短い記事 2022年1月27日

アメリカ南部の正月料理で縁起を担ぐ

日本の正月料理といえばお雑煮だが、外国にも「これ!」といえるお正月用の一品があるのだろうか?

調べてみたら、アメリカ南部ではブラックアイドピーという料理がお正月の縁起物として定番らしい。

これは、是非とも賞味してグローバルに縁起を担がねば。

変わった生き物や珍妙な風習など、気がついたら絶えてなくなってしまっていそうなものたちを愛す。アルコールより糖分が好き。

前の記事:マシュマロを餅みたいに焼いて醤油と海苔で食べると美味い

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ブラックアイドピー(Black eyed pea:黒目豆)が必須

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これがその豆です。

ブラックアイドピーを作るのに欠かせないのがブラックアイドピー(黒目豆)。豆の名前がそのまま料理名になっているのだ。

日本だと逆に「黒星がついてる」とか言って嫌がられそうだが、この豆こそが縁起物の食材なんである。

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なんだかかわいらしい。

この豆が縁起物とされる理由には諸説あって、南北戦争中に南部の人たちがこの豆のおかげで飢えずにすんだからだとか、見た目がコインを連想させるからだとか言われている。

どうせなら後者の説がいいなあ、と思った。「コインに見える」というところには正直言うとあまり共感できなかったのだが、どうせご利益があるなら「飢えない」よりも「お金がたくさん入ってくる」ほうがプラス思考でいいではないか。

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コインというよりは……しいて言うなら縦に潰されたニャッキーの顔とか?

可愛い見た目も良いけれど、豆の真価はやはり食べられて発揮されるというもの。さっそく調理していこう。

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茹でて炒めて煮込んで

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まず豆と倍量の水を鍋に入れて15分くらい茹でる。今回買ったものはそのまま茹で始めていいタイプだったが、ものによっては一晩ほど浸水が必要。
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すると豆が柔らかくなって食べられるようになる。黒い部分が少し広がって「目玉」感が増したような。
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皮を剥くと、なんと黒い模様が皮と一緒に脱げてしまった。いきなりアイデンティティを喪失しそうになって焦る。あまり茹ですぎないでよかった。
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食べてみた。

食感は茹でた大豆と同じか、ほんの少し粉っぽい。味の方は、甘味の少ない素っ気なさのわりに青臭さが強くて少しクセがある。素の状態だと好みが分かれる味だと思った。

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そして、これがブラックアイドピー(料理の方)だ!

基本の作り方はシンプル。

ニンニク、玉ねぎ、ソーセージなどの肉類と一緒に炒めて、トマトを入れて煮込むだけ!

そんな簡単な料理だけれど、ソーセージがベーコンになったりいろいろなスパイスを使うこともあるらしい。お雑煮みたいに、地方ごとに枝分かれ進化したレシピがあるんだろうか。

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煮込んでも黒い目はちゃんと健在だ。
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不味いわけがないよねー。

ニンニクやソーセージやトマトの強い味が素朴な豆の味によくマッチしている。

上で述べたように豆自体には少し癖があるのだが、他の食材と合わせれば気にならなくなるのだ。粉っぽい食感も汁物とはむしろ相性がいい。

縁起物である上に見た目も可愛らしく、しかも日本ではあまり知られていない珍奇な食材なので、タピオカの後釜の後釜あたりに潜り込めないかしら.....などと妄想しながら頂いたのだった。

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