ジョイフルは(いい意味で)家っぽい味
たびたびジョイフルの記事を書いているが、そのよさは味付けの親しみやすさにあると思っている。何を食べても友達のお母さんがちょっと頑張って作った料理くらいの味なのだ。
飲食店数の少ない地域だとそういうハズさない店の存在がありがたい。
今回は好きなメニューを好きなだけ食べられるということで、静かに興奮している。最近は節約にハマっているせいでまともなご飯を食べない日も多いからだ。
好きなものを好きなだけ注文できる。何度確認しても嬉しい事実である。この心の高まりを言葉でどう表現したものか。「ひゃっほう」とかでいいかな。ひゃっほう。
ジョイフルに行こう
そんなわけで夜のジョイフルにやってきた。がっつり食べるなら夜と相場は決まっている。好きなものだけを注文しまくって理想の定食を作ろうじゃないか。
ジョイフルではちょうど創業48周年のキャンペーンが実施されていたが、フェア限定のメニュー表は開かなかった。なぜなら、企画のことを聞いた時点でなにを注文するかすべて決めていたからである。僕の理想のジョイフル定食にフェア限定品の席はない。よそ見も妥協もしない。
おれの理想のジョイフル定食
そういうわけで、はじめに運ばれてきたメニューがこちら。
暑い時期にぴったりな「冷やしユーリンチーうどん」である。冷やしうどんの上にたっぷりの野菜と、タレのかかった唐揚げが乗った一品。
ジョイフルのなかでも特に好きなメニューなのだが、サッパリしすぎていてどうもメインにすると物足りない感じがするのだ。プラスアルファでがっつりメニューを注文できればいいものの、それだと会計で1,500円をゆうに超えてしまうのでいつも我慢している。
でも今日は編集部のお金だから臆せず前菜として注文できた。嬉しすぎる。
次はこちら。写真映えを一切無視してまで食べたかったネギトロ丼だ。
「なにも山の中のファミレスで食うこたないだろうよ」
そういうリミッターを今日は外す。おれはこの何の変哲もないネギトロ丼を3口ぐらいで一気に食べ切るのがどうしようもなく好きなのだ。口内の容量には自信がある。本当に3口ぐらい、かかって5口くらいのとんでもない速度で食べる。それはとても気持ちがいい。
メインディッシュは特製ダレの牛焼肉(単品)。
味の強さは脳が痺れるほどで、威勢がいいメニューとして知られている。今日は白飯で中和することなくその旨味と塩味を抱きしめたい。
箸休めのポテトフライ。これはタバスコをドバドバかけてふにゃふにゃにして、一種の清涼剤、あるいは気付け薬のようなものとして食べる。タバスコの依代としてのポテトフライである。
それではメニューが一通り揃ったところで、テーブル全景図をお見せしよう。
これが、おれのリミッター外しまくり定食である。構想云年、主に金銭面の事情から実現することがなかった夢の定食である。隙がなさすぎて惚れ惚れするだろう。
ユーリンチーうどんは我慢しきれず半分くらい食べてしまっているがゆるしてほしい。
夢の定食を食らう
主役が出揃った。あとはかっ食らうだけだ。
まず前菜のうどんを啜る。この冷やしユーリンチーうどんは、サラダと唐揚げと冷うどんがとくに調和していないところに良さがある。不器用な感じが愛らしくてたまらないのだ。
他のメニューに箸をつける暇もなく、一瞬でうどんはなくなってしまった。具が調和してないとか言う割にめちゃくちゃ好きじゃねえか。
次は焼肉いかせていただきます。
やっぱり特製ダレの牛焼肉はうまい。ジョイフルのメニューのなかでも群を抜いていると思う。異様に味が濃いのと脂っこいので意識が飛びそうになるのだ。
食べ物ではなくショック体験にお金を払っていると言っても過言ではないだろう。心の底から褒めてます。