特集 2023年8月18日

多摩川の中洲にはどんな植物があるのか調べる

中洲というものがある。上流からの土砂などにより、川の中だけれど陸地になっている場所だ。大小様々な中洲があり、場所によっては整備され地名が付き、街になっているところもある。

今回は整備された中洲ではなく、自然の中洲に生えている植物を観察してみたいと思う。土手と中洲では生えている植物に違いはあるのだろうか。そのようなことを調べてみたいと思う。

1985年福岡生まれ。思い立ったが吉日で行動しています。地味なファッションと言われることが多いので、派手なメガネを買おうと思っています。(動画インタビュー)

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中洲を歩く

山梨県・東京都・神奈川県を流れ東京湾に至る「多摩川」。全長は138kmもあり、下流域では東京と神奈川の境となっていることもある。私が住む東京・狛江にも多摩川は流れており、下流域に属する。

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多摩川と私です!

その狛江辺りに中洲がある。もともと中洲はあったけれど、数年前の台風でより大きな中洲になった。よく中洲を散歩するのだけれど、土手とは少し異なる景色になっていることに気がつく。その一つがやはり植生ということになると思う。

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土手と中洲です!

土手の植物と中洲の植物は異なる気がする。気がするだけで、今まで気をつけて見ていなかったので、少し調べてみようと多摩川にやってきた。果たしてどのような違いがあるのだろうか。

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まずは土手の植物を観察します!
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土手の植物たち

土手は草の背丈が高く歩くのは大変だった。このような時は長袖長ズボンが適している。あと私は植物を同定するほどの知識はないのでGoogleレンズをフルに活用しているので、もし違っていたらすみません。 

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クサフジですね!

紫色の花を見つけた。「クサフジ」だ。食べることもできる野草。多摩川の土手ではよく見かける植物で、季節になるとクサフジのお花畑のように咲き誇っている時もある。

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セイタカアワダチソウ

雑草と言えばのセイタカアワダチソウも生えていた。名前からもわかるようにセイタカなのが特徴の一つではあるが、私が訪れた時期はまだ私よりも小さかった。時期になると久しぶりに会う知り合いの子くらいに大きくなっている。

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まだ小さいですね!
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シロツメクサ

花の王冠などを作ったりするシロツメクサも生えていた。どこにでも生えている植物の一つと言えるだろう。江戸時代に日本にやってきた植物だ。多摩川はこのように海外からやってきた植物が多い。

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アレチハナガサ
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クワ

他にもヒメジョオンやオオキンケイギクも生えていた。もちろん全てではないが、これが土手に生えている植物だ。同じ多摩川でも中洲では植生が変わるのだろうか。次は中洲の植物を見てみたいと思う。

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中洲に来ました!
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中洲の植物

中洲に来てまず思うのは植物の量の少なさとその背丈だ。土手では草をかき分け歩いたけれど、中洲ではその必要がない。植物の育ちが悪い、というのが土手の特徴の一つと言える。 

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土手の地面
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中洲の地面

なぜ植物の育ちが悪いのか、その理由は様々だと思うけれど、その一つが土壌の問題だろう。土手は地面が土だけれど、中洲は元土砂だからか石が多い。やはり栄養的に石では大きくなることが難しいのだろう。

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土手ではセイタカアワダチソウもこの高さ

また洪水の問題もあるだろう。大きくなっても定期的に雨で多摩川が増水し、流れて行くのではないだろうか。大きくなればそれだけ水の抵抗も大きく流されるのだ。違っていたらすみません。

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流されなくてもこうなるから高く感じないのかも

そんな中で一際大きく育っている木があった。おそらく「タチヤナギ」だ。今回、調査した土手では見なかった植物だ。もっともここに誰かが植えるということはないので、上流から流れてきて、ここに根を張ったのだろう。

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タチヤナギ
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いろいろ流れてきています!

土手と異なり、中洲にはいろいろな植物が流れてつく。大きな木の塊もあった。枯れているようにも見えるが、いくつかの木々が絡まっていて、その中にはタチヤナギもふくまれており、タチヤナギだけ葉が緑だった。執念のような生命力を感じる。

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トクサ

土手で見ることのできなかった植物もある。その一つが「トクサ」だ。土手に生えていても問題ない植物であるが、この場所の特徴としてはそのようなことになる。湿地に生えている植物だ。

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ナワシロイチゴ

ナワシロイチゴもあった。今回は土手で見つけることのできなかったものだ。もう少しだけ上流に歩いた土手で生えているのを見たことがあるけれど、今回は中洲だけで見つけた。酸味は強いけれど食べることのできる植物だ。

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ミズゴケ属

コケ植物も確認できた。湿地に多い植物なので生えていても不思議ではない。より水辺に近い中洲の方がいいのかもしれない。生えていたのは中洲の中でもより水辺の石というより砂に近い場所だった。

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アレチハナガサもある、さすがアレチ!

土手でよく見かけてシロツメクサやクサフジ、クワなどは中洲で見つけることはなかった。距離で言えば徒歩1分もない土手と中洲だけれど、植生は異なるということだろう。川を挟むと家賃が違う、みたいなこともあるので、植物たちもそういう感じなのかもしれない。

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Googleレンズで調べました!

まとめると、土手と中洲で同じ植物もあるが中洲の方が育ちが悪い。シロツメクサやクサフジは中洲では見かけない。コケ植物は中洲を好む。タチヤナギはいつも元気、ということになる。距離的にはほぼ同じなのに異なる植生というのが面白いポイントだと思う。

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距離的にほぼ同じなのに景色が違うよね!

違っていたらごめんなさい

植物の同定は私には本当に難しくて、ネットに頼り同定した。だから違っていたらごめんなさい。また在来の植物も今回はあまり見つけることができなかった。さらに中洲は石がゴロゴロで転びやすい、というのが最大の発見だ。あとあたりまえだけど、雨のあととか増水してる時も危ないので気をつけよう!

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倒れているのに緑、生命力を感じる!

 

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