おもちゃを買わなくなった
大人になればなるほど、おもちゃで遊ばないし、友人とおもちゃを買いに行かない。昔は友人たちとカードゲームを買いに行って、おもちゃ屋の外でカードの袋を開けて一喜一憂したり、買ったスーパーファミコンのソフトを友だちの家でコントローラーを持ち回りで操作して、ときには興奮して友だちのお母さんが用意してくれたジュースをこぼしてしまったりしていた。今はしてない。してないな。
そんなことを思っていたら、最近、急にベイブレードをやりたくなった。
ベイブレードとは1999年に発売されたベーゴマのようなおもちゃで、コマ(ベイと言います)とランチャ-(ワインダーをひっぱることでベイに高速回転を加えながら撃ちだす機械)を使って遊ぶおもちゃだ。
もう20年以上も前に発売されたおもちゃだが、色々と進化し、2023年にベイブレードXというものが誕生した。
昔のおもちゃの思い出を話そう
それを友だちと話しながらお店に行って、どれを買おうか悩んだり、買ったあとに遊んだりして、あの頃の日々を思い出したい。
なので、ライターのりばすとさんを誘った。りばすとさんはベイブレードは知っているが、そこまでやったことがないそうだ。
江ノ島:りばすとさん、ベイブレードってやってました?
りばすと:一番最初の爆転シュート ベイブレードのアニメがやっていたときに、やってましたね。
江ノ島:ドラグーンとか出てきたやつだ。それはぼくもやってましたけど、小5、小6ぐらいのときだったのでみんなおもちゃよりもゲームをやってましたね。
りばすと:ぼくは小1のときで、アニメとかもやっていて大人気で、周りの友だち、全員やってましたよ。
江ノ島:それからもメタルファイトベイブレード(主要なパーツが金属でできたベイブレード)やベイブレードバースト(当たり方によって相手のベイブレードがバラバラになる)とか結構シリーズで出てきたらしいんですけど知ってます?
りばすと:バーストは友だちが持っていて、それをやらしてもらったことがありますね。
江ノ島:あと、どんなおもちゃやってました?
りばすと:ベイブレードやビーダマンと一緒に売り出そうとしていた、カスタマイズできるめんこみたいなおもちゃ「BANG」って知ってます?
江ノ島:なにそれ! 知らない!!
りばすと:やっぱり。他の人に聞いても知っている人いなくて…。自分の周りでは遊んでいたんですけど。
江ノ島:今度、それを買いに行く記事やりましょう
りばすと:やりましょう!
りばすと:江ノ島さんはどんなの持ってました?
江ノ島:ぼくらの頃って持ち運べる小っちゃい電子ゲームが流行ったんですよ。「たまごっち」を筆頭に、「デジモン」も持ってましたね。
そのあとは、「ポケットピカチュウ」とかドラクエのスライムが主人公の「あくるんです」、ヨーカイザーとか、歩く携帯ゲームが流行っていて、それはめちゃくちゃやりましたね。
りばすと:名前だけ知っているかもしれない。持ってなかったです。
江ノ島:あと、初代のベイブレードもやってましたけど、小学校6年の頃にコマが流行って、コマやベーゴマ、けん玉が流行ったかもです
あと、ハイパーヨーヨーとか。技を練習しようとして、壁に穴が開いたり、蛍光灯が割れたりしたこともありましたね。小学校って加減を知らないから
りばすと:結構いろいろとやってますね
江ノ島:結構おもちゃ好きだったのかも。で、先日、急にベイブレードを衝動買いしたんですよ。でも、スタジアムを持ってないし、机の上で回すのも怖いから、コンビニで売っているカップのそばあるじゃないですか。あのフタの上で回して遊んでます
りばすと:え、どういうことですか。
ベイブレードを買いに行く
懐かしい話をしながら歩いていたら目的のおもちゃ屋さんに着いた。
外観からテンションが上がる。町のおもちゃさんが少なくなった時代に、子どもたち、そして大人たちが興奮するおもちゃを多く扱っている。
久しぶりにおもちゃ屋に来たかもしれない。やっぱり好きなもの、楽しそうなものがたくさんあるのは、脳のドーパミンがドバドバ出るな。
よくトイザらスとかで興奮して叫んでいる子どもたちがいるけど、わかる。自分も叫びたい。仕事中に仕事が嫌すぎてエレベーターの中で叫んだことはある。
ひとつひとつのおもちゃを見ていたらキリがないので、目的のベイブレードを見に行こう。(落ち着いたあと、周りを見て漏らすぐらい興奮した)
ベイブレードXが誕生したのが2023年7月。撮影した5月の時点では、まだ1年経っていないが、多くの種類が販売されている。
人気のベイブレードは入荷してもすぐに売り切れてしまうそうだ。また、ランダムブースターと呼ばれる、複数の種類から1個が入っている(レアとかもある)商品もあるそうだが、人気過ぎて売れ切れてしまっていた。そちらもすぐに売り切れてしまう。
子どもの頃なら、カッコよさで決めたり、コロコロコミックやボンボンなどを見て「これが強いのか!」と知識を得てから買ったりしただろう。
今の時代だったらネットで調べたらたぶんどれが強いのかわかるのだろうが、それってなんか味気ないよね。
ほら、買ってみて弱かったとしてもそれが愛着になったり、いい思い出になったりするじゃないか。
どれを買っていいのだろうか。悩んでいたら、店長の藤田さんから「ちょうど強いベイブレードXが入ったのでそちらがおすすめですよ」とのこと。
おすすめを教えてもらって紹介するなんて、ちゃんとした記事みたいで恥ずかしい。
2つも買うなんて、子どもの頃ならできなかったことだ。でも、今はできる。会社で働いて給料をもらっているちゃんとした大人だから。
実際に遊んでみよう
せっかく買ったので遊びたい。なんとこのお店にはスタジアムが設置されている。ちょうど空いていたので、遊んでみることにした。
小学生の頃、ミニ四駆のコースや初代のベイブレードを持っている人はとても尊敬されていた。今思うとゲームソフトも多く持っていて、お金持ちだったのだろう。
今、このスタジアムを買おうと思えば買える。だって大人だから。
ちょっとかっこよすぎるな。興奮しすぎて写真を撮り忘れたが、上にはドラゴンが描かれている。
ドラゴンなんて、大人になっても好きだ。他の周りの大人も最近、惣菜ドラゴンで盛り上がっていたし。
確かにパーツを取り出すときのテープ、ぐるぐる巻きでかなり固い。「これ、子どもたち取れるんですかね?」と言ったが、きっと家でハサミを使って開けるよ。