特集 2023年12月20日

餅をつくのに、臼も杵も餅つき器も要らなかった

餅って、思っていた以上に簡単に作れるんですね…

永遠の命が欲しいですか?

さて。

餅が好きだ。物心ついた頃から餅という食べ物が大好きで、正月のたび、家族から呆れられるほど食べていた。家族が餅に飽きても僕は飽きずに無くなるまで食べ続けた。

つきたての餅も美味しいし、焼いて海苔で巻いたり雑煮で食べたりするのも好きだ。正月だけでなく普段から餅を食べたいなと思って餅つき器を買おうと思ったこともあったが、狭い我が家のスペースを考えたらもう調理家電を増やすことが出来ず諦めた。

しかしいや、待てよ?要はもち米を炊いて潰せば餅になるんだろう?腕力があれば作れるのでは?やってみました。

あばよ涙、よろしく勇気、こんにちは松本です。

1976年千葉県鴨川市(内浦)生まれ。システムエンジニアなどやってましたが、2010年にライター兼アプリ作家として自由業化。iPhoneアプリはDIY GPS、速攻乗換案内、立体録音部、Here.info、雨かしら?などを開発しました。著書は「チェーン店B級グルメ メニュー別ガチンコ食べ比べ」「30日間マクドナルド生活」の2冊。買ってくだされ。(動画インタビュー)

前の記事:吹き出しに句読点があるのは少年漫画だけ?(デジタルリマスター)

> 個人サイト keiziweb DIY GPS 速攻乗換案内

もち米が家にあるならば、餅を作れるな?

前回の記事(押し麦なら真空断熱フードコンテナで炊ける)で使ったもち米がだいぶ余っており、押し麦がゆを作るためにはほんの少ししか使わないのでなかなか減らないな、と思ったところから話が始まります。

そういえばこれはもち米なんだから、炊いてつけば餅になるのだろう、ふむ、やってみたら出来たなというのが前回の記事の締めの部分。そのへんをちょっと詳しく書いていきます。

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餅をついてみる

まずはもち米を炊きます。本当は蒸すっぽいけど、蒸しても炊いてもどっちでもいいでしょう。たぶん。

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炊飯器でもいいんですが、鍋で炊いてもよい。水加減はちょっと少なめがいい。

ちょっと硬めに炊いたほうが餅にしたときに扱いやすくなります。水が多いとドロドロの液体になってしまって大変。

水が少ないと強飯(こわめし、おこわ)な感じで炊けます。

さて、通常ならこれを臼と杵、あるいは餅つき器などで餅にしていくんですが、そのどちらも家にはありません。なにか使えるものはないか?とキッチンの引き出しを開けるとカオス。恥ずかしい。

この中なら、アレかな?

これらの中なら麺棒がちょうどいいかなってことで、鍋のもち米を麺棒で潰していきます。ここからは腕力が物を言うのでがんばってください。

力技でやっていきます。

麺棒でゴッスンゴッスンついていく。たまに棒の先を水に付けると、くっつかなくて快適です。つくまえに麺棒を水に付けて吸水させておくとなおよい。

鍋の下にクッションなど敷くと、つく音が響かなくてよいかと。

10回ついたら棒に水を付ける感じでやっていきます。徐々に餅っぽくなってきました。ここまでつき始めてから2分。 

餅の雰囲気が出てきた。

ひたすらに打ち付けていきますと、更に5分で餅になりました。もち米ってたった7分くらいで餅になるんですね…。

本当に餅になったな、と思った。つき具合は好みで適当に。
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つきたての餅を食べていく

家で食べる餅と言えばパックされた切り餅か、あるいは正月ののし餅かという2択でした。つきたての餅など滅多に食べられるものではなかったのだけど、目の前にはつきたての餅。しかも自分でついたやつ。マジか、青い鳥ってこんなに近くにいたのね…。

はい、からみ餅。

温かくてつるつるに柔らかい餅は、まさに飲み物…(危険!)

雑煮で食べる餅も美味しいですが、つきたてはやっぱ大根おろしと醤油で食べるからみ餅。大根の消化酵素が餅の消化を助ける辺り、昔の人の知恵はすごい。

無限に食べられる気がする好物、からみ餅。

素人が麺棒で適当についただけとは思えない滑らかさ。早く知ってればもっとからみ餅を食べられたのに…。

次は磯辺焼き。これも無限に食べられるので危険ですが、外すわけにはいかない。

中高生の頃は4個くらいまとめていってた。

はー、うっめ。焦げた餅と醤油の香ばしさ、海苔の香り。世界で一番うまい炭水化物って餅の磯辺焼きでは?

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好きすぎてヤバい。

あんことかきな粉なんかもいいと思います。あるいはみたらしのタレを掛けちゃう? 

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カロリーは意外と高くないかも

餅と言えば高カロリーのイメージで、正月太りの原因とされがちですが、本当はどれくらいのカロリーがあるのか計算してみました。

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適当にちぎった餅。これを2個も食べれば、おじさん的には満足かなって量。

炊く前のもち米が100gで343kcalで、2合分の320gが約1100kcal。炊いたら570gになって、上の写真の餅が63gだったので、なんやかんや計算してこの餅で120kcalくらいって事になりました。

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水分の量でもカロリーは変わりますが、やや硬めの水加減でこれくらいってことで。

茶碗1杯のご飯が240kcalくらいなので、餅を120g食べると同じくらいのカロリーってことになります。思ったより低カロリーなので、心置きなく食べても大丈夫そうですね。(そう?) 

餅の問題点は、重さあたりのカロリーではなく、美味しすぎてツルツル食べられてしまう美味しさにある気がする。

次のページでは、ちょっと変わった餅を作っていきます。

⏩ 秋田のマタギが食べるという、バター餅を作る

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