GW特集『没ネタ交換会』
やりたいけど自分じゃできないネタを交換するのが没ネタ交換会。そこで受けとったネタを記事化して掲載します。(企画説明)
- パスタは55分ゆでるとおかゆになる(ネタ:んちゅたぐい、執筆:高瀬雄一郎)
- 明石家さんまが好きだというみかんの缶詰の食べ方で夏を感じる(ネタ:石井公二、執筆:鈴木さくら)
- スリッパを立派にする(ネタ:とりもちうずら 執筆:唐沢むぎこ)
- 持ち歩ける石貨を作りたい(ネタ:べつやくれい 執筆:とりもちうずら)
- 結局餃子は何個まで食べられるのか(ネタ:鈴木さくら 執筆:佐伯)
- まだない種目「綿投げ」で世界記録をめざす(ネタ:高瀬雄一郎 執筆:石井公二)
- スマホをぶん投げたい(ネタ:唐沢むぎこ 執筆:べつやくれい)
- 一夜漬け麻雀(ネタ:佐伯 執筆:んちゅたぐい)
そもそも「立派なスリッパ」とは
とりもちさんの説明にはこうありました。
いつも踏まれているけど、健気に仕事をまっとうしているスリッパ。特に感謝されにくい地味なポジションのスリッパですが、お陰で足が冷たくならないです。とても偉いので、姿をもう少し立派にしてあげたい。
晴れ着を着せる、社長の椅子に座らせる、お札の肖像画にする……など。
可能な限りスリッパを立派にする企画です。
「立派なスリッパ」。みなさんの頭の中ではきちんと像を結びますでしょうか。
私は「立派なスリッパ」と聞くと、「お、ダジャレだねえ、あんちゃんもっと聞かせてくんねえか」となりますが、頭の中では具体的な「立派なスリッパ」像が一切浮かんでいません。
同音異義語で戯れているだけ、音の響きに酔いしれているだけ・・・
あらためて立派なスリッパとは何かを考えてみたとき、ボヤ~っと頭に浮かんだのは

キラキラのバッジつけて、なんかたすきみたいなのを掛けていて・・・
騎士団や貴族がおしなべて立派な行いをしているかどうかは置いておいて、彼らは「立派」に見えるようにデザインされた服を着ています。
・・・不必要にアイロニカルなことを言いましたが、スリッパは人を選ぶことなく踏まれて働き、正真正銘すばらしい行為をしています。スリッパにこそ立派な衣装を着せてあげましょう。
手探りゴージャス



そんなスリッパを顕彰すべくユザワヤで買った品々。

まずは赤いリボンでたすきがけしてあげましょう。

すでに誇らしげに見えちゃいます。
私は、あのたすき掛けを「目立つからつけてるだけ」だと思ってたのですが、どうやら「大綬」という、勲章の中でも最も格上のものらしいです。へ~。庶民の世界だと、たすき掛けはお調子者の色合いが強くなっちゃってますよね。
続いて、金ロープをつけていきます。

「なんかゴージャスやろ」と思って適当につけた金ロープですが、調べてみると飾緒(しょくしょ/かざりお)という主に軍服でつけるかざりのようです。やみくもに作ってから後で意味を知り「へ~」となる奇特な工作をしています。
スリッパの晴れ姿
房やバッジをまとわせ・・・

「ぬぎっぱなしで揃えて置かれなくても耐えた」
「すり足で歩くクセの人に履かれても文句を言わなかった」
「ホコリまみれの家で靴底が汚れてもがんばった」
「若干くさめの足でも拒否しなかった」
という功績により、たすきの大綬ふくめて勲章を4つも持っています。

ふさふさは、よく肩についてる金色のもさもさのイメージです。(あれは肩章/エポレットというらしいです。へ~)

「せっかく立派なスリッパを履くのだから、リッチな色の靴下をはくぞ!」と紫のソックスを選んで外にでたら、よく見ると左右違う靴下でした。
そんな人間のずぼらさを隠して余りあるスリッパの立派さよ・・・!たたえよスリッパ、おお、われらのスリッパ・・・