渋い菓子、揺らぐ基準
渋い世代。そうなると素材はあれだ、ババ菓子・・・いわゆるシルバースイーツである。じいちゃんばあちゃんちに行くときっと出してくれた、あの色数少なく彩度の低い菓子たち。色は付いているがどう見ても果汁由来でなさそうな菓子たち。あれを作って、その渋さに震えてみたい。
そんなシブ菓子の仕入れ先、上野へ買出しに出かける。アメ横の菓子問屋では、新旧のあらゆるお菓子が広い店内にひしめいていた。



おっと、ついつい目がすべる。渋い菓子、渋い菓子、と…
ところでシルバースイーツとひとくちに言っても、その基準は人それぞれだろう。自分にもよくわかってなかったりする。気がつくと駄菓子的な方向で選んでいたり、単に和菓子のことなんじゃないかと悩んだり。
とにかくあくまで個人的な観点で「田舎の親戚んちで、法事や寄り合いでお茶請けに出されるような」お菓子、と基準を定めたい。その上で、フェイクを作り易そうなものを集めたのがこれだ。







あくまでこれらは、私の経験上「シルバーだなあ」と印象付けられた菓子たちなので、「今現在のオレの好物が入ってるんだけど!」という方、ご了承願いたい。
フェイクを作るにあたって、やはり参考図書がないと覚束ない。これについては王道の書籍を買い求め、ページをめくりつつ、かわいさの海をしばし漂ってみたい。


だいたいの道具と材料、やり方を把握したら、かわいさの海を上がってシャワーを浴びて、さあ、渋きシルバースイーツの沼へ飛び込もう。