冬虫夏草を探しに
知ってはいるけれど見たことないものや、買うのが当たり前と思っているものがある。冬虫夏草もその一つではないだろうか。なんだか珍しいもので、飾ってあるのを見る程度の関わりしかないと思う。
実はその辺の公園にあるんです!
しかし、日本は冬虫夏草に恵まれた国だそうで、実はその辺の公園でも冬虫夏草を採取することができる。蝉の幼虫や、蛾のマユに寄生して育つのだ。日本の夏を思い出すと蝉がよく鳴いているし、蛾がよく飛んでいる。冬虫夏草の国なのだ。
探します!
ということで、都内の近所の公園で冬虫夏草を探すことにした。近所のコンビニに少年ジャンプを買いに行くようなテンションで公園を訪れた。このくらいのテンションで冬虫夏草は見つかるのだ。ただコンビニと違い蚊が多いので気をつけたい。
コンビニとの違いは虫除けが必要なこと!
冬虫夏草のいるところ
虫除けをして、小さなスコップを持って公園で冬虫夏草を探す。梅雨やそれが終わった直後によく顔を出すのが冬虫夏草なのだ。今がその時期。あとその辺の公園と言っても、多くの木々が生えている規模が望ましい。
小さい蛇が、
いました!
小さい蛇はいま関係ない。あと小さい蛇の知識が全くないので、これが触っていい蛇なのか否かわからない。でも、とりあえず触った。このような勇気をもっと褒めて欲しいが、何かあったらめちゃくちゃ非難される勇気なので、触らない方がいいと思います。
冬虫夏草はこちらより、
こちらにいます!
冬虫夏草は陽が当たっている場所より、影が多いジメジメした場所が狙い目。また経験上、下草が生えている方が、冬虫夏草は多いように思える。木が生えていて影で下草が生えていれば、そこは冬虫夏草パラダイスなのだ。
いました!!!
掘ります!
冬虫夏草にはいろいろな種類があるのだけれど、見つけやすいのは上記のようなものだ。白い柔らかい芽のようなものが顔を出している。見落としそうなほど小さいけれど、白いので2学期から転校してきた男の子くらいの感じで目立つ。
掘り出したのがこれです!
え、これ? と思うかもしれないけれど、一番よく見つかるのがこれだ。おそらく蛾のマユや幼虫から発生したもの。運がよければ、蝉から発生したものを見つけることもできる。下の画像は以前見つけたものだ。
やっぱり白くて、
掘って、
洗浄するとこんな感じ!
洗浄して飲む!
見つかるか否かは運だ。今回は蝉タイプを見つけることができなかったけれど、以前行った時は、東京・狛江の駅前くらいに蝉タイプの冬虫夏草が見つかった。今回は蛾タイプしか見つからなかったけど、蛾タイプの冬虫夏草はだいたい見つかる。
冬虫夏草を、
洗浄しました!
冬虫夏草はもろいので、筆で優しく土をのけていく。優しくというのがポイントだ。あとはこれを潰してティーパックに入れてお湯を注いで飲めばいい。飲めばいいと書いたけれど、漢方的な効能はわからない。わかっているのは、このくらいの量ではお腹を壊さないということだ。
ティーパックに入れて、
完成!
そんなに量がなかったためか、お湯の色は変わらなかった。ただ匂いはすっごい土。土の匂いなのだ。綺麗に洗浄したけれど、数カ月は土の中にいたので染みついているのだろう。もし私が農業に詳しければ「いい土の香りだ」と言ったかもしれない。
すっごい土の匂いです!
味は普通!
味は甘みがあると言うか、特に特徴のないものだった。別に不味くはない。なんでも美味しく感じる幸せの舌を持つ私にとっては美味しいとすら言える味だ。ちなみに以前、蝉の冬虫夏草を食べた時は土味すぎてまずかった。きっと量の問題だ。
蝉の冬虫夏草を、
ホイルで焼いて、
切って食べたら、
土味でまずかった!
冬虫夏草はその辺に!
冬虫夏草がその辺の公園で採取できると知ってからは、毎年この時期にフラッと公園に出かけては冬虫夏草を探している。蝉の冬虫夏草を見つけると異常にテンションがあがる。冬虫夏草は漢方なので飲めば元気になったりすると思うけれど、見つけるだけで元気になるので、その効能は計り知れない。