駅ができる街
昨日1月9日、JR東日本管内の東海道線に新駅ができるというニュースがあった。着工の記念式典が行われたらしい。東海道線の新駅は熱海駅以来107年ぶりだそうだ。
新駅ってそんなに珍しいものだったのか。最近だと高輪ゲートウェイ駅ができたばかりだと思っていたのだけれど、あれは東海道線じゃないから別カウントなのだろう。
新駅ができるのは東海道線の藤沢駅と大船駅の間。藤沢市にある村岡地区とのこと。なんと我が家から近い。いまどうなってるのか気になったのでちょっと自転車で行ってきました。
このあたりは僕の家から自転車で1時間もかからない場所なのだけれど、とくにこれまで来たことがなかった。いつも電車で通り過ぎていた街にあらためて来てみるのはリアルに世界が広がる気分になる。
トンネルを抜けるとそこは雪国なんてことはなく、でかい快活CLUBが建っていた。
そのまましばらく進むとツタヤが、そして道の向かい側にはiParkと呼ばれる武田薬品の創薬研究所が見えてくる。
新駅はこのあたりにできるらしい。
たぶんこのあたりが新駅予定地である。
つい最近着工のアナウンスがあったばかりなのでまだ動きはないかなと思ってやってきたのだけれど、現場入口には誘導員さんが立って歩行者が危なくないよう、工事車両を誘導していた。もう駅建設は始まっているのだ!
将来駅になるであろう場所は興奮に包まれていた。
新駅の建設予定地にはまだ何もなかったが、新駅の建物を想像しながら空地を眺めていると、将来この駅に停まることになるであろう東海道線が右から左へと走り去っていった。そうやってスルーできるのも今のうちである。
周囲には何があるのか
新駅ができる周辺には何があるのだろう。ここに駅ができたと仮定して歩いてみた。
駅を出てすぐのこのあたりはタクシープールができたりするのだろうか。今はタクシーではなく自販機が並んでいる。
このあたりは住宅地であり、しかも立派な家が多い。
新駅が完成したらもっとずっとにぎやかになるのだろう。駅前には不動産屋さんとか金の買い取り屋さんなんかもできるのかもしれない。
新駅建設予定地の近くには歩道橋があり、線路を超えられそうだったので渡ってみた。
歩道橋の上から見ると、線路の脇に広い空地があるのがわかる。たぶんあそこに新駅ができるんだろう。開業は2032年ということなので7年後である。
対岸には住宅地と崖があった。
新駅建設予定地の最寄りの公園では子どもたちが鬼ごっこをして遊んでいた。あたりまえだけど、駅ができるからといってみんな電車ごっこを始めたりはしないのだ。
今はまだ平熱
7年後に新駅ができる場所の周辺は、今はとくに浮かれている様子もなく普段通りの日常が流れているように見えた。しかし月は満月だけを見るものではない、みたいなことを吉田兼好が言っていただろう。出来上がった状態だけが新駅ではないのである(何ってんだ出来上がった状態が新駅だろう)。
いずれにしても、またたまに来て進捗を確認したいと思う。7年間の楽しみができました。
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