三省堂 辞書を編む人が選ぶ「今年の新語2016」とはなんなのか
今年流行った言葉やモノ、その年を象徴する漢字などを決めるイベントはすでにいくつもあるのだが、それらの企画とこの「今年の新語2016」は、いったい何が違うのか?









2014年に「今年からの新語」ということで始めたんですが、昨年から三省堂さんといっしょにすることにしたんです。










































そういう意味で、言葉ってどう転ぶかわからないので、例えば絶対今年しか使わないだろうっていうもの……そうですね「センテンススプリング」とかね。






























「アモーレってなんですか?」











































「KY」は10年選手


























突如出現した「PPAP」をはじめて見る






































「炎上」は「バズる」の一種?






























とにかく、バズが褒め言葉とか貶し言葉かといわれるとちょっと微妙ですね。ただ、バズも、もともといい意味の言葉ではないんですよね。














今は廃れましたけど、NTTのことを昔「みかか」って言ってましたね。

































ネット死語の記録「(木亥火暴)」











































復活するネット死語とネチケットが廃れた理由











































エチケットは「人を不愉快にさせないための心配り」、マナーというのは「文化や習慣に基づいて決まっているもの」だから例えば、西洋で麺類をズルズルっと食べるのは「マナー違反」で「エチケット違反」ではない。日本だと麺類を音立ててすすりますから。
だから「ネットのエチケット」という言い方はピンとこなかったのかもしれないですね。あれはむしろマナーでしょうという感覚があったんですね。






「運営」に感じる愛と依存、そしてメトニミー





































「ゲス」が言語学的にややこしいことになっている



もともと「ゲス(下衆)」という言葉は源氏物語にも出てくる古い言葉で「身分が低い人」という意味だったんです。










「ハゲ散らかす」10周年パーティー







































「エモい」和語化の可能性





















たしかに、実際に「えもい」ひらがなで書くと妙にしっくりきますね。






ひらがなで書くのが内側、カタカナは外側






距離をとりたくなるとカタカナで書くんです。「センセイ」とかそうですよね「先生」と漢字でかけば私の先生ですが、カタカナで書くとちょっとバカにしたような距離感が出るんです。
















































言葉は「気象衛星から見た雲」



ところが、それを「乱れる」という価値判断を伴った言い方で表現する人もいる。言葉の乱れはけしからん。と、けれど、私はそうは考えてなくて、私は言葉は気象衛星から見た雲のようだという比喩を最近考えついたんです。
雲は朝に晩に表情をかえますね、色も変われば、形も、でも、その気象衛星で上から雲を見ていますと、変わるんですけれど、いつも、依然として雲なんです。






日本語も、語尾がかわったり、あっちこっち変えてるんです。変えてるんですが、依然として昔も今も日本語なんです。
千年前の言葉も、今の言葉も一緒なんです。主語述語、修飾語の構造。大づかみでいうと、品詞も変わってない。
言葉って変わるようで変わってないですね、という気がしますね。








どうしてこういう言葉が広まってるのかな? というのを言葉の内部の問題として考えると、ちゃんと論理的に説明できたりするんですよね。
そこが面白いと思いますね。
こういうのでまとめになりますかね。































「今年の新語2016」まだまだ応募可能です!

「今年の新語2016」の新語の投稿は、11月30日まで応募可能だ。
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