チリ風ホットドッグはマヨの味
通りが一面出店になっているゾーンで食べ物を探す。
ローストチキンや、
チリビーンズが乗っかったハンバーガーや、
デカソーセージがあった。
ソーセージは湘南バーベキューというお店で、安藤さんの知り合いらしい。後日、この日100キロの肉を売ったと聞かされる。すごい。人間1.5人分くらいだ。
ジャンキーなものを食べたかったのでホットドッグを買った。
南米料理のエンパナーダとチリ風ホットドッグ。
エンパナーダは南米で広く食べられるミートパイの一種とのこと。サルサソースが添えられている。
ホットドッグはアボカドと、かなり豪快にマヨネーズがかかっている。
待ちに待ったアメリカ(軍基地)のホットドッグにかぶりつく。
「すべての脂肪の味がします」
マヨネーズ、アボカド、ソーセージ。全部脂肪だ。すべてが押し寄せてくる。脂肪の中でも7割がマヨネーズの味だ。改めて見てもマヨネーズかけすぎじゃないかこれ。
「これは完全にマヨネーズ味ですね」
3日分くらいのマヨネーズを一気に摂取した気がする。あとパンが思ったより甘くて、給食のコッペパンを思い出しました。
エンパナーダはごろごろの肉といろんな野菜とゆで卵が入っていた。
外側はしっかりとした生地で食べ応えがある。具はタケノコっぽいものやピーマンなどが入っていて、クミンの香りがする。南米の人たちにとっての肉まんみたいな感じなのかもしれない。
突然安藤さんが「ちょっと待っててください」と言い消えていった。何があったんだと思いながらエンパナーダをモクモク食べて待っていたら、
満面の笑顔でビールを持ってきてくれた。
最高~!
ビールにはやっぱりソーセージですよね。
ホットドッグはおいしかったけどあまりにもマヨネーズだったので、ソーセージを単体で楽しむタイムを設けた。
肉がぎっちりしっかりしていてうれしい。
でもチョリソーを選んだので辛い。
ビールが進むこと進むこと。
安藤さんもこの表情。お肉にしっかりと向き合う時間って大事だと思う。
周りでは子供たちが走り回っていたり、キャッチボールやフリスビーを楽しんでいる。いい時間が流れている。
こうして芝生に座って飲み食いするだけで人間として取り戻される大切な何かがある気がしてくる。あとアメリカ軍基地の芝、笹くらい固い。
結構おなかがいっぱいになってきた。ここでやめてしまったら後悔する気がするが、おなかの心配をすることも必要な気がしてくる。
ハンバーガーを食べるか悩んでいたら、ふかわりょうのネタみたいになっていた。
と、そのときだった。けたたましい音と歓声が聞こえる。
ヘリが飛んだ!!
たぶん、さっきのNINJAだ!!!
高く飛んで行ってしまった。
ヘリコプターがあんなに近くで飛ぶのを見たことがなかったので興奮した。さっき触ってもびくともしなかったNINJAが、天高く昇っていった。動かす人がちゃんと触れば動く、という当たり前のことに心を打たれる。だってあんなにボタンが多いのに。IQ200くらいないと操縦できないんじゃないか。人間ってすごい。
いいものを見たな、という気分で浮かれた筆者は気が付いたら結局ハンバーガーを買っていました。おいしかったです。
アメリカンなハンバーガーが見当たらず、行きついたのは佐世保バーガーでした。
日本のアメリカはたのしいが高い
キャンプ座間の求人。働こうかな。
ハンバーガーでおなかが一杯になり、空模様も怪しかったのでその日は暗くなる前に解散した。
はじめての基地に興奮して気づかなかったが、あとからみたらそこそこお金を使っていた。ベルベットケーキだけでも700円だ。料金表に5ドルと併記されていて、円安を痛感した。
見返していたら、興味本位で立ち寄った求人コーナーの写真が出てきた。給与がドルでもらえるのだとしたら結構いいんじゃないか。ちょうど転職したいと思っていたところだし、前向きに考えてみることにする。免許ないけど。