デジタルリマスター 2024年3月13日

浦島太郎の足取りをたどる大冒険(デジタルリマスター)

「浦島太郎」を知らない人はいないと思う。
亀を助けて竜宮城に行った人だ。乙姫様からもらった玉手箱を開けて、お爺さんになってしまった人だ。「桃太郎」や「花咲かじいさん」などと並び、誰もが知っている昔話だと思う。

浦島太郎はもちろん昔話であり、実在しない人物だけれど、日本のあちこちに、その伝説が残っている。乙姫が浦島太郎を出迎えたという場所があったり、太郎が助けた亀の墓があったりするのだ。さらに、物語のクライマックスでもある、浦島太郎が玉手箱を開けたという場所も実在する。

そんな浦島太郎の足取りをたどるべく、愛知の海沿いから、玉手箱を開ける長野の山奥まで、旅に出ようと思う。

2010年11月に掲載された記事を、AIにより画像を拡大して加筆修正のうえ再掲載しました。

1985年福岡生まれ。思い立ったが吉日で行動しています。地味なファッションと言われることが多いので、派手なメガネを買おうと思っています。(動画インタビュー)

前の記事:貝殻をふんだんに使った夢に出そうな公園(デジタルリマスター)

> 個人サイト Web独り者 彼女がいる風の地主恵亮

武豊町から始まる物語

誰もが知っている有名人「浦島太郎」の足取りをたどるべく、まずやって来たのは愛知県の武豊町だ。名古屋から電車で1時間ほど揺られた場所にある街だ。

彼の足取りをたどる物語は、武豊町にある富貴駅から始まる。

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富貴駅で、喜びのジャンプ

今回の旅では、この富貴駅周辺に浦島太郎のおおよそ全てがある。玉手箱を開けた場所以外がここにあるのだ。

マリリンモンローの歌で言えば「トゥトゥッピ」まではがここにあるわけだ。後は「ドゥー」だけだ。まずは「トゥトゥッピ」を堪能したいと思う。

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では、堪能しましょう

浦島太郎である。
着物に腰蓑、釣竿にビクと間違いなく浦島太郎だ。もしも本物の浦島太郎がチワワを飼っていたら、僕の浦島太郎っぷりをみて、そのチワワはク~ンと涙目で鳴いたと思う。自画自賛ではあるが、それくらいに浦島太郎に似ていると思うのだ。

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わらじが本格的で足が痛い(早くもテーピングしています)
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太郎、執念深い!

まずは「竜宮神社」に向かう。
竜宮神社は、竜宮城から帰って来た浦島太郎が乙姫を偲んで825年に建立したものだ。

今で言うと以前付き合っていた彼女のことが忘れられず、壁一面に彼女の写真を貼る、みたいなことだろうか。
執念深いな! 浦島太郎、切り替えていかないと。

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工事中でした

浦島太郎なのに近づけない。手でも合わせたかったのに残念だ。目の前は公園になっていて、数人の子供が元気に遊んでいた。

僕を浦島太郎と気が付かず「何してるの?」と純粋な目で問うてくる。浦島太郎だよ、と言うと、亀をいじめる人みたいと言われた。似てないのか、僕の浦島太郎。心配になって来た。

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浦島太郎でしょ! と問いただす僕
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その横には竜宮保育園もあった
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浦島太郎の悩み

次に向かったのは「乙姫橋」。
ここで、乙姫は浦島太郎を出迎えたのだそうだ。かなりメルヘンチックな橋になっている。ただ周りには何も無く、こんな何にも無い場所で出迎えたのかと驚く。浦島も「え!」と思っただろう。全然、絵に描ける場所だ。

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周りには何も無い
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橋自体はメルヘンではあるけれど

「竜宮神社」に「乙姫橋」とさらりと書いたが、慣れないわらじのために、移動に素晴らしく時間がかかっている。ちょっと歩いただけで、こちらも素晴らしく足が痛いのだ。すぐに休憩を必要とすることになる。

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休憩
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買い物終了
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コーヒーで休憩
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浦島太郎の出会い

富貴駅の周りは浦島太郎がいっぱいなので、当然それにちなんだ食べ物もあるわけだ。港町に魚介を扱うお店が多いのと同じだ。

もっとも浦島太郎は魚のように捕れる訳ではないので、浦島太郎丼のような海鮮丼的なものがあるわけではない。

お菓子があるのだ。

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物色!
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美味しそう!

富貴駅から歩いてすぐの「菊乃菓舗」では浦島太郎になぞらえた商品が並んでいた。「龍宮饅頭」や、洋風蒸しケーキに粒餡を絞りあげサンドした「四海波」など、甘いもの好きな僕としては最高に美味しい。

しかも、「浦島太郎さんが来た!」と温かく迎えられた。
温かく迎えられることがあまり無いので素直に嬉しい。僕がお店の人の立場なら全力で声をかけない。目もあわせない。浦島太郎の縁の地だけあり、浦島太郎に優しいようだ。

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うめ~

このお店の三代目である井田泰彰さんは独身で乙姫的な存在を探しているらしい。お菓子だけでなくそこも「浦島太郎」になぞらえるか! と関心しつつ、僕は「美味しい! 美味しい!」を連呼していた。

僕もせっかく浦島太郎の格好をしているので、浦島太郎になぞらえて上手いこと言えば良かった。まぁ、具体的にはなんて言えばいいかわからないけれど。

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我々は乙姫的な存在を求めています!
菊乃屋菓舗
愛知県知多郡武豊町大字富貴字市場19-1
0569-72-0453

⏩ 浦島太郎に迫る!

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