特集 2020年9月10日

よい歯のバッジ・練馬の子ら~練馬ナイト

2020年6月4日、オンラインで「東京の中心・練馬ナイト」が開催されました。

練馬への思いのあまり、練馬を"東京の中心"と呼ぶほど周りが見えてないイベントでしたが、関係者の強いリクエストをうけてここにその内容を再録することにしました。

練馬を訪れたことがない人がこれを見て、練馬に過大なイメージを抱いてもらえたら幸いです。(文字起こし・やまだともこ / 編集・林雄司)

1971年東京生まれ。デイリーポータルZウェブマスター。主にインターネットと世田谷区で活動。
編著書は「死ぬかと思った」(アスペクト)など。イカの沖漬けが世界一うまい食べものだと思ってる。(動画インタビュー)

前の記事:あの看板から新幹線はどう見える?(デジタルリマスター版)

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古賀:林さん練馬の名物ってあるんですか
林:ないんですよね。おにまんじゅうとか焼きまんじゅうみたいな
古賀:わかりやすい名物は。
林:ない。
古賀:でも漫画家さんがいっぱい住んでいる。
林:練馬区に住んでる漫画家が背景に家の近所を描くんですよ。練馬の景色が出てくるのを見つけて喜ぶというのがささやかな
古賀:練馬区民の喜びなんですね。
林:練馬あるあるですよ。
林:じゃあ乾杯してイベント始めましょう。
古賀:林さん、何に乾杯します?
林:ガスタンクに乾杯。よろしくお願いします。

古賀:今日は練馬の話を死ぬほどこれから聞いていきたいと思いますので、どうかお楽しみに。練馬区民代表として、伊藤さん、パリッコさん、いまいずみさんをお呼びしております。よろしくお願いします。

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上段:カルカル店長横山、古賀(司会進行)、林(練馬生まれ)
下段 :伊藤健史(練馬在住)、パリッコ(ずっと練馬在住)、いまいずみ(練馬区生まれ)

林:パリッコさんは石神井。練馬の中目黒ですよね。
パリッコ:そうなんですか。
林:おしゃれエリアじゃないですか。石神井は。
パリッコ:ちょっと自覚が足りなかったかもしれないです。カルディもあったりするし。
古賀:カルディあるのでかいですね。
林:いまいずみさんは光が丘ですね。
いまいずみ:はい。光が丘で生まれました。
古賀:生まれも光が丘なんですね。
いまいずみ:生まれて20年ぐらいずっと住んでました。
林:伊藤さんは昨年か一昨年ぐらいですね、練馬に突然引っ越したのは。
伊藤:貫井に来たのは昨年なんですけど、大学卒業して上京してきたときは練馬の関町に住んでまして。みんな吉祥寺に住みたいんだけど家賃が高いから。武蔵野市に食い込んでる練馬があるんです。

ここが吉祥寺に食い込んでいる練馬区

林:あのへんに住んでる人って、みんな「どこ住んでるの」って聞くと、「吉祥寺のほう」って答えますよね。
伊藤:言ってました言ってました。若気の至りで。そこで8年ぐらい過ごして、またちょっと引っ越して今度は東武練馬のほうに行ったんです。そこからまた移ってきて、今貫井ってとこなんで、だんだん練馬の中心に進出して来たみたいな感じ。
林:そうですね。中心のガスタンクあたりにやっときたという。
古賀:練馬の血が濃くなってる感じ。
林:まずは基本的な練馬の説明をしようかなと思ってます。みんな住んでいる街を書いてますけど、だいたいこういう位置関係です。

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パリッコ(石神井)、伊藤(貫井)、いまいずみ(光が丘)、林(錦)

いまいずみ:いい感じの配分ですね。
林:もしかして練馬に興味ないけどたまたま見ちゃってる人がいるかもしれないので説明すると、練馬ってこのへんです。
見てもらえばわかる通り、だいたい東京の中心だなとおわかりいただけると思うんですが。

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イベントノリで東京の中心などと喋ってますが、当然中心ではない

林:練馬区って一番最後にできた23区なんです。1947年に板橋から分離独立した。分離独立って言葉が日本にあるのは意外ですね。人口74万人もいる。多いです。
伊藤:23区の2番目ですね。
林:東京の人口が1300万人ぐらいだから、20人に1人は練馬区ってことですからね。
パリッコ:独立したのが最後だから、練馬区民は思い入れが強い気がしなくもないんですよね。みんな練馬に住んでる人、練馬区最高でしょって必死で言ってくるんですよね。俺もそうなんですけど。港区在住と練馬区在住だと、地元への熱量がだいぶ違うというか。

林:港区在住の人に、港区最高って言われたら、こんなに嫌なことはないですよね。
パリッコ:港区在住の人は港区バカにされても怒らないし、港区バカにされない。
伊藤:平成29年の区民意識調査だと、練馬区への愛着を感じるっていうのは8割なんです。
古賀:おぉ!
パリッコ:すごい。
伊藤:ただし、それはどちらかというと感じるという45%を含んでいるんですよね。なんかいいと思われているんですよ。
林:練馬区のマークは、カタカナの「ネ」ですけど。

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パリッコ:これ「ネ」なんですね。
林:いまいずみさん。これ「ネ」ですよね?
いまいずみ:「ネ」と馬の蹄ですね。
古賀:え!
林:蹄鉄?
いまいずみ:そうです。
林:横になってる蹄鉄? 練馬にそんなに馬いないですよね。
パリッコ:でも馬を練ると書いて練馬ですからね。

林:練馬に詳しくない人もいると思うので、おおざっぱに説明すると、中心にガスタンクがあります。
古賀:さっき林さんがガスタンクに乾杯って言ったのはどういうことなのかなと思ったんですけど。
林:中心がガスタンクなんです。札幌のテレビ塔みたいな感じで、そこから東西南北に分かれるとだいたいこういう感じです。

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林が考える練馬観

パリッコ:大泉学園~石神井在住の身としては嬉しいんですけど、そんなに割合高いかとは思いますけど(笑)。大泉と石神井で半分占めてますね。
林:右下の区役所は特別ですよね、あのへんは。区役所があったり、保健所とか税務署とか全部あのへんにありますよね。オフィス街なんですよ。練馬のマンハッタン。
伊藤:自衛隊と石神井が同じレイヤーに入ってる。
林:僕が自衛隊の近くの出身なんで、自衛隊になっちゃうんですよね。
パリッコ:これ、林さんのイメージでしかないですよね。
林:そうですね。練馬の西側に疎いんです。
パリッコ:光が丘とかあるのに。
林:たしかに光が丘が今中心なのかもしれないですね。

林:これはどうですか。練馬外の世界観。

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練馬の人が考えた世界(林の私見ですがだいたい同意してもらえますよね)

林:練馬があって、郊外と言えば秩父で、都会と言えば池袋じゃないですか。これはみんな納得してもらえますよね。
古賀:それはわかります。西武線沿線民として。
林:線で終わる世界なんですよ。1次元。池袋の先はないって思っているようなところがあって。

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このスライドを出したあたりでまじめな視聴者が消えました

伊藤:かつての西武線民が描いていた地球の形ですか?
林:そうです(笑)。映画見るのも本買うのもレコード買うのも池袋で済むから。高校生まで渋谷とか行ったことなかったんですけど、新宿・渋谷の先ってもうなんというか、ない。
古賀:滝がざーっていったあとみたいな。
林:神奈川だと思ってましたよね。
伊藤:練馬のバックに宇宙の絵ってみたことないからいいなー。
パリッコ:気持ちいいですよね。
林:秩父って練馬の人からすると親近感があって、理想の郊外じゃないですか。むしろ大井町とか蒲田のほうが分からない。
伊藤:古賀さんはいらっしゃい側なんですね。
古賀:ようこそ、おいでくださいませいた。練馬のみなさま。
林:線上の世界に住む我々。
伊藤:決して三次元ではない。
林:広がりはない世界ですね。

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クイズ!どれが練馬でしょう

林:ここで場を暖めるためにクイズを用意しました。どれが練馬だと思います?

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写真からにじみ出る「練馬っぽさ」

パリッコ:肌感で分かる感じするな。でも間違えたら悔しい。
林:気軽に言ってください。
パリッコ:2が見慣れた感じがすごくするんですよ。
林:1ではないことは確かですね。
パリッコ:2がすごく落ち着くんですよね。
林:正解は2です。練馬ですよね。これ。
パリッコ:3は神田とか。
林:浅草橋とか東側ですね。
伊藤:幹線道路でもないのに、こんなに道がまっすぐなわけがないって思っちゃうねすよね。
林:練馬って2みたいに道が曲がってるんですよね。
パリッコ:先が見えない感じ。

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林:2問目。どれが練馬でしょう。
パリッコ:これ難しいですね。肌感で行くしかないな。
伊藤:やっぱり2じゃないですか。
パリッコ:2は晴れすぎじゃないですか。ちょっと。
古賀:気候?
パリッコ:2は光が丘の裏通りみたいな感じがしますね。
林:パリッコさん、ほぼ正解ですよ。2はハッスル通りです。ハッスル通りは、田柄のほうにある商店街です。
パリッコ:この景色を見たことがあったわけじゃないのに。
古賀:コメントはめっちゃ割れてますけどね。
林:3は台東区のほうかな。下町で。1は港区ですね。青山です。
伊藤:1はきちっとしすぎてますね。
林:直線が多いですね。
伊藤:2みたいにちょっと曲がったところの、住宅街っぽい路地のところに突然装飾テントがポツンポツンってあって店舗が並んでいる感じって、田柄とか高野台ちょっと入ったところにもけっこう多いんですよ。
古賀:練馬感がすごい。

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林:これは簡単かな。電話番号とバスが。
パリッコ:確かにこれ3はほぼ外国ですね。
林:パリッコさんまた正解。ほぼ外国。蒲田のほうの工場街です。
パリッコ:それ正解じゃないですよ。
林:羽田って練馬民にとっては外国ですね。
伊藤:1が練馬ってのはわかるんだけど、2はこれはなんだ?
林:お屋敷。洋館みたいなのが。
パリッコ:2が変わってますね。
伊藤:朝霞とかのほうですか?
林:2は田園調布です。
伊藤:なんで朝霞だと思ったんだろう。
パリッコ:朝霞ぐらいまで行くと、こういう家があってもおかしくないと思ってもおかしくない。
伊藤:垣根がすごくなるなって。
林:我々にとって家がでかい=金持ち、じゃなくて、家がでかい=朝霞、なんです。
林:これでもうだいたい古賀さんも練馬のイメージが掴めたと思います。曇っててぼんやりしてるってのがだいたい練馬です。
古賀:道が曲がりがちということは伝わりました。

ダフトパンクが練馬区に来た

林:パリッコさん、松本零士さんを見たんですよね。
パリッコ:見ました。
林:大泉に住んでらっしゃるから。
パリッコ:なんの変哲もない公園に男子中学生三人組と昼間に盛り上がってるおじさんがいて、めっちゃテンション高いんですよ。「もうやだ〜」みたいな。そしたら松本零士先生で。
林:本物ですかね?
パリッコ:どんぐり帽子みたいなのをかぶって、どう考えてもそうです。中学生たちは松本零士先生と知らないで、おじさん何してるの? みたいなノリなんです。
林:なんて無礼な。水戸黄門の前半のようだ。
パリッコ:でも先生はすごくいい人……っていうのじゃないな。ピュアな感じがしましたね。対等に盛り上がってるみたいな。
林:松本零士さんの家にダフトパンクが来たんですよね。
パリッコ:ダフトパンクのPVを松本零士先生が担当して、その縁で松本零士先生の家にダフトパンクが来て一緒に写真を撮っている写真を雑誌か何かで見ました。

たぶんこれも練馬

林:ということはダフトパンクは大泉学園の駅から降りて、西武バス乗って行ったということですよね。
パリッコ:送迎車があったかもしれないですけど、でも半々ですね。池袋から電車に乗って、ダフトパンクが大泉学園に来た。
林:電車を間違えて新桜台とかに行かずに。
伊藤:ダフトパンクって日本のコンビニ入れないですよね。
古賀:そうだ。フルフェイスですからね。
パリッコ:たぶんですけど、マネージャーとかいると思うので、何か飲みたいってときは自分たちで買わなくても。
林:マネージャーが買ってきてくれるのかな。ブリックパックとか買ってくるんでしょうね。ヘルメットしたまま飲めるようにね。
思えば西武線の新しい車両ってダフトパンクっぽいですよね。

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photo by 江戸村のとくぞう CC BY-SA 4.0 from Wikimedia Commons

似てる 

古賀:伏線だったんですよね。
パリッコ:ダフトパンクが来たから、ちょっと似せようかってなったんですかね。
林:武甲山の岩肌もデジタルだから、ダフトパンク的にも良かったんじゃないでしょうか。

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秩父にある武甲山  photo by elminium

パリッコ:ダフトパンクがダフトパンクっぽい電車に乗ったら大泉に停まらないから。
林:それで着いた先がこのデジタル山。
伊藤:ダフトパンク、武甲山見たのかな。
パリッコ:8ビットですよね
林:全員武甲山の岩肌がわかるのって練馬っぽいですよね。

林:あとこれパリッコさんが見たという。

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右のノートに注目

パリッコ:武甲山のゆるキャラでブコーさんっていう、僕が買ったノートなんですけど、左はブコーさん自由帳って書いてあるからいいとして、右はGRID NOTEBOOKとしか書いてなくて、ひとっつもブコーさんって書いてないんですよ。
古賀:断りもなく。
林:暗号ですよね。
パリッコ:これが好きでね。一回終わったらまた買いに行こうかと思ってます。
いまいずみ:2冊目を。

林:あとこの伊藤さん情報のゆめーてる。

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伊藤:大泉学園の近くを歩いていたら、ゆめーてるという、メーテルをパロディしたイメージキャラクターがあったんです。ちゃんと©松本零士って書いてあるんですよ。
パリッコ:松本先生、人がいいんでしょうね。
古賀:めちゃめちゃかわいい。
林:こんなかわいい絵になっちゃってたんですね。

one for all all for NERIMA

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楽しくすごいこと書いてないか

伊藤:回覧板をけっこう熟読するのが好きで、お知らせを見てたら、「ひとりの力はみんなのために、みんなの力はねりまのために」って書いてあるんですよね。one for all, all for NERIMAなんですよ。すごいなあ。
林:練馬への帰属。
古賀:ちょっとしたジャニアニズムですよね。練馬イズムですよね。
林:練馬はちょっとそういうところありますよね。あるかな(笑)。照姫まつりってお祭りやってるじゃないですか。今はお姫様も殿様も一般公募なんですけど、最初の4回ぐらいは区長が殿様をやってましたもんね。
パリッコ:威厳を示してたんですかね。
林:区長が殿様をやる祭り。
伊藤:鶴の一声で始まったから。

林:あといまいずみさん情報。光が丘の小学校が統合されたんですよね。

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練馬区ホーページ よりhttps://www.city.nerima.tokyo.jp/kosodatekyoiku/kyoiku/gakko/tekisei/
koremadehaiti/hikarihaiti/sinkou_kaikou.html

いまいずみ:そうなんですよ。人が減っちゃったみたいで、8校あったのが4つになっちゃったんですけど、その時に名前が変わりまして、光が丘にある公園の名前が着いたんですけど、光が丘四季の香小学校とか、春の風小学校とか、夏の雲小学校とか、だいぶラノベっぽい名前になっちゃったなって。個人的には。
林:光が丘にこういう名前の公園があることは僕も知ってたんですけど。冬はないんですね。
いまいずみ:冬はないんですよね。
パリッコ:光が丘ってすでにちょっと中二っぽいですもんね。そこにさらに盛った。
いまいずみ:ここまでやっちゃうと。
古賀:かっこいいじゃないですか。これは胸を張ってほしい。マーク最高。
林:マーク最高ですよね。ちょっとおせんべいみたいな感じもしますよね。
古賀:Tシャツほしいじゃないですか。
林:夏雲は電車のヘッドマークですよね。夏雲が一番好きだな。
パリッコ:秋の陽もいい。寂しさもいいですね。
古賀:寂しいですね。
パリッコ:スペース使いが寂しいですね。
古賀:めちゃめちゃ情緒あるな。
林:いまいずみさんは何小だったんですか?
いまいずみ:僕は第一小学校なんで四季の香小学校になってます。
古賀:海苔の袋のシールみたいですね。
林:いい海苔ですよ。これは。
古賀:めちゃくちゃかっこいい。

自衛隊の噂

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赤で囲ったところが、左から光が丘、としまえん、自衛隊

林:右上にある三角形が自衛隊なんですよ。ここに有楽町線が通った時にこんな田舎に地下鉄が来るわけないって近隣の人たちは言ってました。
練馬の自衛隊と市ヶ谷の自衛隊の間で戦車を運ぶためのトンネルなんだとか、横の富士街道っていう通りがまっすぐなのは滑走路にするからだとか。
パリッコ:それ聞いたことあります。
林:ありますよね。だから、まっすぐで電線が横に張ってないんだって噂があって。あとでみたら横の電線、全然ありました。
いまいずみ:僕の時代も語り継がれてました。

練馬の子ら

林:パリッコさんが急に思い出したんですけど、「練馬の子ら」。

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「練馬の子ら」での検索結果

古賀:なんですか、これは。
パリッコ:小学校で配られるんですよ、冊子が
林:練馬の子どもの良い作文が集まった冊子。
伊藤:区内の小学校からよりすぐったってことですか?
古賀:「練馬の子どもたち」とかじゃないんですね。「練馬の子ら」
パリッコ:「子ら」って言葉ってあるのかなぁ。練馬でしかない言葉かもしれないですね。
林:「子ら」って言葉これ以外で聞いたことがないですね。
古賀:コメントで、「練馬の子ら」載ったことがあるって方がいらっしゃいます。光が丘の六小だったと。
いまいずみ:これ載るのは名誉ですからね。
古賀:YouTubeライブのコメント欄では載った、載ったと盛り上がってますよ。
林:グーグルの画像検索を見ると表彰されている子がいます。
伊藤:掲載されたからすごいねってことで表彰してる。
古賀:本当に名誉なことなんですね。
林:芥川賞ぐらいです。練馬の子らにとって、「子ら」に載るのは。
パリッコ:一昨年に『酒場っ子』って本を出させてもらって、ギリギリまで「酒場の子ら」っていうタイトルにしようとしたけど、全く伝わらないので却下されましたね。

「酒場の子ら」 になったかもしれない本

林:練馬ではめちゃめちゃ売れたかもしれないですよ。酒場の子ら。
パリッコ:練馬の人しか買わないっていう本になっちゃう。

林:よい歯のバッヂ知ってます?

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メルカリに出てた

パリッコ:これ嬉しかったな、もらうと。
林:虫歯がないとバッヂもらえるんですよ。
古賀:めっちゃいいじゃないですか。これメルカリで売ってないかな。
林:古賀さんなんでわかったんですか? メルカリで売ってたんですよ。
古賀:ほしいと思って。
パリッコ:安い。
古賀:誰か落札したらいいね。
林:練馬の子らにとっての誇りが。
古賀:めちゃめちゃかわいい。
パリッコ:どこいったんだろうな。持ってたし、かっぱのバッヂもありませんでした?
林:あったあった。あれは東京のお祭りのバッヂですよ。
パリッコ:練馬じゃないんだ。
林:かっぱのバッヂ。
いまいずみ:それ知らないな。
林:かっぱのバッヂ、ボロ市で30個セット1万円で買おうとしてやめました。我に返って。
古賀:よい歯のバッヂ今もあるみたいですよ。今はねり丸のキャラクターのバッヂだそうです。コメントいただきました。
林:昔はピンバッヂでした。
いまいずみ:これは区章の形ですよね?
古賀:ですよね。かわいいな。
パリッコ:コメント欄にみんな書いてるけど、帽子につけるんですよね。
いまいずみ:僕も付けてました。歯はわりと健康だったので。ズラッと並べて。付けてました。
伊藤:「い」の角度がすごくいいですよね。
パリッコ:今考えると、虫歯がないっていう情報を帽子に付けるのがよくわからないカルチャーですよね。
古賀:かなりの独自文化ですよね。

下田学園

林:あと下田学園は練馬の子はみんな知ってると思います。肥満とか喘息とか虚弱体質の子が半年とか1年預けられるんですよ。行った子は痩せたり丈夫になって帰ってくる。

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かつての「ちょっと見てきて」に投稿があってもりあがってました。https://dailyportalz.jp/b/cs/mitekite/detail/080128054555/1.htm

パリッコ:その名前は聞きました。
林:僕は喘息だったので可能性ありました。
伊藤:何年か単位で行くんですか?
林:半年、1年ぐらい。
古賀:小学生ですか?
林:そう。一緒に住んで生活を。昔は各区にあったらしいですよね。
古賀:健康になるところですよね。
林:いまいずみさんはサッカーの合宿で行ったんですか?
いまいずみ:僕の時代はもう下田学園はなくて、保養所だけ残っていたので、ベルデって名前がついてました。けっこう行ってました。ベルデいわいとかベルデ下田とか。軽井沢、岩井、下田、武石、全部コンプリートした気がしますね。
伊藤:Jリーグの下部のチーム名みたいですね。

大根じゃなくてキャベツ

林:キャベツの碑が大泉にあるんですか?
パリッコ:石神井のJAのところにあって、うちの近所ですけど、練馬と言うと練馬大根かと思いがちですけど、キャベツなんですよ。

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古賀:彫刻がかわいいですね。
林:畑でキャベツが腐ってるイメージがあるんですよ。
パリッコ:練馬はキャベツなんですよ、今。
林:そうですよね。うさぎ小屋とかでキャベツが傷んでる臭いをかぐと、地元っぽいなと思います。
パリッコ:独特すぎる練馬あるある。キャベツの腐った臭いで実家を思い出す。
古賀:キャベツは23区で一番の収穫量とコメント頂いてます。
パリッコ:畑の直売所みたいなところで野菜売ってたりするんですよ。そこで売ってるおばちゃんがいて、キャベツを1個買ったんですよ100円の。そうしたらこれも持ってけってもう1個入れられたことがあります。2玉、一生懸命食いますけど。

群馬への看板がある

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伊藤:目白通りの看板なんですね。1800年代にできたスコットランドのお城をそのまま日本に持ってきたテーマパークが群馬にあるんですけど、そこまで直進で練馬から行けるよというサイン。
パリッコ:距離どれ位なんですか?
伊藤:だいたい140キロぐらい。関越乗ってずっと行って、群馬の沼なんとかというぐらいのところで降りて。
ロックハート城って最初買ってきたのは津川雅彦ですよ。北海道にテーマパークを作ろうと思ったけど頓挫しちゃって、結局大谷石のところの会社が買い取って群馬に作られたんです。
林:写真の左が石神井川で、右奥にガスタンクがあるんですよね、
伊藤:そうです。練馬を象徴している風景のひとつ。

成人式はとしまえん

林:成人式としまえんってのはいまいずみさんが。
いまいずみ:そうです。
林:僕も成人式はとしまえんでしたよ。風邪ひいて行けなかったけど。
パリッコ:僕もそうでした。
いまいずみ:ディズニーランドとかも浦安市民が成人式やってるってめちゃめちゃニュースになるのに、としまえんは全然取り上げられないんで。
林:浦安は大人になるのにディズニーランドだなんて皮肉を言われたりするんだけど、練馬区は皮肉を言われることもなく、淡々とずっとやってますよね。


練馬の話ができて嬉しかった

古賀:チャットも盛り上がりましてありがとうございました。みなさんいかがでしょう。語り足りないかと思いますが。
いまいずみ:今は神奈川に住んじゃっているので、全然練馬の人としゃべる機会がなかったので嬉しかったです。練馬の人と喋れて。
パリッコ:大満足ですね。練馬の話がこんなにできて。ありがとうございました。ただ語り足りないですけどね。
伊藤:写真のアルバムを見ると、近所の練馬の風景の写真がめっちゃ多いんですよね。遠いところに行ってるよって顔してるけど、実は練馬から一歩も出てなかったんじゃないかな僕は。
林:ロシアにネリマって場所があるんですよね。すごく行きたいんです。
パリッコ:この6人で行きましょうよ。
林:サハリンの対岸ぐらいです。
古賀:林さん最後一言で終わりましょう。
林:次回は練馬カルチャーカルチャーで次回はお会いしましょう。

 

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