急に純粋な味が気になってきた
先日、日中に自転車でちょっと買いものに出ようとしたところ、あまりの暑さにぶっ倒れそうになってしまいました。
え? 今が夏だってことは理解してるけど、毎年こんなに暑かったっけ? と思って調べてみたところ、その日、僕の住んでいる東京都練馬区、全国2位の暑さで、なんと38.6度もあったそう。そりゃあきついわ……。
命の危険すら感じ、コンビニでよく冷えた麦茶、それから、この時期によく売られている塩分チャージタブレットを買って、水分、ミネラル、そして塩分を補給したということがありました。
その時に思ったんですよね。ありがたいなぁ、この、塩分チャージタブレット系商品。ただ、よく考えるとこれらのものって、効果重視で買ってしまいがちで、あんまりちゃんと味わったことってないよな、と。
たとえばその時に僕が買った「塩分チャージタブレッツ」。オーソドックスな「スポーツドリンク味」の横に「塩レモン味」も並んでいたよな。ということは、「私はこっちのほうが好き!」と、味で選ぶ人だっているわけだ。
そもそも成分や効能については、パッケージにきちんと記載されており、それをもとに、自分が欲しているものを選べばいい。けれども、急にその「純粋な味」が気になってきたぞ!
そこで今回は、成分や効能はいったんすべて無視。塩分チャージ系タブレット&キャンディの、“味だけ”を重視した食べ比べをしてみたいと思います。
なんだか前回も同じような写真を撮っていたような気がするけれど、スーパーやコンビニを回り、見つけられただけのそれ系商品を買ってきてみました。基本はパッケージに「塩分」の記載があるものを。「岩塩キャンディ」と「塩あめ」に関しては、あまりの塩推しっぷりに敬意を評して。
それにしても買いものをしたお店の店員さん、絶対、
って思ったろうな……。
あのころの夏休みの味
まずは先日、僕が慌てて購入したこちらから。気分はすっかり「あの時、命を救っていただいた、ライターです……」っていう、恩返し気分。
僕の住む地域では店頭で見かける率も高く、かなりの定番商品なのではないでしょうか。
まずは香りをかいでみると、ほのかにお菓子のラムネのような懐かしさ。
そっと口に含む。表面の粉っぽさが溶けだすと広がるのは……これは確かに、子供のころの夏休み、汗だくになるまで外で遊んだあとに飲んだ、よ〜く冷えたスポーツドリンクの味だ! こんなにうまい飲みものがあるなんて、と感激した。
そのあとに噛み締めると、ほろりと崩れ、最後にほのかに、じゃりっとした食感と塩の味を感じました。
ちゃんと味わってみると、こんなにうまいものだったのか。塩分チャージタブレッツ。
地中海の潮風を感じる
続いては同シリーズのこちら。
あ、打って変わってこちらは大人の味ですねぇ。きっちりと塩レモン。
食感はスポーツドリンク味とほぼ同じだけど、最後に広がる塩気はより強めに感じ、それが爽やかなレモンの香りとあいまって、どこか地中海の海辺の街にいるような気分にさせてくれます。
ここぞというときにカリッと
より薬品的、かつ、記載された各種の栄養素も頼もしいこちら。
ほうほう、口に入れるとまず粉っぽさを感じるというか、見た目どおりどこか薬っぽいというか、先ほどまでと違って、ファーストインプレッションにそこまで味を重視していない感があります。けど、嫌いじゃない。
そして、食感がかなり硬め。歯で割ろうとするとけっこう力がいる。それがパキンと崩れると、とたんにレモンの香りと塩の味が広がります。
純粋に味として、つまり「料理」として考えると(料理として考えるのもどうかと思うけど)、塩分チャージタブレッツに軍配が上がるかもしれない。けれどもこう、ここぞというときにひと粒、カリッと食べて気合いを入れたい場面で、より「おれ今、体に効くものとってるぞ」感は高い気がします。つまり、これはこれであり!