お茶もやろうかな
なぜか定期的に出て大失敗するものといえば炭酸のお茶である。コーヒー炭酸は自作してみたら光明が見えたので、炭酸茶も自作すると正解に近づくかもしれない。
最近仕事しながらよく飲んでいるコーヒーがある。
希釈用のコーヒーを炭酸で割ったものだ。
ペットボトルの炭酸コーヒーは3年にいちどぐらい現れては消えているが、これはうまい。炭酸コーヒーの正解が出たのかもしれない。人に飲んでもらった。
今回、コーヒーを味わってもらうのはこの4名。
編集部安藤:コーヒー好き、元喫茶店主
編集部橋田:そんなにコーヒーは飲まない
ライターべつやく:コーヒー好き、すげえ飲む
テクノ手芸部よしだ:コーヒー好き、ネスプレッソを持っている
まず試したいのが僕が最近飲んでいる組み合わせである。
実はこれを紹介することに躊躇があった。なぜなら、この組み合わせを教えてくれたのがサントリーのPRを手伝っている人だからなのだ。乗せられたみたいでちょっと恥ずかしい。
しかしすっかり気に入って毎日2杯以上飲んでいる。
夕方会社にいて、これが飲みたいから早く帰りたいとすら思う。
ここまで気に入っているのならば、自分が興奮することを書くというデイリーポータルZの掟に照らしても恥ずかしくないと思い、書くことにした次第である。
言い訳しているあいだに5人分できた。
教えてくれた人は黒ビールだと言っていたが味は全然ちがう。
僕はこれを飲むと普通のコーヒーよりも頭が冴えるのだ。炭酸のせいでカフェインが細かく身体に入っていくのかもしれない。
という僕の妄想レベルの個人の感想に関しては、
「それはたぶん濃いから」ということで一蹴された。
甘くないのがいいという意見があった。そう、糖分が入っているラテベースを炭酸で割ったのだが、それはおいしくなかった。それも飲んでもらおう。
大絶賛だった。もしかしたら僕の味覚が独自すぎるのかもしれない。この記事の信頼性が薄れる。
ちなみに僕がダメだと思ったのは甘みとレモンがばっちり組み合わさってしまって、コーヒーがないがしろになっているように思ったからである。
よしださんはコーヒー水(自分で名付けたとのこと)というものを飲んでいるという。「コーヒー飲み終わったあとのコップに水を入れて飲むんです」とのこと。蕎麦湯的である。
「洗い物のコップを飲んでいるようなものです」という全く魅力を感じない説明だが、その濃度で炭酸で割ってもらった。
これが意外においしかったのだ。コーヒーを炭酸で割るとき、濃さはおいしさと比例しないようだ。
美味しいし、あくどい意見も出た。
最後に、甘さの有無 ✕ 炭酸のフレーバー有無 ✕ 濃さでいろいろ試してみたが、やはり薄めがおおむね評判がよい。
薄いのがいいのかもしれないという方向が見えているなか、編集部橋田が逆行した組み合わせを試していた。
「無糖、炭酸フレーバーなし、ものすごく濃いめ」である。
喉の奥に栗の渋皮が貼り付いているぐらいに渋くてエグい、とのこと。
3倍希釈用のコーヒーを1.5倍ぐらいで飲んでいるので当然である。「薄めて飲むものをそのままのむとおもしろい」という企画の趣旨から外れた結論が出た。困った。
なぜか定期的に出て大失敗するものといえば炭酸のお茶である。コーヒー炭酸は自作してみたら光明が見えたので、炭酸茶も自作すると正解に近づくかもしれない。
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