特集 2023年11月22日

押し麦なら真空断熱フードコンテナで炊ける

試行錯誤の結果、真空断熱で美味しく炊けるようになりました。

以前、「今、個人的に真空断熱フードコンテナが熱い」という記事を書いた。ついこないだ書いたと思っていたが、2013年の1月だった。ほぼ11年前だ。こわー。時の流れこわー。

11年経って、あのときはイマイチ上手く出来なかった「炊飯」を成功させる方法を思いついたので今回はその辺を書いていきます。なお、フードコンテナっていうかスープジャーって気もするんですが11年前にフードコンテナって書いちゃったのでフードコンテナでいきます。

 

あばよ涙、よろしく勇気、こんにちは松本です。

1976年千葉県鴨川市(内浦)生まれ。システムエンジニアなどやってましたが、2010年にライター兼アプリ作家として自由業化。iPhoneアプリはDIY GPS、速攻乗換案内、立体録音部、Here.info、雨かしら?などを開発しました。著書は「チェーン店B級グルメ メニュー別ガチンコ食べ比べ」「30日間マクドナルド生活」の2冊。買ってくだされ。(動画インタビュー)

前の記事:スパイスでお香を作ってアロマテラピー(デジタルリマスター)

> 個人サイト keiziweb DIY GPS 速攻乗換案内

前回の結論

11年前の試みでは、

炊いてあるご飯をお粥にする→成功
生米をフードコンテナで炊く→失敗
少しの生米をフードコンテナでお粥にする→イマイチ

という結果となり、生米を炊くには温度が低くて無理という結論になりました。90℃では美味しく炊けない。

試行錯誤はしたが、生米に十分火を通すのは難しかった。

以来、炊いたご飯をお粥にしたり、炊きたての御飯を保温するために使っていました。あるいはアイスクリームを詰めて夏の山で食べたり。

フードコンテナにアイスを詰めてパンケーキを上に載せ、蓋をせず冷凍庫に入れておき、出発前に蓋をしめて山に持っていく。6時間くらいなら-8℃程度を保てる。

でもやっぱり、袋からザーッと米的な材料を入れて熱湯を注いで待ったら完成しているという手順にロマンがある気がします。事前に別の方法で「炊く」という手順が入るのはロマンが薄い。もっとこう、カップ麺的に作りたい。

なにか、そうやって簡単に調理できる素材はないものか…。

いったん広告です

押し麦なら炊けそうだな?と思った

大麦を蒸してローラーで潰して乾燥させたものが押し麦です。お米と一緒に炊いて麦飯にしたりします。熱して潰すことで、そのままの大麦より水分を吸収しやすくなるのだそうな。

なるほど、水分を吸収しやすい。そして、一度火を通してある…。これならフードコンテナで炊けるんじゃね?と思って購入しました。

800gで300円くらい。5kgにすると1900円弱なのでお米と同じくらいの値段です。

米はやっぱダメかな?って一応試してみる

11年前に試してダメだって分かってるんだけど、一応もう1回生米からのお粥を試してみましょう。カップ半分の米(75gくらい)とお湯を沸騰させてフードコンテナに入れました。

沸騰させて密閉したので、90℃以上は保ってたはず。フードコンテナは一度熱湯を入れて温めてあります。

待ち時間は1時間にしました。味付けとして梅干しも入れておきました。

ちょっと米が多すぎた感じで、みっちり炊けてしまいました。

味は、うん、知ってたけどザラッとして粉っぽい。食べられないことはないけど、ちゃんと煮込んだお粥よりは数段劣ります。舌触りが非常に悪い。分かってたけどダメでした。

このあと、鍋に移して炊き直して食べました。

米を少なくして多めの熱湯でもやってみましたが、それでもザラッとした舌触りは残ってしまいます。フードコンテナで生米を美味しく調理するのはやはり難しいですね。

食べられなくはないんですよ。ただ、手放しに美味しいと言えるレベルではないなぁ。
いったん広告です

押し麦なら簡単に炊ける

一方の押し麦。50gの押し麦に250mlの熱湯と味付け用にスープの素を入れます。何回か試した結果、これくらいの分量がちょうどいいということになりました。

容量380mlの真空断熱フードコンテナだとこれくらいでいっぱいになる。
永谷園の鶏スープが最近のお気に入りです。

お湯は出来るだけ高温で、200~250mlくらい。

緩めが好きならお湯を多めにします。

次のページで完成します。

⏩ 真空断熱フードコンテナで作った麦粥

▽デイリーポータルZトップへ つぎへ>

banner.jpg

 

デイリーポータルZのTwitterをフォローすると、あなたのタイムラインに「役には立たないけどなんかいい情報」がとどきます!

→→→  ←←←

 

デイリーポータルZは、Amazonアソシエイト・プログラムに参加しています。

デイリーポータルZを

 

バックナンバー

バックナンバー

▲デイリーポータルZトップへ バックナンバーいちらんへ