特集 2020年7月16日

「ダメージ街区表示板」を集めました

住所を記した何の変哲もないプレート「街区表示板」。
しかしその朽ち方は、驚くほど奇抜で多様だということを発見しました。

三分割になっていたり、八の字になっていたり、にょろにょろしていたり。
それらを『ダメージ街区表示板』と名付け、集めまくったので紹介したいと思います。

自由律俳句と路上観察をしています。大阪在住。私家版の自由律俳句集『麦わら帽子が似合わない』『ブルマ追いかけて八位』『待ち受け画像がちらし寿司』も販売しています。


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まず、普通の街区表示板はこのようなものです。

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初めての土地で住所が分からなくなった時などはありがたい存在ですね。
僕は趣味が路上観察なので、よく目にしています。

そして僕が『ダメージ街区表示板』と呼んでいるものの一例がこちらです。

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どうでしょうか。

偶然生まれたにしてはなかなか個性的な形をしていて、ちょっぴりグロテスクで、僕はそこにとても興味を惹かれました。

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こうなった要因としては、コンクリートボンドで接着された部分の板だけが剥がれ落ちずに残り、このような形をしているのだと推察されます。

それでは、こういったダメージ街区表示板をどしどし発表していきます。

金属系

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街区表示板には鉄鋼製・アルミ製・プラスチック製があり、まずは金属系から。

これも前の板と同じく、上中下と分かれている三分割タイプ。
下のローマ字の部分が残ってるのも共通していて、朽ち方にも法則性があるのが興味深いところです。

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これは真ん中が丸く残るタイプ。
おそらくボンドを丸く塗ったのでしょう。

かなりバラバラでボロボロなのがいいですね。
「住所が判別できない」というのは、ダメージ街区表示板において高ポイントです。

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こちらは三分割タイプで、真ん中がにょろにょろしている一枚。
筆跡のような形がキチンと四角に収まっていて、達筆な短冊のようです。
また、絶妙に住所のところだけ削れているところも好きですね。

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そしてこれは八の字タイプ。
単純にボンドを八の字に塗った訳ですが、それが無意味に浮き彫りになっていて、何とも微笑ましいです。

大ダメージ系

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ここからは更にダメージが深刻なものを。

これも八の字系ですが、削れすぎてXみたいになってます。

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これはにょろにょろだけが残っているパターン。
ヘビが張り付いているようにしか見えないですね。

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こっちは妙な形で残っているタイプ。
ところどころ丸くて、そうではない部分はベロッと剥がれてたり、個性強め。
この板は何かの拍子で一気に剥がれて消滅しそうな感じがするので、その前に撮れて良かったです。

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これは某エナジードリンクみたいな形の一枚。
偶然残ったにしてはやたらと格好良く、背景と化している濃い錆びも相まって、アーティスティックな一筆箋のようです。

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プラスチック系

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次はプラスチック製を。

プラスチック製はまた朽ち方が異なり、パキッと割れたり色が薄くなったりすることが多いです。

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また、プラスチック製は裏に磁石か両面テープのようなものが付いていて、上の写真のようにそこだけ色褪せずに残る場合がよくあります。

では、より変わったものをいくつか。

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これは色の残り方が珍しくて、柵に触れた部分などが残ったため綺麗な左右対称に。
プラスチック製はデジタル的な朽ち方をしがちな印象があります。

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そして、プラスチック製の変わったパターンをいくつか。

これは八の字タイプとのハイブリッドのような一枚。
上下でハッキリと分かれているのが逆に異様でゾクゾクします。

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これもちょっとハイブリッド系。
ボンドがちょっと汚くなっていて、溶けたような感じにも見えます。

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これはもっとボンドが汚れている一枚。
割れ方よりも黒いドロドロが気になります。

プラスチック製で変わった形のやつは、下のローマ字の住所が残っているものが多かったですね。

それでは最後に、個人的ベスト3を発表します!

ベスト3!

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3位はこれ!
嘘みたいな形で残っていて、見つけた瞬間は目を疑いました。

もしかして誰かがイタズラしたのでは……とも思いましたが、アルミの板をわざわざこの形に加工する人がいたらそっちの方が恐ろしいので、たぶん偶然です。

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2位はこれ!
興奮しますね。もう「無い」と言っても過言ではない程度しか残っていません。

しかも無駄に左右対称で、何らかのルールに従っているような朽ち方に美学を感じます。

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そして1位はこれ!
もはや芸術の域。自然が気まぐれで生み出したにしては、あまりにも最高すぎる造形だと思います。

実はこれがダメージ街区表示板を集めるキッカケとなった一枚で、ここから全てが始まったので個人的に思い出深いですね。

ただこの街区表示板は最近確認しにいったところ、新品のプラスチック製に替えられていまして、それが一番最初に例で示した綺麗な街区表示板だったりします。

ちょっぴりショックではありますが、そんな儚さもダメージ街区表示板の魅力でもあります。


今回の写真は全て大阪だけで集めたので、もしかしたら案外「大阪的」なのかもしれないな、とも思いました。

他府県にはまた違う壊れ方や新たなパターンが眠っているかもしれませんね。

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