初めて行く土地で知らない食べ物を見つけて食べてみるのが好きだ。
今回は岐阜で知らない食べ物(※注1)を手あたり次第買ってきたので紹介したい。
注1:僕が岐阜で出会った知らない食べ物、というだけなのでもしかしたら岐阜限定ではないのかもしれません。
だし巻きたまごサンド
まずはこちら、だし巻きたまごサンドである。

これは単品で見つけたらもしかしたら手に取っていなかったかもしれない。
実はこれを見つける前に、岐阜の街をぶらぶらしながら「今日はやけにだし巻きたまごをよく見るな」と思っていたのだ。



こんなにだし巻きたまごを目にするのは岐阜ならではなのかもしれない。
ちなみに名古屋駅でも弁当を確認したが、だし巻きたまごは入っておらず、岐阜のより茶色かった。

そこでだし巻きたまごサンドである。
岐阜の人がそんなにだし巻きたまごが好きだというのならば、さっき見つけた「だし巻きたまごサンド」はきっと美味しいサンドになっているに違いない。これは期待できそうだ。

帰りの新幹線でおなかが空いたのでだし巻きたまごサンドを取り出してみたのだが、その迫力にしばし眺めいった。

お店で見た家電が家に運ばれてくるとでかく見える、みたいなものだろうか。売られていた時には感じられなかった狂気みたいなものすら今は感じる。思わず近くの席をきょろきょろ見回した。
だし巻きたまごサンド、いただきます。

僕はけっして口が小さい方ではないと思うのだけれど、それでもあごが外れるかと思った。できたてのビッグマックくらいの厚みがある。
味はとてもシンプル。だし巻きたまごは甘くなく、噛むほどにじゅわっとうま味が口に広がる。ふかふかのパンには薄くケチャップが塗られていて、これがいいアクセントになっていた。よくある「たまごサンド」とはまったく別物で、パンなのに和食を感じられる上品な味わいである。
おなかが空いていたこともあって夢中で食べきってしまったが、いま思えばこれはそうとう美味しかった。
※岐阜にはだし巻きたまごの美味しいお店がいくつか存在するようですが、名物なのかと言われるとよくわかりませんでした。今回僕が食べた美味いだし巻きたまごサンドは岐阜駅にある「美濃味匠」というお店の人気メニューのようです。
バター餅
岐阜駅の名物コーナーで売られていたのがこちら、バター餅である。
切り餅を焼いてバター醤油で食べると美味しいのだけれど、それとはまた別なんだろうか。


食べてみた。

なんだろうかこれは。
とくべつ甘くも辛くもなく、餅というわりにべとべともしていない。全体に主張の少ない食べ物である。
バター餅というだけあってほんのりと、ほんとうにほんのりとバターが香る。僕なら欲張りなので砂糖とバターを3割増しくらいにしてしまいそうだが、それではきっとバター餅の良さをなくしてしまうのだろう。
食べた時には正直その良さをいまいち理解できていなかったバター餅だが、なぜか翌日にまた思い出して食べたくなっていた。ふしぎな食べ物である。
※僕は岐阜で買ってきましたが、バター餅はパッケージにもあるように、もともと岩手の名物のようです。なぜ岐阜の名物コーナーで売られていたのかは謎ですが、岐阜にも高山地方にガーリックバター餅という餅があるらしいので、それとの姉妹関係なのかも。