リサイクル器の美徳
10年ほど前に、ノーベル平和賞受賞者のワンガリ・マータイさんが「モッタイナイ」という言葉を世界的に広めました。
「勿体ない」とは、一般的に「物の価値が充分に発揮されておらず、無駄になっている」という状態を表現する言葉ですが、ことペン栽に関しては、まことに「勿体なくない」見事なリサイクル器が数多く見られるのです。
基本的に筒とか箱であればなんでもいいんすよ。ペン栽の器は。
スタバカップのオレンジが華やか。
思えば変なのしかささってないような…。鉛筆、鉛筆みたいなロケット鉛筆、仕組みが面白い多機能ペン、バラシル、インクが無くなりかけでひっくり返してさしてるハイテックC、6色ペン、真ん中にはペンライト。そしてでんでん太鼓の形のペン #ペン栽
文房具好きな曽根井さん @bunguoishi
コンビニ売りのスタバコラボドリンクの空きカップを器に再利用しているケース。
器の華やかなオレンジ色と、全体的にピンク系な文具類の組み合わせが、暖かみがあっていいです。
背後のマクドナルドハッピーセット・太鼓の達人でんでん太鼓ペンで全体的なピンクの色調を造り、手前の組み立て式シャーペン・バラシルが強めのマゼンタ色で引き締める。
あまり一般的ではない特殊ペンを用いたカラーコーディネートは見事といえます。
色使いがファンシー!
ちょっとカラフルなくらいで面白い要素が全くない #ペン栽
玉子丼 @tamagodon1999
おそらくお菓子のノベルティだと思われるマグカップのリサイクル器ですね。
この手のノベルティは「いま使ってるマグカップあるし、いらないけど捨てるのも勿体ないしなあ」という発想からペン立てへとリユースされるケースが多く見られます。
キャラものもいっぱいで全体的にファンシーな文具の色使いが、器の赤できゅっと引き締められてとても美しいです。
あと、そのファンシーで女子っぽい色彩の中に、ファンシーなクリアブルーのドライバーが立っているのがどこかアンバランスで面白い。色合い的にはぜんぜん合ってるんですけども。女子校で働く事務のおじさん的に所在なさげで、とてもキュートです。
統一感の美しさ
ペン立てというのは基本的に、手元にある文具をまとめて突っ込んでおく場所、という立ち位置です。結果として、様々な文具が混在することが多いです。
ただ、その手元にあった文具が同じものばかりだとすると、ペン栽に筋の通った統一感が生まれます。
これもまた美しいものです。
ハイテックC信者の宝物庫。
うちの #ペン栽 はガチにこんなかんじ。ハイテックCスリムノック03ブルーブラックと04レッド。換え芯も買いだめあるので安心。
aoki/140コロニー/comitia @gori_sh
見事なまでにパイロットのハイテックCで統一されたペン栽。
色彩的にはブルーブラックと赤が混在しているのに、フォルムが完璧に揃っているおかげで圧倒的な統一感が出ています。
これだけ揃えておいて、さらに「替え芯も買いだめがある」と語る使用者のコメントからも、ハイテックCへの全幅の信頼が感じられます。
器は、ゲームの初回特典としてついていた昆布茶缶のリサイクルものだとか。
なぜ昆布茶。
リサイクルものであるにも関わらず、ペンと器の高さバランスがぴったりで、最初から専用で誂えたかのようです。
扇状に広がる鉛筆の鋭さが感動的。
僕の補助軸および補助軸相当の鉛筆の #ペン栽 です。長いものとは別に保管しておけばすぐに手が届きますね。左はマーカー代わりに半額で買った色辞典ですが、可愛いので削っていません。
kowashi @n506tak
全て鉛筆で統一されたペン栽。
きれいに削りあげられた鉛筆を、手前に短く、奥へ行くほど長いものを配するというこの美的感覚。正直、ため息が出るほどの美しさだと思います。
そして、三点のペン栽の一角を削っていない色辞典で飾るバランス。削った芯の鋭さと、頭付けの丸みの対比が本当に美しい。
この方も多分、ペン栽のプロですね。最近、プロが増えてきたな。
機械の体を持つ鉛筆たち。
鉛筆補助軸専用ペン立てができましたのでお披露目します。#ペン栽
他故壁氏 @takokabeuji
こちらも鉛筆統一のペン栽ですが、補助軸に挿した鉛筆で揃えるというマニアックさ。
アルミやプラなど硬質な質感の軸からチラ見えする木肌。もはやこれは鉛筆のサイボーグ部隊ですよ。
鉛筆メーテルが鉛筆鉄郎を連れて行った機械化惑星は、実はここだった的な。
少し深い器なので、鉛筆が中から飛び出してくるような躍動感もあります。
サイバーな雰囲気と力強さのマッチング。とてもかっこいいです。
医療関係者しか作れない統一感。
非常勤として週に一度だけお邪魔している職場のデスクです。僕が作ったペン栽ではないのですが。 #ペン栽
野うさぎ @no_usagi
これ、なにが統一感あるのかというと、全て医薬品メーカーのノベルティペンで構成されているところ。
メーカーが自社の薬の名前をペンにいれて病院に配るというのはよくあることなんですが、それだけでペン栽を構成するのは医療関係者だけができるお楽しみですね。
手作りの紙箱器に詰め込まれたペン、かなり使い込んだ消しゴムや液体のり。このペン栽を使っている方の実直な人柄が見えるようです。
前回紹介できなかった、いい“溢れ”
前回のペン栽で「文具がペン立てから溢れ出す躍動感」についてコメントしましたが、あれからまた良い溢れペン栽をいただきましたので、ご紹介しておきましょう。
もうこれ以上無理だ。
会社のペン立て。凄まじく飽き性なのでたくさん欲しい人なのです。 #ペン栽
ナス彦 @go2_kota
サインペンなどですでにぎつぎつに詰まった器に、まだ入るだろうとばかりにねじこまれたピンクと緑のシグノRT-1。いいです。完璧に溢れてます。伸びすぎた枝が外に向かって跳ね出すような、命の輝き。溢れペン栽の真骨頂といえるでしょう。
それだけだと思ってよく見たら、すでにフリクションボール3が入りきらず外に出されていました。クリップでかろうじて器のふちにひっかかっていますが、これはもう100%溢れきってます。
あと、定規にしがみついている謎の魚っぽいものも、水面から飛び出さんとするパワーを象徴しているのかもしれません。
引き続き、皆様の生活感あるペン栽を募集しております。
自分の手元にある普段使いのペン立てを、とくに形を整えたりせずそのまま写真に撮ってご投稿ください。文具が埃を被っていても拭かずにそのままどうぞ。「いい侘びが積もってますね」とか言ってちゃんと褒めます。
Twitterでの投稿は、ハッシュタグ
#ペン栽 をつけて。メールの場合は
[email protected]へ送って下さい。