もち米が家にあるならば、餅を作れるな?
前回の記事(押し麦なら真空断熱フードコンテナで炊ける)で使ったもち米がだいぶ余っており、押し麦がゆを作るためにはほんの少ししか使わないのでなかなか減らないな、と思ったところから話が始まります。
そういえばこれはもち米なんだから、炊いてつけば餅になるのだろう、ふむ、やってみたら出来たなというのが前回の記事の締めの部分。そのへんをちょっと詳しく書いていきます。
餅をついてみる
まずはもち米を炊きます。本当は蒸すっぽいけど、蒸しても炊いてもどっちでもいいでしょう。たぶん。
ちょっと硬めに炊いたほうが餅にしたときに扱いやすくなります。水が多いとドロドロの液体になってしまって大変。
さて、通常ならこれを臼と杵、あるいは餅つき器などで餅にしていくんですが、そのどちらも家にはありません。なにか使えるものはないか?とキッチンの引き出しを開けるとカオス。恥ずかしい。
これらの中なら麺棒がちょうどいいかなってことで、鍋のもち米を麺棒で潰していきます。ここからは腕力が物を言うのでがんばってください。
麺棒でゴッスンゴッスンついていく。たまに棒の先を水に付けると、くっつかなくて快適です。つくまえに麺棒を水に付けて吸水させておくとなおよい。
10回ついたら棒に水を付ける感じでやっていきます。徐々に餅っぽくなってきました。ここまでつき始めてから2分。
ひたすらに打ち付けていきますと、更に5分で餅になりました。もち米ってたった7分くらいで餅になるんですね…。
つきたての餅を食べていく
家で食べる餅と言えばパックされた切り餅か、あるいは正月ののし餅かという2択でした。つきたての餅など滅多に食べられるものではなかったのだけど、目の前にはつきたての餅。しかも自分でついたやつ。マジか、青い鳥ってこんなに近くにいたのね…。
はい、からみ餅。
雑煮で食べる餅も美味しいですが、つきたてはやっぱ大根おろしと醤油で食べるからみ餅。大根の消化酵素が餅の消化を助ける辺り、昔の人の知恵はすごい。
素人が麺棒で適当についただけとは思えない滑らかさ。早く知ってればもっとからみ餅を食べられたのに…。
次は磯辺焼き。これも無限に食べられるので危険ですが、外すわけにはいかない。
はー、うっめ。焦げた餅と醤油の香ばしさ、海苔の香り。世界で一番うまい炭水化物って餅の磯辺焼きでは?
あんことかきな粉なんかもいいと思います。あるいはみたらしのタレを掛けちゃう?
カロリーは意外と高くないかも
餅と言えば高カロリーのイメージで、正月太りの原因とされがちですが、本当はどれくらいのカロリーがあるのか計算してみました。
炊く前のもち米が100gで343kcalで、2合分の320gが約1100kcal。炊いたら570gになって、上の写真の餅が63gだったので、なんやかんや計算してこの餅で120kcalくらいって事になりました。
茶碗1杯のご飯が240kcalくらいなので、餅を120g食べると同じくらいのカロリーってことになります。思ったより低カロリーなので、心置きなく食べても大丈夫そうですね。(そう?)
次のページでは、ちょっと変わった餅を作っていきます。