金次郎の経歴が謎
二宮金次郎のことは子どもの頃から知っていたが、私が通っていた小学校に銅像は無かった。学校の怪談とか怖い系の本によく登場していたので、わりとみんな知ってはいたように思う。
でも何をしている人なのかは全くわからない。勤勉というだけで銅像にまで上り詰めたわけではないだろうし……。
軽く調べたら、江戸時代に荒廃した村をたくさん復興に導いた経営コンサルタント的な人らしい。村おこしの人……?くまモン的な?
くわしくはわからないけど、なんかすごい人ということは分かった。経歴はわからなくても、「偉い人」というイメージがついてくるのは銅像になる最大のメリットだろう。
雰囲気だけでもいいから偉い人になりたい。そのためには金次郎を超えるぐらいのことをしなければならないのではないか。
そうだ!金次郎を背負った上で勉強したら、私の方が勤勉で偉いのでは!?
さっそく具現化してみた。
どんな風につくったかさっそく説明していこう!
金次郎観察
どこかの小学校に実物を見にいこうと思ったが、金次郎像があるところはかなり少ないらしい。歩きながら勉強するのが危ないという理由で撤去されてきているよう。時代が変われば価値観も変わるのか。金次郎かわいそう……。
でもやっぱり実物を見たい。豊島区にあるという情報を得たので、行ってきた。
こんな風に隔離されてるとは思ってなかった。何があったんだ。
ずっとここで、1人で勉強し続けていたのか……。
でもやってることは歩きスマホと一緒だぞ。危ないから気をつけなよ。
発泡スチロールを削る
家にあった材料で作っているので、白い発泡スチロールと、水色のスタイロフォームを混ぜて作っている。
思想強めなメッセージ性がありそうで怖い!!早く組み立てよう!!
接着で隙間が開いたところは、紙ねんどで埋めた。
ここに来て、金次郎の髪型を修正したくなってきた。人の形になってくると、カッターをいれることに罪悪感が伴う。どうしよう……。
しょいこを作る
次は金次郎が薪を背負っていたような「しょいこ」を作っていこう!
一生懸命働いているのに、何もしてない人が隣にいるとだんだん腹が立ってきた。勉強もしてないし。暇なら金次郎も働け!!
金次郎、石化!!
次は色を塗っていこう!!
これで金次郎を石化していこう!
新しい一面を見せる金次郎
そしてついに完成。
自作したことで、今までにない表情をたくさん見せてくれるようになった金次郎。
かなり親近感がわいてきた。そろそろ、背負って勉強してみよう!!
そこまでして勉強してるなんて、私偉い!!
ちなみに読んでいるのは高校の生物の教科書である。実家から持ってきている教科書はこれしか無かったのだ。久しぶりにメンデルの法則を再確認した。