背徳感①立入禁止に立ち入る
代表的な禁止といえば「立入禁止」だろう。路上でも施設内でもよく目にする。これを機に、実は前から欲しかったこちらを買ってみた。

ホームセンターで1300円くらいであっさり買えた。上部に取っ手がついているので持ち歩きにも便利。業務用看板が大好きなのでもうたまらないね。

私物の立て看板を持っていそいそと公園の端っこにやってきた。特に立ち入りを禁止する理由もない一角を勝手に立入禁止区域にして、勝手に破ってみよう!



背徳度:★
感じた背徳度は★1でした。あまり背徳感がない。立て看板からは確かな「立入禁止オーラ」を感じるのだが、看板を超えても「立ち入ってやったぞ!へっへっへ!」という感じがしなかった。公園の中ではいちばん「コの字」に近いところを選んだのだが、間口が広すぎて仕切られた区域というイメージが湧かなかったからかもしれない。


撮影を手伝ってくれた同僚Kは、運動会で娘を撮る感覚だと言っていた。こんな娘で申し訳ない。娘じゃないけど。
立て看板のほかにもこんな立入禁止グッズを買った。

立て看板よりもより事件性を感じさせるビジュアルである。これで囲われた区域に入ることは身の危険がありそうで絶対にできない。
でも今回は安全!なぜなら自分で勝手に禁止するだけだからね。
ちなみに昨年、とりもちさんも立入禁止にセルフ侵入していました。屋外のKEEP OUTはすがすがしいので、すがすがしい風景を見たい方はこちらもご覧ください。
なお、わたしは風呂場に貼ったのでものものしくなりました。ものものしい光景が見たい方は引き続きご覧ください。



背徳度:★★★
テープの隙間をかきわけて入るからか、先ほどの公園よりは背徳感があった。物々しいテープ越しに見る部屋の景色はなんだか見てはいけないようなものに思え、いつもの風呂場が「入ってはいけない場所」に感じられる。これは思ったとおりの背徳感だ。
ついでに立て看板との合わせ技もトイレで試してみた。

背徳度:★★★★★★★
おおお!これは結構な背徳感、というか不安感。トイレの場合は清掃中や修理中に立入禁止になるから、ちゃんと流れるのか心配になった。「修理前だから使わないでね!」という業者の意思を感じ、それなのに入ってしまうという行動が徳に背いていた。別に壊れてもいないし普通に使えるけど。
ちなみにこの立て看板をトイレに置いたまま寝てしまい、夜中に起きてトイレに向かったときにめちゃくちゃびっくりした。寝ぼけた頭で「やばい使用禁止だった!」と焦った。これはたいそうなものを手に入れてしまったかもしれない。
背徳感②飲食禁止の場所で冷麺をすする
飲食禁止のステッカーを手に入れたので、自宅の机に貼った。

たいてい、簡単には清掃できない場所や汚れてはいけないものがある場所、匂いが迷惑になりかねない場所が飲食禁止になる。
しかしここは自宅だ。掃除は面倒だが自己責任だし、匂いが充満しても自己責任である。それならば堂々と破ってやろうじゃないか!


背徳度:★★
う〜ん、少しは背徳感あるか。背徳感というより、大声で訴えるシールを無視する申し訳なさの方が強いかな。明朝体で「禁止です(真顔)」と呼びかけるシールに気づきながらも冷麺を食べ続けるのがすこし居心地悪いくらいだった。ちなみに具がないのは面倒だったからです。

背徳感③取扱注意を雑に取り扱う
これは禁止ではなく注意だが、「雑な扱い禁止」と解釈した。




中身は空なのでもちろん無事です。勝手に貼っただけなので。
背徳度:(ゼロ)
全く背徳感はない。ただ楽しいだけでした。
背徳感④見本のものを使う
見本として置いてあるものを自分のもののように使ってはいけない。でも例外がある。自分のものを勝手に見本とした場合だ。






背徳度:★★★
最後の参考書に関してはほとんど背徳感はない。
普段本に書き込むことがあまりないので普通に少しためらったのと、閉じて「見本」の文字を見たときに”友達に借りた教科書に書きこんでしまったときの焦り”を思い出した。
禁止事項はしっかり守ろう
自分で設定した禁止を即破る、それを繰り返すことで自分と向き合うことができました。変な向き合い方だな。もっとあるだろうに。
自分以外がちゃんと設定した禁止事項には必ず理由があります。この記事を書くにあたって「禁止」の感覚が麻痺してしまったが、間違えて破らないようにします。

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