ずっと私の目も回っている
目玉看板と原稿を作成しているあいだ、ずっと私の目は回っていました。どうしても回る目玉に気を取られてしまいます。もしかしたら私は昆虫のとんぼかもしれません。(とんぼは指でぐるぐる円をかいて捕まえるから)
乗り物酔いに近い感覚だったので、どうしようもないときは酔い止めを飲みました。
1番の難関はここでしたね。この看板、すごく目が回る。
高崎駅周辺を歩いていたら、個人経営の眼鏡屋さんを見つけました。
私は最近メガネをかけるようになったのですが、JINSやZoffなど眼鏡チェーン店しか頭になかったので「個人経営店、その手があったか」と膝を打ちました。
今度メガネを作るとき、このお店も選択肢にいれよう。と、眼鏡屋を通り過ぎたのですが、違和感が。
眼鏡の看板の目玉が動いていないのです。
昔、眼鏡屋の看板はどの店も目玉が動いていましたよね。
目玉が動いていない眼鏡看板を見て、『目玉を動かしたい!』と体がうずいたので、目玉が動くあの看板を工作で再現しました。
私が見つけた目玉が回っていない眼鏡の看板はこちらです。
この看板だけ見ると違和感は特にありません。
しかし、私は知っているのです。目玉が回るあの看板を。
それでは、思い出してもらいましょう。私の工作で。目玉が回る眼鏡看板です。
思い出したでしょうか。あまりにも良い出来だったので3方向載せました。
あともう少しで思い出せそう!という人、わかります。肝心の目玉が動いていないのです。
やっぱり目玉を動かさないと始まりません。目玉を動かしましょう。
gifでもどうぞ。無限に回るようにしました。
どうせなら光らせてランプとしてインテリアにどうかしら。と考えて光るようにしました。
私だけかもしれないのですが、この看板を見ると目が回ってしまいます。
まわっている目玉を見ると目が回る。トンチみたい。
あとで気づいたのですが、(自分の)目が回らないコツは『目玉を追うのではなく全体を見る』です。
それでは目が回らないように注意しながら作り方です。
目玉が回る眼鏡看板は、目玉をつけた歯車をモーターで回す仕組みです。看板の目玉の回転はそんなに早くなかった記憶から低速ギヤボックスを使いました。
モーターにいい感じに歯車をつけます。本当にいい感じ。としかいえません。
目玉ができたので確認のため動かします。
中身ができたので看板デザインに取り掛かります。
まずは看板の要、メガネフレームです。赤い塩ビシートを切り抜いて作りました。
部品ひとつひとつは完璧なのに、いまいち眼鏡看板に近づきません。焦るなぁ。
次は店名をつけます。店名をつけたら眼鏡看板になるだろう。
店名は『オシャレメガネユウコ』にしました。『メガネデパート』『メガネのデイリ(デイリーポータル)』など色々考えたのですが、自分の下の名前にしました。
『子』がつく店名や商品名が好きなんです。自分の名前に『子』がつくからかも。生八つ橋夕子とか、店長の名前であろう喫茶○○子とか。
オシャレメガネは…おしゃれへの憧れからつけました。
店名をつけたのに、どうも何か足りません。
もう組み立てにはいるというのに。
今回、レンズはつけないでいこうと考えていました。しかし、現実の看板だったら回る目玉を触って手が巻き込まれ、怪我をするかもしれません。危険です。おもちゃでも危険は取り除きましょう。ということで、当初予定にはなかったのですが、レンズとして透明プラ板つけてみました。
今まで舞踏会や手品をしそうな予感しかしなかったのに、レンズをつけた瞬間に眼鏡看板味が120%に。
あぶなかった。レンズがなかったら「しっくりこない目玉が動く何か」になるところでした。
次に外装です。
看板の周りをアルミ板で囲み、接着はアルミテープで。これは検索して、ありし日の看板の外装が金属だったからです。
看板の柱はうちにあった何かです。以前、DIYをしようとして通販で頼んだものの、長さを間違って使ってなかった何か。
中身はこんな感じ。
低速ギヤボックスと歯車、目玉の下に発光ダイオードをつけました。
そういえば、私が目玉が回る看板を認識したのは幼少期です。当時は「眼鏡屋の看板はこういうもんだ」と当たり前に受け入れていたので特に気に留めませんでした。
しかし今、目玉がぐるぐる回っているところを見ると「何故、目玉を回したの?」と開発者に質問したくなりました。
目玉看板と原稿を作成しているあいだ、ずっと私の目は回っていました。どうしても回る目玉に気を取られてしまいます。もしかしたら私は昆虫のとんぼかもしれません。(とんぼは指でぐるぐる円をかいて捕まえるから)
乗り物酔いに近い感覚だったので、どうしようもないときは酔い止めを飲みました。
1番の難関はここでしたね。この看板、すごく目が回る。
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