秋田のマタギが食べるという、バター餅を作る
ある漫画で、マタギをやっていた兵士が作った「バター餅」という食べ物が出てきます。東北では今も広く食べられているものだそうで、とても美味しそうなので食べてみたいと思っていました。ならば、作るしかあるまいよ。
なお、作り方をネットで調べてしまうと、失敗もせず面白くないので、作り方も分量も適当です。こういう初めてやる事は失敗するから面白いんです。完璧に調べすぎて成功してもつまんない。
水がやや多かったかバターのせいか、少し柔らかい感じで餅になっていきます。なるほど、適当な餅をつくのは簡単だけど、毎回同じ感じの餅をつくのは難しい。でも、僕はプロじゃないので適当でいいのです。
たぶん少し甘い方が美味しいので、砂糖を適当にぶち込みます。
「ゆべし」も餅みたいな食べ物なんだけど、醤油っぽい味わいがあるので倣って隠し味程度に醤油も入れてみました。
本当はバターとか砂糖だけでいいらしいのですが、漫画ではくるみも入れてたので入れてみました。ますますゆべしっぽくなっていきますね。寒い雪山でエネルギー源として食べるものだそうなので、くるみくらい入っていてもよいでしょう。
くるみを潰しながら餅に混ぜ込んでいきます。 プンとくるみの香りがして 勝利を確信しました。これは美味いね。
柔らかすぎて上手く切り離せない雰囲気だったので、フライパンで焼いてみました。もう本来の製法とは全く違うところに来てると思うけど、これがノンリサーチの面白さです。
焦げてない方に裏返し、下の写真の右側がクルミ入り、左がくるみ無しです。大きいままでは食べにくいので、一口大に切って餅とり粉を振ります。
ってことで完成、バター餅。バターと餅の香りが良い。バニラエッセンスとか入れてもよかった気がします。
翌日、ちょうど登山の予定があったので行動食として山に持っていきました。行ったのは奥多摩の川苔山。好きすぎて25回くらい登ってる山です。
バター餅は寒い山でも固くならず、柔らかいまま。餅(遅効性エネルギー源)と砂糖(即効性エネルギー源)の糖質とバターの脂質(高密度エネルギー)がいっぺんに摂れて効率がいい食べ物ですね。くるみも入ってるので余計に栄養価が高い。
更に翌日でも固くならず美味しく食べられました。
ふむふむ、バター餅は良いぞとなって、ならば現代の登山用にもう少し栄養を足したいと思って、ヘンテコ餅を作りました。
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