みんなに問題を出してもらう
ここからは攻守交替。各自問題を作ってきてもらったので、それを解きたい。
石川:僕の問題はこちらです。わかりやすいと思う
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北向:あ~!わかりました。(即答)
窪田:分かった気がします
ほり:僕だけ解けてない。これ、解けないとモヤモヤしますね。いままで出題側だったのですが、こんなにもストレスを与えていたのか…
北向:解くのは我々のほうが慣れてるから
ほり:あ、わかった!バック・トゥ・ザ・フューチャー!
石川:正解!バック・トゥ・ザ・フューチャーの1ですね
ほり:気持ちいい~!
石川:デロリアンに乗って、過去に戻って、バンドのシーンとか両親の結婚のシーンがあって、雷で未来に戻るという
北向:すごく良くできてますね
ほり:4文字目のギターで音楽関係の何かかと騙されそうになりました
続いて窪田さんの出題
漫画。アニメや実写版の映画にもなっています
ほり:あ、わかったかも。
石川:ん~知らないかも
ほり:僕言ってもいいですか?カイジ?
窪田:はい!正確には「賭博破戒録カイジ」です。地下帝国に落とされたカイジがステーキの骨でサイコロを削り、1の目しか出ないサイコロを作り地下チンチロリンでピンゾロ(1の目が3つ揃うこと)を出し、また地上ではパチンコ(沼)を攻略する…
ほり:いや~これは良い問題!自分が解けたときだけ良い問題と言っちゃいます
石川:「俺が解けない問題は悪問」みたいな
窪田:絵文字のサイコロの出目が1で、ピンゾロを表現しています
ほり:すばらしい
続いて北向さんの出題
なんじゃこりゃ。日本、インドインドインド、中国中国中国。
ほり:え~!なにこれ!こうなると謎解きっぽいですね
北向:ちょっと知識が必要です
ほり:1位が日本で、2位~4位がインドみたいなこと?
北向:いや、順序は無いですね
ほり:あ、人口比率?
北向:人口比率じゃないです
ほり:そうですよねぇ。10倍とかですもんね
北向:でも数には意味があります
ほり:あ、わかった!北向ハナウタさんが旅行で行った回数じゃないですか?
北向:ちがいます!
窪田:仏教の伝来…?
ほり:大乗仏教とか小乗仏教みたいなことか
北向:考え方としては近いです
石川:でも順序は無いんですもんね
北向:じつは、神様の話なんですけど……
ほり:ん~?
北向:答え出しましょうか。七福神なんですよ
ほり:ほ~!
石川:なるほど!!
窪田:あ~!!!
七福神のそれぞれの由来となった国を表していた。
ほり:知識とひらめきの両方が求められる、いい問題ですね。東大王とかに出てきそう。なんかいいなぁ。インテリ感
石川:たしかに7から七福神を連想したうえで、それぞれの由来の国を知っていないと作れないので、これ考えた人は相当インテリですね
北向:やだ~!そんな扱いを受けたくない!
北向ハナウタさんは相当なインテリ
みんなに問題を出してもらう(2周目)
最後にもう一周!まずは石川さんの出題。
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石川:これはどうかな。難しいかも
北向:これも映画っぽいな
ほり:ワインを×している。裁判…?
石川:ヒントを言うと、映画ではなく、歴史です。
ほり:ボストンティーパーティーじゃないですもんね。……あ、アメリカでお酒禁止になって揉めたやつ!
石川:そう、禁酒法です。禁酒法でギャングが裏でお酒を売って儲けたんですよね。6文字目はギャングを表しています
ほり:悪魔じゃなくてギャングなのか
石川:あとね、米国の禁酒法って男女平等運動の文脈もあったらしくて、2文字目の女性がノーと言っているのには意味があります
ほり:深い…!
続いて、窪田さん
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石川:わかりました!
ほり:これはめっちゃ良い問題!太鼓の達人ですね
窪田:「ドン」と「カッ」が顔であり、譜面にもなっています
ほり:これは芸術作品ですよね。みんなのこういうのを壁に飾って展覧会を開きたいです。額縁に入れたい良さがあります。余白を「ドン」と「カッ」で埋める美しさ
最後は北向さんの問題。
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石川:あ~!たぶんわかった!
窪田:はい!
ほり:私も。マインスイーパー!
石川:1文字目はまだ開けてないってことか
北向:はい
窪田:ちゃんと数字が合ってるんだ
ほり:……え?ほんとだ!えっぐ!!良問過ぎる……
美しすぎて鳥肌が立った。7絵文字の "可能性" を感じた。
北向:別パターンもあります
こっちはクリアした世界線
ほり:たしかに、サングラスのイメージ
石川:でも爆弾ほしいですもんね
ほり:それで1枚目のほうを出題に選んだんですね。なるほど~!
マインスイーパーの顔
北向さんのマインスイーパーのコスプレがこちらの記事で読めます。
作る楽しさ ≒ 詠む楽しさ
クイズという形を取ったが、実際にやってみると、問題を解くよりも作るほうが圧倒的に楽しい。制限されたフォーマットの中で物事を表現するこの営みは、どちらかというと俳句を詠む行為に近いのではないか。そして今回、太鼓の達人やマインスイーパーなど、7絵文字の名作が生まれた。
クイズでないとすれば、もっと私的なことを表現してもいいとも思う。7個の絵文字で、1日の出来事、1年の出来事、これまでの半生を表現してもよい。そしてそれを額縁に飾って展覧会を開こう。
かつて、絵文字しか送れないSNSがあったそうだ。同じようなことを考える人がいるものだ。でももっと簡単に、XでもThreadsでもいいから7個の絵文字で表現しよう。ハッシュタグは #7emojis で。見に行きます。
ささやかなおまけ
石川さんと窪田さんのもうひとつの問題
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