犬入門のために千葉へ
知ってる犬とはヨシダプロの愛犬、ももである。
ヨシダプロならば遠慮なく「かみます?」と聞ける。ももとの初対面の前に念のため確認しておく。
ーーー犬がハフハフして近づいてくるのは、喜んでいるんですか?
聞いたことないからわからないけど、たぶんそう
ーーー噛まない?
うちのはかまない
そこに記事で見たことがある犬が走ってやってきた。
駆け下りつつ、半分滑りながら階段を降りてきた。テンション高い。そして初対面の僕にいきなり。
尻尾を振りながらよじ登ろうとしてくる。初対面の人間なのにここまで無防備な動物ってすごい。
実際は気圧されているのだが、こうして写真で見ると、かわいい。
自分でも「犬が苦手」という企画のきっかけに共感できない。
それに犬の爪は出っ放しなので、半ズボンだと痛い。
でも噛まないらしい。
なるほど、そういうムツゴロウ的なやつね。僕もわしゃわしゃわしゃって撫で回すやつをやってみたい。
こっちから行くと塩対応である。
いや、猫しか飼ったことがないものとしては、むしろこれぐらいのほうが理解できる。
人でも動物でも忠実すぎる人を見るとむしろ疑ってしまう。
ごはんの時のテンション
この後、ヨシダプロ邸ですっかりごちそうになるわけだが、このときもずっと横にももが座っていた。
きみはこっち側に座るんだね。
もちろんももには人のごはんをあげてはいけない。いけないのだが、ずっと欲しそうな目でこちらを見ている。高テンションの次は高プレッシャー、常に全力だ。ノー遠慮。
新入社員だったら会社で話題になるぞ。
ーーーいつもこんな感じですか?
「食べた気しないですよ」とヨシダプロ父。
いつも一緒にいる人ですらそうなんですか!であれば仕方ない。
知ってるぞこれは、犬はくれそうな人を嗅ぎ分けるし、なんだったらこれはランク付けを決めているということだろう。少しは遠慮してくれ。
犬は移動がすき
犬はおしなべて散歩が好きだと思っていたが、ももは車が大好きらしい。
ヨシダプロ「移動が好きなんじゃないですかね。むしろ歩かなくていいから楽なのかも」
移動したいから歩くのであって、もっと楽に移動できる方法があればそっちなのか。ニーズとウォンツだ。
こういう楽することが好きなところは共感できる。
むかし遠足の多摩湖まで走ってやってきたクラスメイトよりも分かりあえる。
2時間ほどだがテンションが高い犬と過ごして分かった。
犬は嬉しさも、飽きたことも、しょんぼりもストレートに表現しているだけだ。額面通りに受け取れば良い。
そう考えると、うちのマンションで僕に吠えてくる犬は、怒ってる。
ハフハフじゃなくてガウガウ言ってるから。手を出さないで良かった。
ももとは2時間いっしょに過ごしてもう打ち解けた。
最後にヨシダプロと撮った写真を見ると…。