アドバルーン、飛んだ!







アドバルーンだ。アドバルーンだ!!

ネイティブ広告とかめんどいからアドバルーン飛ばす
で、そこから先だ。どうやって飛ばしたのか、どうやったら飛ばせるのかをこの記事ではぜひ共有したい。条件が合えば個人的に飛ばすことも可能なのだ。






ご存知の方も3人くらいいるかもしれないですが、当デイリーポータルZを運営するニフティという会社がいま鋭意とりくんでいる「ShaMo!」という法人向け電話アプリがあるのだ。
契約&スマホにアプリを入れることで、スマホでありながら市外局番の電話番号(東京03とか大阪06とか)からの発信、着信ができるというもの。


それをデイリーポータルZでもどうか宣伝してくれんかのうと担当部署から相談がありかなったのがこの企画なのだ。



ネイティブアド的なものを頼んだら、よーしまかせとけーっつってアドバルーン飛ばしちゃう。そんな大人に憧れるんだあたしはよ。

場所はないけどアドバルーンを揚げてください
出てきたアドバルーンを扱う会社にいろいろと当たったなかで今回我々のアドバルーンを飛ばしてくれたのがアミー・アドバルーン社さん。



そう、アドバルーンというのは基本的に「場所」を広告するツールなのだった。今日この店でバーゲンをやってますよ、今日オープンしましたよというのを宣伝するのに向いた広告商品なのである。
しかしわれわれが宣伝したいのはスマホのアプリだ。場所がない。
木村さんはそんな我々のためになんと飛ばせる場所から手配してくださった。さらに飛んでるところだけではなく手順から見て記事にしたいという希望にも快諾。



「風が強いと上がらないからね、明日10時ごろ電話します。飛ばせそうだったら14時に現場にきてください」
考えれば分かることだがアドバルーンは風が強ければ流されてしまって文字が読みづらいうえに危険なのだ。風速6m以上あると飛ばせない。風さえなければ雨でも上げられるそうだ。



アドバルーン基本情報
・高圧電線や線路などにちかい場所では上げられない(とくに高圧電線は危険)
・上げる場所は広い屋上がやりやすい、地上であれば20m×20mくらいの障害物のない広場
・基本的に30mくらいまで上げることが多い。場所によるが最高45mくらいまで上げることはできる(でもそれくらい上げちゃうと高すぎて文字が読みづらくなる)。
・今回お願いした業者さんは通常のアドバルーンだと1本60,000円から応相談(掲揚場所や時間、文字数などで料金は変わるそう)
この日は風がつよいこともあり20mまで上げてもらった。




木村さんと大島さん
現場は千葉県にあるとある施設の屋上駐車場だ。ShaMo!チームからも担当者が3人も来た。多い。が、気持ちはめちゃ分かる。だっておらがサービス名乗せてアドバルーンが飛ぶんだ。
到着すると電話の木村さんともう一人、大島さんという方が。










そんな作業の横からアドバルーンの豆知識についてもいろいろとうかがうことができた。



・一番景気がよかったのはやはりバブル景気のころ、毎週社員フル回転で飛ばしまくった
・北海道から沖縄までアドバルーンを上げにいった。バルーンだけ持って、ボンベは現地で調達すればいくらでもあげられる
・繁忙期は秋から冬。空がきれいだから
・最近はパチンコ店の開店やリニューアルや住宅展示場などで上げることが多い。



・結婚式場などで個人で上げる人もいる。
・基本的には9時から17時。夜光るタイプもあってそういう場合は夜間も掲揚する。
掲揚中はスタッフが常駐して何かあったときすぐに対応できるようにするのだそうだ。当たり前だが、アドバルーンも人が手であげていた。そうだったのか!







目の前にある圧倒的な揚力
そんな風船が今日はめちゃめちゃにでかい。



高いところにいるようだと思った。手をはなすと落ちていってしまうのと、手をはなすと飛んでいってしまうのは似ている。
おちる! に近い意味での飛んでっちゃう! がこわい。胃がういてわたしは腰が抜けたように地面にへたりこんだ。
強い揚力が目の前1メートルにあるということがこんなにも恐ろしいとは。



まさか風船おじさんにプロがいるとは思わなかったが働くお二人の姿は本当にひょうひょうとしながらもきびきびとしてこれぞプロという身のこなしであった。
すべてを頼るしかない。



縁起がいい…











風船に宣伝の文言をのせて空に飛ばす。宣伝したい言葉が遠くからよく目立つ。シンプルな広告である。
しかし晴れた空にぐんぐん上がる黄色い丸いバルーンはどうにもありがたかった。なにか良いことがあると、幸せな気持ちになって胸がすく。
「青い空に」「高く高く」「飛ばす」Jポップもびっくりするほどの濃い味のロマンワードを体験する、これがアドバルーンか!



撤収の様子も簡単にご紹介しましょう
その撤収の様子も見させてもらった。

















現場では私たちが写真を撮ったりお話をきいたりとチョロチョロしているなか実際本当に40分ぴったりで上がって感激したのだが、撤収はもっと早かった。20分くらいだろうか。






明日はパチンコ店で飛ばす

本物のアドバルーンを見たことがなかった。上がっている状態はもちろんあがってゆく様子にも肉体的精神的に興奮した。
木村さんと大島さんは終わるとさくっと片付けて軽トラで帰っていった。明日もパチンコ店のリニューアルオープンでアドバルーンを2本飛ばすんだそうだ。
協力:アミー・アドバルーン社
ちなみに当サイトはなんだかんだいってネイティブ広告も得意としております。お問い合わせはこちらへお気軽にどうぞ。







