デジタルリマスター 2022年2月13日

バタークリームケーキは凄くおいしい(デジタルリマスター)

今年38歳。初バタークリーム作りにも挑みます

バタークリームのデコレーションケーキというのをご存知でしょうか?私の年代より上の方ならばクリスマスなどに食べた事があると思います。ある頃から生クリームのケーキに変わり、今では全くというぐらい見かけなくなりました。

このバタークリームのケーキですが、食べた事がある人に話を聞くと、結構多くの人が残念な味だったというのです。しかし、独特の食感と風味が好きだったという人もいる。

いったいどんな味だったのだろうか。今でも売っている店を探し出して食べてみました。そして、自分でも作ってみました。

2010年2月に掲載された記事を、AIにより画像を拡大して加筆修正のうえ再掲載しました。

1972年生まれ。元機械設計屋の工業製造業系ライター。普段は工業、製造業関係、テクノロジー全般の記事を多く書いています。元プロボクサーでウルトラマラソンを走ります。日本酒利き酒師の資格があり、ライター以外に日本酒と発酵食品をメインにした飲み屋も経営しているので、体力実践系、各種料理、日本酒関係の記事も多く書いています。(動画インタビュー

前の記事:牛乳から色々作ってみよう!(デジタルリマスター)

> 個人サイト 酒と醸し料理 BY 工業製造業系ライター 馬場吉成 website

食べた記憶が無い

私は子供の頃、ケーキがそれほど好きではなかったのでバタークリームのケーキを食べた記憶がありません。どうやら今から30年ぐらい前には生クリームのケーキが普通に出回るようになり、バタークリームのケーキはあまり置かれなくなったようです。

恐らく、冷凍などの保存技術がまだ発達してなかった頃。クリスマスなど大量需要がある際に保存性の良いバタークリームが重宝されたのではないでしょうか。

けれども、保存性が良いというだけで残念な味になるとは思えません。単に劣化していたのか。それとも何か他の理由があるのか。まずは現物を食べて確認することにしました。

今でも扱っている店があった

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地域に根付いた洋菓子屋さんといった佇まい。

バタークリームのデコレーションケーキを扱っている店を探したところ、いくつか情報が得られました。今でも扱っている店は少ないながらもあるようです。

今回はその中の1つ。東京都府中市にあるジャスマン洋菓子店へ行ってみました。まずは買ってきたケーキを見ていただきましょう。

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見事なデコレーション!味については後ほど。

ジャスマン洋菓子店は創業38年。創業当時からバタークリームケーキを扱っているそうです。

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美味しそうなケーキが並びます。

ネットを通しての販売はしていないけれども、何かで知って遠方から買いに来る人も多数いるのだとか。バタークリームケーキには根強いファンがいるようです。

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こちらは購入した白いバタークリームデコレーションケーキ。
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チョコバタークリームのもあります。

お店の方の話では、バタークリームの作り方に関しては色々あるけれど、状態を維持するのが大変なのだそうです。だから数を作ることが出来ない。予約分を販売するだけでいっぱいということでした。

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年明け間もない頃に行ったので、こんなデコレーションケーキもありました。
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通常のケーキも色々あります。美味しそう。
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犬の形のケーキ。こちらにもバタークリームが使われているそうです。
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こちらばブタの形のケーキ。こちらもバタークリームを使用。

今回購入するにあたっても電話で予約してから買いにいきました。買いに行く方がいましたら事前予約をお願いします。

では、次のページでバタークリームケーキがどんな味なのか確認していきます。

ジャスマン洋菓子店

東京都府中市白糸台4-16-11
042-365-8565

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さあ食べてみよう!

綺麗に包装されたバタークリームケーキを家まで持ち帰り、早速味の確認です。

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メッセージプレートを乗せるか聞かれたが、誕生日とかの用途ではなく、ただ食べたかっただけなので遠慮する。家で食べるだけなのにしっかりした包装に気が引ける。

買ったサイズは一番小さい直径12cmの物。けど、ホールでケーキを買うなんていつ以来だろう?

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直径は小さいが高さ方向がなんだか凄い。

お店で現物はみていましたが、箱を開けて改めて思う。デコレーションがとても立体的です。

チョコや飴で作られた色々な形のデコレーションはよく見ます。しかし、クリームでこんなに立体的に作られたものは見たことがあっただろうか?

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ケーキなので、普段はあまり飲まない紅茶と共に食べることにします。普段は緑茶か水か酒全般。
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切っても崩れないしっかりとしたデコレーション。

そして、包丁で切り分けると明らかに生クリームとの違いを感じます。かなり硬さがある。生クリームがフワッとまとわり付いてくるのに対し、バタークリームはパキッと割れてくる感じです。

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花がそのまま取れてくる。

そして、肝心の味。生クリームよりもかなり濃厚で、豊かな風味。しかし、やたらに甘いなどということはありません。最初に砕けていくような食感があって、柔らかく、甘く溶けていきます。

そういえば、遠い昔にこんな食感のクリームを食べた事があるような気もする。とても懐かしい感じです。けど、全くもって残念な感覚はない。非常に美味しい。

バタークリームケーキはとても美味しいです!

なぜ、残念な味だったのだろう?

今回購入したバタークリームケーキは非常に美味しかった。残念な部分は微塵もありません。なぜ、昔食べたことがある人の多くが残念な味だったと言うのでしょうか?

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生クリームからバターが出来るのだから、むしろバタークリームの方が高級な気もするが…

確かに、かなり濃厚な味なので沢山は食べられません。食感も独特です。個人の好みはあると思いますが、その点だけで多くの人が言う程の理由にはならないでしょう。

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どうやら違う材料が使われていたらしい

疑問に思って色々調べてみたところ、理由になりそうな記述がありました。昔、一部のバタークリームではバターの変わりにマーガリンのような植物性油脂を使っていたらしいのです。そのため、本当にバターを使った物よりも味が落ちたということでした。本当なのか?

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マーガリンも美味しいですけどね。バターよりも軽い風味でパンにも塗りやすいし。

昔はバターは高級品だったと思うので、代わりにマーガリンを使っていたというのも何となくうなずけます。では、マーガリンで作られたバタークリームはどんな味なのだろうか?気になります。

作って確認するしかなかろう。

気になるのですが、マーガリンを使ったバタークリームを売っているところなど今はもう無いでしょう。無いならばどうするか。自分で作るしかありません。ということで、図書館に行って借りてきました。

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禁断の領域にはまっていく感じです。

沢山あったお菓子作りの本の中からバタークリームの作り方が書かれていた物を数冊。少しはお菓子を作ったことはありますが、泡立てたり本格的な物は初めてです。大丈夫か?

けど、分量を正確に測って、温度管理するなんて化学実験みたいなものだ。一応理工系出身。化学の実験だって色々やったさ。勉強したのは機械工学だけど。なんとかなるだろう!

割と簡単に出来るようだ

借りてきた本によると、バタークリームの作り方は以下の手順になります。

1. バターを常温に戻してクリーム状になるまで攪拌する。
2. 卵白を角が立つまで泡立てる。
3. 砂糖を水に入れて煮詰めてシロップを作る。
4. シロップが熱いうちに泡立てた卵白に入れる。
5. 更に泡立ててメレンゲを作る。
6. 攪拌しておいてバターにメレンゲを混ぜる。

もっと簡単に作るやり方もあるようですが、基本はこんな感じのようです。では、作っていきましょう。

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材料は正確に計測。本に書かれていた半分の量にしました。砂糖125g。水50cc。無塩バター150g。卵白1.5個。バニラエッセンス少々。

最初にバターをクリーム状にします。続いて卵白を角が立つようになるまで泡立てます。

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今回の為に電動のミキサーを購入してきました。なんて楽なんだ。
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手でやっていたら、私の技量ではこんな風に泡立たなかっただろう。

卵白を泡立てながら、水に砂糖を溶かして3、4分煮詰めてシロップを作っておきます。それを熱いうちに角が立つほど泡立てた卵白へ少しずつ加える。

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笑ったり、会話している余裕一切無し。

加えながら更に泡立ててしっかりとしたメレンゲにします。出来上がったメレンゲを2度ぐらいに分けてクリーム状にしておいたバターへ投入。
泡立てが足りなかったり、シロップの温度が下がりすぎていたりすると分離して失敗するそうです。

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上手く行ってるのか、いないのか。分からないけどとにかく進める。

ここからは手持ちの泡だて器で柔らかく混ぜていきます。

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激しくかき混ぜ過ぎるといけないらしい。お菓子作りって繊細だ。

これでバタークリームは完成です。思ったほど時間がかかりませんでした。

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柔らかくて取り出しやすいし、混ぜやすい。きっちり150g使います。

そして、マーガリンバージョンは全く同じ作り方でバターをマーガリンに変えただけ。混ぜなくても最初からクリーム状ですが、一応最初に攪拌しておきました。出来上がったそれぞれがこちらです。

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左がバターで作ったバタークリーム。右がマーガリン使用。マーガリンの方がやや黄色い。

出来上がったものを見比べてみると、明らかに色が違います。マーガリンの方がやや黄色い。そしてスプーンで取り出してみるとまた違いが分かります。

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バター使用。パキッと割れるように取れてくる。硬さがある。
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マーガリン。ある程度硬さはあるものの、モロモロと取れてくる。バター使用に比べてかなり柔らかい。

明らかにマーガリンで作った方が柔らかいです。あのパキッと割れてくるような硬さが足りない。

そして、肝心の味です。バター使用は最初に食べたバタークリーム同様に濃厚で風味があって美味しいです。では、マーガリンはどうか。

バターを使用したものに比べて風味が薄いというか、軽いというか。ほんの少し油の浮いたような感じを覚えます。ただ、全体としては全く残念な味ではありません。少し軽い当たりのバタークリームだと言われれば、そういう物だと思って美味しく食べられる範囲です。

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他の人にも感想を聞いてみよう

結局、通常のバタークリームはもちろん、マーガリンで作った物も決定的に残念な味ではありませんでした。これは単に私の味覚の問題もあるかもしれません。ということで、他のライターの方にも食べていただきました。

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大北さんも斉藤さんもどちらも旨いとの感想。
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べつやくさんは、どちらも味はいいがバター使用のほうが好みだそうです。
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地主さんは、軽い感じでマーガリン使用の方が好みだそうです。
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北村さんは、単に美味しいと言っていたのですが、既にベロベロだったので不安が残ります。
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林さんは、凄い旨いと用意していったクラッカーでは足りず、薄焼きの煎餅に乗せてまで食べていました。バターのほうが好みのようです。
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安藤さんは、マーガリンのほうはちょっと食べた瞬間体に合わない感じがすると、バターの方を食べていました。

 


好みはあるけど、バタークリームは美味しかった

結局のところ、他のライターの方もマーガリン使用の方は風味が少ないとか、やや油っぽいとか。バターに比べれば気になる点はあるけど、残念というほどの味ではないという結果でした。

その当時のマーガリンと比べて今のマーガリンは格段に美味しくなっているでしょうし、もっと別の植物油脂を使っていたのかもしれません。それとも、スポンジとかを含め、総合的に味に影響を与えていたことも考えられます。

残念ながら今回はスポンジを焼くまでは出来なかったので、そこまでは検証できていません。いずれにしろ、バタークリーム単体はとても美味しいものでした。また作ってみます。

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これがあれば作るのは楽。記事を書くために何か新しい事に挑むと、何か新たな道具が増えていく。ケーキを作るならクリームを塗るための台とかも必要なのだろうか。
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