(選者:ナミノリ)