特集 2021年4月28日

郵便で世界中の人とポストカードの交換ができる「ポストクロッシング」とはなにか?

今年に入ってから、世界中の人と、ポストカードの交換をすることができる「ポストクロッシング」というサービスに登録して、海外の人とポストカードのやりとりをしているのだが、これがなかなかおもしろい。
「ポストクロッシング」とはいったいどんなサービスで、どこがどんなふうにおもしろいのかを、説明させてほしい。

鳥取県出身。東京都中央区在住。フリーライター(自称)。境界や境目がとてもきになる。尊敬する人はバッハ。(動画インタビュー)

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海外から手紙が勝手に届くおもしろさ

いま、海外に友人、知人が住んでいたとしても、まずはネットを使って電子メールやらSNSやらでやり取りするのが普通で、わざわざハガキや手紙をやりとりするようなことはしないとおもう。

しかしながら、自宅の郵便受けに海外からのポストカードが入っているのは、電子メールの受信箱にメールが入っているのとはまったく違う、格別の感慨がある。

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郵便受けのチェックが日課になる

この「海外から手紙が勝手に届く」というおもしろいしくみを、インターネットを使って実現したのが「ポストクロッシング」だ。

今回、ぼくがポストクロッシングを知るきっかけとなった「ポストクロッシングの先輩」に、ポストクロッシングのおもしろさを聞きに行くことにした。

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ポストクロッシングのしくみを説明

西村「今日はぼくが勝手に『ポストクロッシングの先輩』と呼んでいるエハガキ華さんに来ていただきました」

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左、エハガキ華さん。右、デイリーポータルZ編集部古賀さん(以降敬称略)

古賀「よろしくおねがいします」

エハガキ華「よろしくおねがいいたします」

西村「エハガキ華さんは、自分の絵を印刷した絵葉書を自作されたり、手紙を郵便を送りあうといった活動をされていて、TwitterInstagramで、その作品などを公開してらっしゃいます」

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エハガキ華さんのInstagram

西村「ぼくは、エハガキ華さんの絵や、ポストカードに貼っている切手のセンスがすごくよくて……前からフォローさせてもらってましたが、ポストクロッシングのことを度々ツィートされていて、ぼくがポストクロッシングを知ったのはそれがきっかけです」

エハガキ華「そうなんですね」

西村「で、ひとまず、ポストクロッシングとはどんなサービスなのかを、ざっと説明します」

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ポストクロッシングの登録前の画面

西村「ポストクロッシングとは、とは、世界中の人とポストカードを交換できるオンラインプロジェクトです。Wikipediaに載ってたのそのままですが。」

エハガキ華「ポストクロッシングの項目、Wikipediaあるんですね」

西村「しくみを説明します。まず、ポストクロッシングに登録したときに『自分が郵便物を受け取ることができる住所』ふつうは自宅の住所ですね、これを登録します」

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西村「続いて、自分の登録が終わったら、ポストカードの送り先となる人の住所を引きます」

古賀「引く?」

西村「はい」

エハガキ華「くじ引きみたいに住所を引くんです『リクエスト アドレス』というボタンがあって、それを押すと世界中の誰かの住所がランダムに出てくるんです」

古賀「なるほど」

西村「出てきた住所と、その住所と一緒に出てくるポストカードIDというのを書いて郵便で送る。で、そのポストカードを受け取った人は、ポストカードに書いてあるポストカードIDをポストクロッシングに登録するわけです」

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 西村「自分が送ったポストカードが、だれかに届いて登録されたら、こんどは、自分の住所が誰かに引かれるわけです」

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西村「で、自分の元に世界の誰かからのポストカードが届くんです。で、ポストカードが届いたらそこに書いてあるポストカードIDを登録する……これの繰り返しです」

古賀「どういうことなのかなと思ってましたけど、わかりました。ポストカードを送り合うくじ引きのプールの中に入るわけですね」

西村「はい、つまり、自分がポストカードを送った分だけ、海外の人からポストカードが貰えるわけです」

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このサイクルの繰り返し(送る相手、送ってくれる相手は毎回変わる)

 西村「ただし、最初は同時に送れるポストカードの数(同時に引ける住所の数)は、5枚までで、相手にポストカードが届いた数に応じて同時に送ることができるポストカードの枚数は増えます……華さんいま同時に送れる枚数いくつですか?」

エハガキ華「同時に送れる枚数は22枚ぐらいですかね」

古賀「だいぶん徳を積んだ感じですね……」

エハガキ華「でも、22枚全部使って送るということは……ほぼないですね。私はポスクロで送った実績が550枚ぐらいですけど、やっていた期間に比べると、やりとりしたポストカードの量は少ないです」

西村「1000、2000やり取りしてるひと、ザラにいるんですよ。国別でたくさんやり取りしている人のランキング見られますけど、数万通やり取りしてるひとも各国にかならずいますから」

古賀「えー、じゃあそういう人はやり取りできる手紙の数をマックスで送り合ってる感じですかね」

エハガキ華「たぶんそうだと思います。月に何百枚送って、貰うのもそれぐらいもらって。もう、そこまで行くとライフワークでやってる感じですよね」

西村「普通にやってると、4、5枚ぐらいならなんとか同時に手紙書けますけど、英語のメッセージの文面もちゃんと考えたいとなるとそんなにたくさんは書けないです。でも、べつにそれでよくて、自分のペースに合わせて少しずつやればいいんで。もし、面倒くさくなったら、自分が住所を引かなければそのうち手紙は届かなくなりますから」

古賀「なるほど」

西村「で、ポイントは、基本的にポストカードのやりとりは一回きりなんですね、同じ人と何回もやりとりしなくていい」

古賀「それはいいですね」

西村「逆に気が合えば、べつに何度もやり取りしていいんですよ」

エハガキ華「私も何人か、やり取りが続いている人がいますね。日本に来たときに案内したことのある人もいます」

古賀「へー! すごい。言葉は大丈夫だったんですか?」

エハガキ華「日本語を勉強しているロシアの方だったので、なんとか大丈夫でした……郵便が趣味の人だったから、観光地とかよりも、郵便局を案内したりして、すごく喜んでました」

西村「めちゃくちゃ気持ちわかります! 海外行ったら現地の郵便局に行きたいんですよ、エアメールで自分や実家に絵葉書送るんです。現地の切手や消印が押してあって、その時の様子がポストカードに書いてあれば唯一無二の記念になりますから」

古賀「郵便趣味はなかなか奥が深いな……」

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どんなハガキがとどくの?

西村「で、実際にどんなハガキが届くのか、気になりますよね」

古賀「気になります!」

西村「実はポストクロッシングを登録するときに、住所以外にも、自分のプロフィールというのを書くんです。で、住所を引いたとき、住所と一緒にその人のプロフィールも読めるんです」(公開しているプロフィールであれば、住所を引かなくてもみることはできる)

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西村「プロフィールに自分の興味があるもの、好きなもの、どんなポストカードを受け取りたいかを書くんですね」

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古賀「アバウトニシムラ……西村さん、けっこう書いてますね」

西村「そうなんですよ、ポストカードのメッセージを書くときに困っちゃうから」

エハガキ華「プロフィールあっさりしすぎてると、何送ったらいいのかよくわからないことがあるんですよ」

古賀「そうかー、たしかにメルカリも一文だけ『新品です』とだけ書いてあってもねー」

西村「ぼくはプロフィールに『あなたが普段食べているものを教えて下さい』と書いているんです、だから、世界中のひとが普段何を食べているのか教えてくれるんです」

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古賀「えー、素敵」

西村「インドネシアの女の子は『ペンペックが好きだ』と、知ってます? ペンペック」

古賀「いや、わからないです」

西村「インターネットで調べたら魚のすり身とかを油であげたやつだと」

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ペンペック(Wikipediaより

古賀「なるほどこれはおいしそう!」

西村「アメリカの人が『バッファローウィング』が大好きだとか、ぼくは知らなかったので、めちゃくちゃへーってなりましたよ」

古賀「バッファローウィング、たしか手羽先のあまから揚げみたいなものでしたよね」

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送ってもらった絵はがきにあったバッファローウィング

西村「そうなんです、アメリカはハンバーガーとコーラだけじゃないんだと、そういう偏見をどんどん取り除いていきたい」 

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厳選したカードをもってきてもらった

西村「で、今日は華さんに、厳選したポストカードを持ってきてもらったんです」

古賀「華さんはプロフィールにどんなカードがほしいと書いているんですか」

エハガキ華「わたしが書いてるのは、まず、マキシカードがほしいと」

古賀「マキシカード?」

エハガキ華「ポストカードの絵柄と、切手の絵柄、そして、その切手が発行された初日の消印が一緒に押されたカードのことですね」

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ベラルーシの記念切手のマキシカード

古賀「数え役満みたいなもんですよね」

西村「ちょっとよくわからないけど、まあ、そんな感じです……マキシマムカードともいいますね」

古賀「あ、全部入ってて最高ってことか」

エハガキ華「そうですそうです、これは郵趣(郵便趣味)の世界ではポピュラーなものですね。オーストラリアとかだと、郵便局がオフィシャルでマキシマムカードを作って売ってたりするんです」

西村「日本も昔は郵便局でマキシカードを作る用のハガキ売ってたりしましたけど、いまはあまり見かけないですね」

エハガキ華「そうなんです。だから、私は自分で切手に関連する絵をかいたカードを自分で作ってマキシカードを作ってますね」

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華さん自作のマキシカード

古賀「きゃー、かわいい……これ、レオ・レオニですよね」

エハガキ華「はい、このマキシカードは、切り絵を自分で作ったので、数枚しか作ってないんですが……」

西村「こないだ発行された絵本の世界シリーズの切手のマキシカードということですね」

エハガキ華「あと、私は民族衣装が好きとも書いてるので、世界の民族衣装のカードもよく来るんです。これがフィンランド、ラップランドのサーミ族のカード」

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サーミ族の民族衣装

古賀「うわー、これもかわいい、なんか煮てるな〜」

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ハンガリーの民族衣装

西村「これは東欧ですか……あ、真ん中にハンガリーって書いてありますね」

エハガキ華「これはロシアの統治者ポストカードです」

 

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ロシアとソ連の統治者(全員ではない)

古賀「あー、湯呑に書いてあるやつだ!」

西村「国会で売ってるお土産のやつね」

エハガキ華「あと、わたしが感動したのは、ベラルーシからきたカード、これですね」

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スズメのカード。この違和感はなんだろう

西村「え、スズメですよね? ベラルーシにもいるんですか?」

エハガキ華「いるみたいですね、スズメはユーラシア大陸の広範囲にわたって生息してるらしくて、ベラルーシの自然というポストカードですね」

西村「なんかスズメって勝手に日本の鳥みたいな気でいました……」

エハガキ華「こういったことを、いちいちインターネットで調べるんですけど、それがまたおもしろいですね」

西村「こういう、とりとめのないことを知るきっかけになるので、めちゃくちゃいいですよね」

エハガキ華「地図が描かれたカードも集めていると書いているので、地図のカードもよく送ってもらえるんです」

西村「地図! めちゃくちゃいい、まだ見てないうちからいいますけど」

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地図のポストカードたち

古賀「地図のポストカードってジャンルありますよね」

西村「ありますねー、あ、イスラエルだ」

エハガキ華「イスラエルは、ちょっとレア国ですね」

西村「ポストクロッシングをやっている人が少ない国からポストカードが来ると嬉しいですよね」

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イスラエルの絵地図

古賀「絵がめっちゃかわいい……」

エハガキ華「ウクライナからのポストカードなんですけど、クリミア半島を領土に含めているんです」

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ウクライナの絵葉書

西村「(2014年に)ロシアが併合したとして実効支配している場所ですね」

エハガキ華「で、ロシアの切手をみると、こっちもクリミア半島が書いてある」

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クリミア半島の切手

西村「あらー、切手はプロパガンダや実効支配の既成事実化の目的もあるんですよね……お国事情がうかがえますね」

エハガキ華「これ、デンマークのポストカードですけど」

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いまでは貴重になってしまったデンマークのポストカード

エハガキ華「デンマークは、エアメールの料金がめちゃくちゃ高くなってしまって、いまデンマークでポストクロッシングやってるひとたちがみんな困ってるんですよ」

西村「これ、切手に13ってかいてありますけど、13ユーロってことですか?」

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デンマークの切手と消印、13デンマーククローネでも230円ぐらいするので、めちゃくちゃ高い

 エハガキ華「いや、デンマークはデンマーク・クローネなので、ユーロ使ってないんです。たしか、いまはこれの倍ぐらいになっていて、ハガキ1枚送るのに27デンマーククローネだったかな、480円ぐらいするらしいんです」

西村「ぎゃー」

古賀「え、日本って70円ですよね??」

エハガキ華「デンマークでいちばんポストカードのやり取りしてるひとのプロフィールをみると、ドイツとの国境近くに住んでいる人は、郵便料金の安いドイツに国境を超えて手紙を出しに行く人もいるから、デンマークの切手や消印が押してなくても許してねって書いてあるんです」

西村「なんか密輸感ありますけど、別に違法ではないか……福祉国家ってこういうことなんだな……」

エハガキ華「だから、いまデンマークでポストクロッシングをやってるひとはとっても少なくなってますね」

古賀「2枚送って1000円近くもするんだったら、ちょっと控えたいですよね……」

エハガキ華「ほかは、食品のパッケージをそのまま切り抜いてハガキにして送ってくれるようにも書いてるので、海外のお菓子のパッケージのハガキが届くんです」

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トッポみたいな外国のお菓子のパッケージから作られたハガキ。この裏面に直接切手が貼り付けてあり、住所とメッセージが書かれている

古賀「これはかわいい」

西村「ぼくも、華さんのツィートで知って、食品パッケージのハガキをくださいと書いておいたら、何枚か来ました……これは、港式奶茶、香港のミルクティーですね」

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リプトンの空き箱から作ったハガキ

エハガキ華「見慣れたリプトンの紅茶なんですが、香港の景色や漢字が入ってて、すごくいいんですよね」

西村「ぼくもこういう、食品パッケージのハガキを送りたくで、何枚も作ってるんですが、なかなかそういう人に当たらず……おっとっとやパイの実の箱で作ったハガキがどんどん貯まっていくんですよ」

エハガキ華「そういう紙箱を気軽に捨てられなくなっちゃうんですよね。あとは、手書きのイラストのハガキも送ってくださいと書いてますので、たまに手書きイラストのポストカードも届きますね」

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手書きのイラストポストカード

エハガキ華「これはウクライナの美大生がかいてくれた絵ですね」

古賀「えーこれはいい、額装して飾りたいですね、そうか、自分でかいたイラストでもいいんだ」

西村「でも、プロフィールに自分でかいたイラストを送らないでくださいってかいてる人もけっこういますよね」

エハガキ華「そうなんです、自分でかいたイラストは人によって好き嫌いが激しくて、ウェルカムなひともいれば、だめってひともいますね……これは子供がかいたイラストです」

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オランダの子供が書いたイラスト

古賀「うわー、最高」

エハガキ華「これ、オランダからなんですけど、エッフェル塔の絵なんですよね」

西村「子供がかきたかったから、仕方ないですよ」

古賀「これ、パリだから、バゲットとワインもってベレー帽なんでしょう? めちゃくちゃいい……これ、優勝だな、優勝」

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おめでとうございます! 優勝です!
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ポストクロッシングの気になること

西村「さて、いろんなハガキをみましたけども……ここでちょっときになることを確認しましょう。まずは、お金がかかるのか? というところですが。

古賀「あ、気になります」

西村「ポストクロッシング自体の利用は無料です」

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切手代とポストカード代だけ

西村「エアメール、航空便で送るハガキは、世界中どこでも70円です(※1)」
※1 さらに安い、船便(サーフェス)60円というのもあるが、届くのに数ヶ月かかる。

古賀「え、めっちゃ安くないですか?」

エハガキ華「ハガキだと安いですね」

西村「国内のハガキの値段が63円だというのを考えると、7円しか差がないわけで、相対的に安いですよね」

古賀「エアメールの料金が値上がりしてないってこと?」

エハガキ華「そうですね、国内向けのハガキの料金がじわじわ値上がりしてきて、エアメールの料金に近づいてきてますね」

西村「ちなみに、書状(封筒に手紙を入れて送るやつ)これはアジアとか近い場所だと90円ぐらいから、ブラジルとか遠いところだと230円ぐらいまで値段の幅があります。ただ、ポストクロッシングで封筒で送ってくれという人はそんなにいないです、たまーに封筒で送ってくるひといますけど」

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住所を人に教えずに送ってもらう方法

西村「次に、住所を人に教えるのが怖い。と心配する方いますよね」

古賀「これちょっと気になってたんですが住所を引くときに、日本在住の人の住所がでてきたりすることあるんですか」

西村「はい、それですよね……同じ国内、日本だったら日本国内の登録者の住所を引くか引かないかは、自分で選択できます」

エハガキ華「デフォルトでは、日本国内の登録者の住所は出ないようになっていて、自分の住所も日本国内の人に引かれることはないです」

古賀「なるほど、知らない日本人のおじさんの住所とか引いちゃうのかなって思ったんですが、設定をかえなければそういうことはないわけですね」

西村「それでも人に住所を教えるのが怖いという人は、局留めか、郵便私書箱を使うという手もあると思います」

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エハガキ華「あ、これは私の友達も局留めで受け取ってます」

西村「ぼくは、局留めも郵便私書箱も使ったことないのでわからないんですが、局留めは、たしか本名(身分証と同じもの)が書いてあれば、相手に、自分が受け取りたい郵便局の名称を書いてもらって、住所は書かなくてもいいはずです(※2)」

※2 局留めは無料で、申し込みなども必要ない。ただし、住所の記載は必須ではないけれど、確認手段が名前だけになるので、同姓同名の他人に郵便物が引き取られてしまうという事故が発生する可能性がある。また、偽名やハンドルネームなど、身分証明書と違う名前が書いてあると、郵便物が受け取れない。郵便私書箱も無料で使えるが、頻繁に郵便物を受取る、遅滞なく郵便物を取りに来られる、6ヶ月以上使う。などの条件があり、利用請求書を提出する必要がある。詳しくは郵便局に聞いてください。

英語がわからない…… 

西村「さて、おそらく一番の懸念材料ですが、英語、心配ですよね」

古賀「うん、心配」

西村「これは断言できますけど、中学校で英語の授業を受けたことがある人なら、大丈夫です!」

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エハガキ華「そうです、それぐらいで大丈夫です。私も全然できないんですよ、でも中学校の英語の知識があればなんとかなります」

西村「もう、ぼくはGoogle翻訳とか、DeepL翻訳みたいな、翻訳サイトに頼ってます。なぜなら英語のテストの点数5点とかだったので」

古賀「私も5点ぐらいでしたよ」

西村「こっちの言いたいことは、シンプルな短文の文章にして翻訳するんです。『好きな食べ物は納豆です、毎朝納豆を食べています』程度の文章なら問題なく訳してくれますし、訳が多少おかしくても短文だし、中学校の英語の知識で修正できます」

古賀「まあ、たどたどしくても通じればね」

西村「でもひとつだけ、受け取ったハガキに書いてある外国人が書いたクセ強めの手書き文字を読めるかどうか……。これがちょっと大変なことがあるんですわ」

古賀「あぁー」

西村「OCRアプリを使うとかあると思うんですが、読み取りできないところは、がんばって、解読して、アルファベットを打ち込んで、グーグル翻訳にかけて……やるしかないですね、ただ、相手もそんなに難しいことは言ってないんですよ。自己紹介とか、ポストカードの写真の説明とかだから。これもそれほどビビることではないです」

古賀「クセ強めの字を書きがちなのはどの国の人とかあるんですか?」

エハガキ華「もともとラテン文字のアルファベットを使ってる国の人はササッと書くことが多いので、私達にとっては読みづらいときもありますね、逆にアジア人とかのアルファベットはすごく読みやすいことが多いですね」

西村「いずれにせよ、めちゃくちゃ英語の勉強にはなります、英文の書き取りなんて、ほんとうに中学校以来、ひっさびさにやりましたもん。うち、子供が高1になりましたけど、まじでポストクロッシングやってほしいです『APEX』もほどほどにしとけっちゅう話ですわ……」


ポストクロッシングをはじめるとどうなる?

現在、COVID19の影響で、ポストカードが届かない国もけっこうある。

しかしながら、ポストクロッシング側で、手紙を送ることができない国は、住所が出てこないしくみになっているので安心してほしい。

こういう状況であっても、ヨーロッパなどの郵便事情の良い国だと、1週間ほどで相手にハガキが届く。

今日、明日ぐらいまでにポストクロッシングを登録して、ハガキを出せば、早いものはゴールデンウィーク中には相手に届くものもあるかも知れない。

 

ぼくは、ポストクロッシングをはじめてから、文房具にかなり凝るようになってしまい、ラミーの万年筆と、ジェットストリームの細いボールペンを新しく買い足してしまった。

さらに、ハガキに貼るためのかわいいシールを家探ししてかき集めるばかりか、ダイソーで売っているミッキーとプーさんのシールを「海外のディズニー好きの人たちに送るため」と称して購入するほどだ。

ポストクロッシングをやってなかったら、ぜったいに買うことはなかったやつだ。

もう、なんだか普段からワクワクしてしまっている。なんなんだこれ。

 

さて、肝心の登録方法だけれど「ポストクロッシング 登録方法」で検索してもらえれば、めちゃくちゃわかりやすく説明してくれているブログがいっぱいでてくるので、そこを参考にしてほしい。

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