

都内の公園で憧れのアミガサタケを探してきました。

キノコ狩りといえば、紅葉の季節に山奥へと分け入って探すイメージだが、春にその辺の公園などで狩れるキノコもあるらしい。
その代表格がアミガサタケという独特すぎる形状のキノコで、日本ではあまり食べる習慣はないけれど、ヨーロッパなどではモリーユ(モレル)と呼ばれ、人気の食用キノコなのだ
このキノコは日本中のどこでも採れるっぽいので、試しに都内の公園を探してみた。
※編集部より:アミガサタケは生では食べられないキノコです。火を通して毒を抜く際も湯気に気をつけるなど注意が必要です。そのあたり、どうかどうかよろしくお願いしつつ記事をお楽しみください。
その代表格がアミガサタケという独特すぎる形状のキノコで、日本ではあまり食べる習慣はないけれど、ヨーロッパなどではモリーユ(モレル)と呼ばれ、人気の食用キノコなのだ
このキノコは日本中のどこでも採れるっぽいので、試しに都内の公園を探してみた。
※編集部より:アミガサタケは生では食べられないキノコです。火を通して毒を抜く際も湯気に気をつけるなど注意が必要です。そのあたり、どうかどうかよろしくお願いしつつ記事をお楽しみください。

趣味は食材採取とそれを使った冒険スペクタクル料理。週に一度はなにかを捕まえて食べるようにしている。最近は製麺機を使った麺作りが趣味。
前の記事:うどんを毎日自宅の機械で作って食べていた地方がある
> 個人サイト 私的標本 趣味の製麺
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発生条件がよくわからないキノコ、それがアミガサタケ
キノコというのはだいたい発生する場所が決まっており、たとえばマツタケだったらアカマツの根元近くだったり、マイタケだったらミズナラなどの老木に生えることが多い。よってその生態を知ることが収穫の第一歩となる。
だがキノコ関係の本を複数調べてみたところ、アミガサタケには特にこだわりがなく、草地、道端、雑木林、公園など、気が向けばどこにでも生えてくるものらしいのだ。
どこでもと言われると逆に探しにくいものなのだが(ビッグになるチャンスはどこにでもある!みたいな)、試しに井の頭恩賜公園で探してみることにした。もし都内の公園で見つかるくらいなら、それこそ探せばどこでも生えているはずだ。
だがキノコ関係の本を複数調べてみたところ、アミガサタケには特にこだわりがなく、草地、道端、雑木林、公園など、気が向けばどこにでも生えてくるものらしいのだ。
どこでもと言われると逆に探しにくいものなのだが(ビッグになるチャンスはどこにでもある!みたいな)、試しに井の頭恩賜公園で探してみることにした。もし都内の公園で見つかるくらいなら、それこそ探せばどこでも生えているはずだ。


キノコを採ってもいいか問い合わせてみたところ、基本的に植物の採取は禁止されているが、雑草やキノコをちょっと採るくらいはかまわないとのこと。迷惑の掛からない範囲で行動します。

アミガサタケが発生する時期は春から初夏で、桜が散るくらいからが本格シーズンらしい。
私が探したのは開花宣言がでたばかりの3月26日なので、まだちょっと早いかなというタイミングである。
私が探したのは開花宣言がでたばかりの3月26日なので、まだちょっと早いかなというタイミングである。


こういう時に落ちてる棒を拾って装備するのは、男の本能だろうか。


花見やアミガサタケ探しをするにはまだちょっと早いですかね。

アミガサタケが見つかりません
土地勘もない都内の公園で、最盛期にはまだだいぶ時期が早く、特に手がかりなしで始めたアミガサタケ探し。
意外と簡単に見つかるのではという期待と、収穫ゼロで終わるんじゃないかいう不安が入り混じってのスタートだったが、どうやら後者で終わりな雰囲気だ。
意外と簡単に見つかるのではという期待と、収穫ゼロで終わるんじゃないかいう不安が入り混じってのスタートだったが、どうやら後者で終わりな雰囲気だ。


立ち入り禁止かと思ったら立ち小便禁止だった。


釣り禁止の看板の下で悠々と泳ぐ魚。

一番の問題点として、この公園は通路以外が柵に覆われていて、いかにもキノコが生えていそうな場所には近づけない設計となっていることだろう。
やっぱりもうちょっと自然との距離が近くて人の少ない、地方の森林公園っぽい場所にすればよかったか。
それでもあえてこの公園で見つけてこそ価値があるのだと自分を元気づけ、落ち葉が積もっていたり、木の根元が近いような道を選びながら歩いていると、それっぽいものが目に入ってきた。
やっぱりもうちょっと自然との距離が近くて人の少ない、地方の森林公園っぽい場所にすればよかったか。
それでもあえてこの公園で見つけてこそ価値があるのだと自分を元気づけ、落ち葉が積もっていたり、木の根元が近いような道を選びながら歩いていると、それっぽいものが目に入ってきた。


これは!と思ったが、クヌギのようですね。


ワシントン条約で守られている猿みたいなシダ植物。


まさかのマツタケが!と思ったけれど、木の根っこでした。


松ぼっくりには何度騙されたことか。


こういう固そうなキノコならけっこう生えているのだが。


うわ!懐かしのビルバイン

だめだ、全然ない。
公園内を3時間程歩いたが、まさかの収穫ゼロ。実物を見たことが一度もないので、どういった場所に生えているのかのイメージが全然湧かないのが痛い。
こういう感じで僅かな情報を頼りに動植物を探し出す遊びは大好きなのだが、それはハッピーエンドで終わった場合に限っての話なんだよ。
公園内を3時間程歩いたが、まさかの収穫ゼロ。実物を見たことが一度もないので、どういった場所に生えているのかのイメージが全然湧かないのが痛い。
こういう感じで僅かな情報を頼りに動植物を探し出す遊びは大好きなのだが、それはハッピーエンドで終わった場合に限っての話なんだよ。

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