GW特集『没ネタ交換会』
やりたいけど自分じゃできないネタを交換するのが没ネタ交換会。そこで受けとったネタを記事化して掲載します。(企画説明)
- パスタは55分ゆでるとおかゆになる(ネタ:んちゅたぐい、執筆:高瀬雄一郎)
- 明石家さんまが好きだというみかんの缶詰の食べ方で夏を感じる(ネタ:石井公二、執筆:鈴木さくら)
- スリッパを立派にする(ネタ:とりもちうずら 執筆:唐沢むぎこ)
- 持ち歩ける石貨を作りたい(ネタ:べつやくれい 執筆:とりもちうずら)
- 結局餃子は何個まで食べられるのか(ネタ:鈴木さくら 執筆:佐伯)
- まだない種目「綿投げ」で世界記録をめざす(ネタ:高瀬雄一郎 執筆:石井公二)
- スマホをぶん投げたい(ネタ:唐沢むぎこ 執筆:べつやくれい)
- 一夜漬け麻雀(ネタ:佐伯 執筆:んちゅたぐい)
餃子いくついける?
この記事のネタは、DPZライター鈴木さくらさん発案のもの。
鈴木さんから送られてきた概要は、以下の通りだ。
餃子って無限に食べられると思いませんか。 無限に食べられるけど、お店で注文すると1皿に5個だったり6個だったり。お店で決められた一皿の量に対して合わせに行きがちですが、リミッターを外して食べ続けたら結局のところ何個食べられるのか、ずっと気になっていました。 カロリー度外視で行う検証企画です。 |
まず、書き出しが食に前向きすぎる。鈴木さんらしい。
わたしは、餃子を無限に食べられるかなんて考えたことがなかった。
何故なら、いまだかつて餃子を食べている時に「足りない」とか「まだいける」とか感じた経験がないからだ。常に現状の餃子に満足していた。あと、食に対してリミッターを外す、という概念も自分にはない。常に可能な限りの量を食べているからである。
でも、言われてみると確かに知りたい。美味しく食べられる限界。そしてせっかくなら友達と、その値を探ってみたい。
フードプロセッサー壊れる?
友人の加藤の家で餃子を作ることにした。

加藤:食材は用意しておいたよ。
佐伯:肉大きいね。
加藤:これを全部フードプロセッサーであらびきにする。
佐伯:おお〜。
加藤:その前に他の食材を切ります。
佐伯:わたしに何かできることある?
加藤:あー…レモンサワー作っててくれる?

佐伯:レモンサワーできたよ。他にやることある?
加藤:ない。踊ってて。
佐伯:はい。

わたしは加藤家に来るのは初めて。しかも、友人宅で一緒にご飯を作って食べる、という体験も初めてだった。もちろん友人との宅飲みも未経験。こういうのって多分大学時代とかに経験することな気がするが、今からでも全然遅くないはず。楽しんでいこう。

加藤:よし。フードプロセッサーの出番だ。
佐伯:ヨッ!待ってました!
加藤:粗びくぞ~~。

佐伯:わー!粗びかれてる~。

加藤:…止まった。入れすぎたかな?
佐伯:ちょっと減らしてみる?

加藤:ヤバい。動かない。

加藤:…。
佐伯:…。
加藤:よし。ひき肉買いに行こう。
〜数分後〜

餃子の包み方でわかる人間性
加藤:皮は80枚用意しました。
佐伯:多くない?わたしと加藤と、あと加藤夫しか食べる人いないよね?
加藤:じゃあ80いるでしょ。
佐伯:加藤は普段何個餃子食べるの?
加藤:20~50くらい。日による。
佐伯:結構レンジ広いね。
ちなみにわたしがいつも食べる量は8個くらい。それを多いとも少ないとも思ったことはない。自然に美味しく食べられる量がたまたま8個だっただけである。

加藤:まって。佐伯の餃子、餡少なくない?
佐伯:そうかな。

佐伯:うちはいつもこうだからな…。
加藤:わたしが作ったのと比べてみる?
佐伯:ミッチミチだ。

餃子は皮が多い方がよい、という方針の元育ったわたしとしては、加藤の餡ミチミチ餃子は衝撃だった。というか、うちだったらこんなに大量に餡を入れたら皮が破れる。つまり、加藤家は使ってる皮まで分厚いんだ…。
餃子の包み作業ひとつで人物プロファイリングができそうだ。

餡は大量に余った。80枚も皮を用意してくれていたのに。家庭における餃子づくりで皮が足りたことって、人類史上あるのだろうか。
