はじめに
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行ってよかった場所を聞くコーナー「行って良かった市区町村」が終了し、新コーナーがはじまりました!新コーナーでは、地元のうまいものを紹介してもらいます。第6回は拙攻さんから、地元のイチ推しの食べ物の紹介です。
拙攻
ジャパニーズストリートフード
「たこ焼き」大阪府
外国の広場とかで出店している地元名物のストリートフードが好きです。ベトナムのバインミー屋台とかドイツのソーセージスタンドとか。ああいうのは簡易な店構えで街のどこにでもあるのがいい。安くてうまくて地元の人に愛されていて。注文方法が複雑だから難儀することもあるけど。たまに酔っ払いがたむろしていてなんか近づきがたいときもまあ、あるけど。でもいいところも悪いところもひっくるめて、地域の生活に溶け込んだ心地よい魅力があり、旅先で見かけるとついつい吸い寄せられてしまいます。
ひるがえっておれの住む街。華の大阪、食い倒れマッドシティ。仕事の帰り道にある、小さな個人経営のたこ焼き屋さんにたまに立ち寄るんですけど、焼けるのを待つ間にふと、たこ焼き屋にはさっき挙げた要素がぜんぶ含まれてるじゃんと気がつきました。
いま住んでいるのが市内でも古めの街だからというのもあるけど、大阪の街中には本当にいたるところにたこ焼き屋がある。で、まずラブリーなポイントとして値段がでたらめな店が割とあるんですね。6個で250円、8個で290円、10個で300円、12個は350円みたいな。シンプルに安いという驚きもあるけど、規則性がなくちょっと釈然としない値付けに、どきどきする。
味はですね。外はカリッと中はとろり、なんてことはありません。強いて言えば外はしんなりで、中がふんにゃり?でもそれでいいんです。これが本場の気安い味です。東京でも見かける大手チェーンにくらべて一粒のサイズも小さいし、形もまん丸じゃないやつがちらほら混じっている。それでいいんです。おじさんがお笑いのラジオに相槌を打ちながら焼いているからこその値段なんです。
季節のいいときは、店先にあるパイプ椅子とかベンチで食べるのがいいです。昼間だと100円玉握りしめた子どもたちがきゃあきゃあ言いながら買い食いしている様子に活気がもらえます。夜ならもっといい。常連のおじさんが勝手に缶チューハイを持ち込んできて、店主と阪神タイガースの話をしていたりします。これも街の活気です。
道頓堀(グリコ看板のあるとこ)の有名たこ焼き店は連日、外国人観光客で大行列だけど、外国人のみんなはもっと商店街の小さなたこ焼き屋とかにもトライしてみたらいいと思う。もし店主に「マヨかける?」って聞かれたらYes、「青のりは?」にもYes。「あんたどこから来たん?」には喜連瓜破(きれうりわり、大阪の難読地名)とか答えておけば気に入られて何かサービスしてくれるかも。知らんけど。
終わってふたたび解説です
大阪の小さな個人経営のたこ焼き屋さんの良さを紹介してくれました。外はしんなりで、中がふんにゃりしたたこ焼き、これが本場の気安い味なのだそうです。こういうたこ焼き食べたことなかったので、大阪行ったら食べてみたいと思います。
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